船員対策事業の出前講座実施!
鹿児島内航海運組合は12月15日(木)に、平成28年度船員確保対策事業として九州運輸局鹿児島運輸支局と連携し、講師には会員会社で大阪~鹿児島~沖縄航路に4,252トンの大型RORO船「うりずん21」や福岡~鹿児島~沖縄航路等に系列会社とともに7隻が就航している鹿児島荷役海陸運輸㈱にお願いして、枕崎市にある鹿児島県立鹿児島水産高等学校で、生徒53名(本科2,3年生、専攻科2年生)教諭10名を対象に、出前講座を実施しました。
【実施内容】
① 運輸支局運航担当の樋口首席による、出前講座の主旨説明及び講師等参加者紹介
② 運輸支局船員担当の岩崎首席が「船員の職業とは~基礎知識と現状~」と題し、資料やDVD「海へ Catch the SUN」を使用し、内航海運における国内貨物の輸送量や船舶の種類、船員の一日の労働時間や給料等を説明
③ 鹿児島荷役海陸運輸㈱の杉木和子専務が雇用する側として、「仕事をするうえでは、コミュニケーションが重要であり、1年間は何があっても辞めない覚悟をもって働いて欲しい。そうすれば長続きする。」また、労働環境についても、企業として色々と改善していることを説明された。
次に、有木海運本部次長が自社船や航路の紹介をされ、その後に、鹿児島水産高校OBで、同社の「うりずん」に乗船している永山船長から、実際の現場の船員の仕事内容や安全運航の取組等を説明された。
なお、同社(グループ会社含む)は積極的に若年内航船員確保に取り組んでおり、来年には5名の採用(鹿児島水高1名)が決定しており、また、現在、約74名の船員が在籍しているが、26名が鹿児島水産高校の卒業生であることも紹介された。
(配布資料)
・九州運輸局のしごと
・内航海運の活動(平成28年度版)
・内航海運~地球にやさしく日本を運ぶ
・What is 内航海運?
・これが内航海運だ!(マンガ)
・クリアファイル
なお、昨年に引き続き学校側からの要請により、今回も2時間にわたり説明しました。終了後に、出前講座について、参加者アンケートを実施したところ、生徒全員からお礼の言葉とともに、本科生は大半が船員の仕事内容や給料等を知ることが出来て大変参考になり、今後、内航海運業の船員も視野にいれたいとの回答がありました。専攻科生は、内定している生徒もおり、船長の話は貴重だったという意見があった反面、昨年と重複した部分もあり専攻科に特化(海技免状の受験対策等)した内容を望む意見もあり、今後の出前講座に活かしていければと思います。
鹿児島荷役海陸運輸(株)
杉木専務
有木海運本部次長
永山船長
また、実施について、鹿児島運輸支局がプレス発表していたところ、今回もNHK鹿児島放送局の取材があり、同日の「ニュース845かごしま(20:45~21:00)」で放映されました。
運輸支局職員への取材風景
生徒への取材風景
鹿児島内航海運組合は、内航海運の課題である若年船員確保に向けて、今後も、鹿児島運輸支局と連携しながら、このような取り組みを継続していきたいと考えています。
講座の様子
真剣に講座に聞き入る受講生たち