鹿児島内航海運組合より「出前講座」の情報を頂きました。

船員対策事業の出前講座実施!

鹿児島内航海運組合(原田勝弘理事長)は12月7日(月)に、平成27年度船員対策事業として九州運輸局鹿児島運輸支局と連携し、講師には会員会社で12月3日に、東京~志布志~沖縄航路に10,000トンの大型RORO船「琉球エキスプレス3」が就航したばかりのマルエーフェリー(株)にお願いして、枕崎市にある鹿児島県立鹿児島水産高等学校で、生徒52名(本科2,3年生、専攻科2年生)教諭6名を対象に、出前講座を実施しました。

①
運輸支局職員による出前講座の主旨説明

②
講師:鹿児島運輸支局
樋口首席

③
講師:マルエーフェリー(株)
新村係長

【実施内容】

① 運輸支局運航担当の金平首席による、出前講座の主旨と運輸局の業務内容説明及 び講師等参加者紹介

② 鹿児島内航海運組合事務局長が開会挨拶で、若年船員の不足等を説明

③ 運輸支局船員担当の樋口首席が「船員の基礎知識と現状等」と題し、資料やDVD「海 へ Catch the SUN」を使用し、内航海運における国内貨物の輸送量や船舶の種類、船員の一日の労働時間や給与等を説明

④ マルエーフェリー(株)工務部の野間課長及び海務部の新村係長が、「安全運航を行うために求められる人材」と題し、自社航路や自社船等を紹介しながら船員の仕事内容を説明。

また、資料を使用し、海上職員の基本的職務や会社方針及び安全運航、特にPDCAサイクルやヒヤリハット報告の励行等の取り組みを説明

なお、同社には約150名の船員が在籍しているが、約3割以上が鹿児島水産高校の卒業生であることも紹介された。

(配布資料)

・九州運輸局のしごと

・内航海運の活動(平成27年度版)

・内航海運~地球にやさしく日本を運ぶ

・What is 内航海運?

・これが内航海運だ!(マンガ)

・クリアファイル

なお、昨年も実施していますが、1時間のため説明不足のところもあり、学校側からの要請により、今回は2時間にわたり説明しました。終了後に、出前講座について、参加者アンケートを実施したところ、全員が本日の出前講座は参考になったと回答があり、将来の希望職種では約8割の生徒が海運業関係と回答があり、生徒全員からお礼の言葉を頂きました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
講師説明を熱心に聴く生徒

⑤
講師説明を熱心に聴く生徒

 また、実施について、鹿児島運輸支局がプレス発表していたところ、NHK鹿児島放送局の取材があり、同日の夕方には「情報WAVEかごしま(18:10~19:00)」で放映されました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
NHK取材

⑦
NHK取材
(生徒へのインタビュー)

⑧
NHK取材
(生徒へのインタビュー)

 鹿児島内航海運組合は、内航海運の課題である若年船員確保に向けて、今後も、鹿児島運輸支局と連携しながら、このような取り組みを継続していきたいと考えています。

学  年
感 想 ・ 要 望 内 容
2年航海
  
一番印象に残ったのは、環境に優しいということや、マルエーフェリー㈱のヒヤリハット報告が印象的でした。

本日は、このような講座を開催いただきありがとうございました。(※ほぼ全員お礼の記載あり)
船舶で働いている船員の半分が50歳以上の高齢なので、早く資格を取得し航海士として、未来の日本の海運業を背負っていけるように頑張っていきたいです。

船員は常に安全に対する意識が高いということがわかりました。
とても将来の参考になり、それに伴う基礎知識や求められる人材などを教えていただき、ありがとうございました。

若い僕たちの力が必要になってくるなと強く思いました。

海運業はとても安定した賃金だったので、快適な生活を送れるなと思いました。
内航海運が地球に優しいということを知らなかったので、驚きました。

日本人の船員が不足してきているので、チャンスだと思うので、内航海運の船員になりたいです。

PDCAサイクルは、どんなことでも大事なので、これをしっかり意識づけたいです。
船舶職員の高齢化が進んでいて、若い世代が必要であることがわかりました。

知りたかった給料等がわかりよかったです。

休暇の1ヶ月は自分の好きなことができるので、楽しそうだと感じました。
今回の講座で、知らなかった色々な船の種類や、たくさんの物資を輸送している等の知識を得ることが出来た。

マルエーフェリー㈱の会社独特のヒヤリハット報告は、とてもいいことだと思いました。また、先輩が3割もお世話になっているんだと改めて感じました。
将来、内航海運業関係の会社に就職したいと思っているので、地球環境に優しいことや国内輸送量の43%を担っていることなど、とても勉強になりました。

マルエーフェリー㈱の講座で、船員の仕事内容や船内での過ごし方を知り、自分の進路選択に役立てることが出来そうです。
普段の授業で内航海運という言葉は知っていたが、求められる人材や仕事内容等わからないことが多かったが、受講後は人に教えられるぐらい参考になりました。

マルエーフェリー㈱の説明は、とてもわかりやすく魅力を感じました。
普段、授業で聞かない「RORO船」等の意味が聞けて、とても良かったです。

マルエーフェリー㈱のヒヤリハットや船の間違いさがしなど、面白かったです。

もらった資料等を参考にして、進路を考えたいと思います。
2年機関
       
70日間の乗船実習で、意外と電波は大事だと思っていたが、今回の講座でほとんど電波が通じると聞いて安心しました。

次世代の船員不足等を知り、船に乗って日本の海運業を支えたいです。
講座を聞いて、外航にするか内航にするか悩んでいたが、決心がついた。

日本の海運業を支えていけるような人になりたいです。
自分が知らなかったことを話していたので、すごく集中して聞けた。

最近進路のことを考えていたので、良い話が聞けて良かった。
内航船について、詳しく知ることができて良かった。

今後の将来を決めるにあたって、とても参考になった。
ビデオもあり、とても分かりやすく、やっぱり船は内航船の方がいいのかもと思った。

マルエーフェリー㈱の話は、自社船の紹介があり、いろいろな航路があるのを知らなかったので、とても興味ある話で、おもしろかった。
講座を受講する前に比べて、実際の会社の運航状況や労働形態、船の様子等を見れて、内航に対する理解を深めることができた。

貰った資料もしっかりと家で見返して、進路選択に役立てたい。
3年航海
      
内航船は地球環境にやさしく、年間総輸送量が10トントラック約3,700万台と聞いた時には驚きました。

来年から就職活動をしますが、船乗りとして豊富な知識とすぐれた技術を持って、内航船の船員として頑張りたいと思います。
今回の講座を活かして、将来は豊富な知識と技術を持ち、安全に航海ができる船員になりたいです。

先輩からは可愛がられ、後輩からは慕われ、日本の海運業界に貢献できるような人物になりたいです。
若者の数が減っているとは聞いていたが、グラフを見てあまりの少なさに驚いた。

船員希望なので「ヒヤリハット」等を心掛けて安全運航を行いたい。
内航海運業に携わるために、必要なことを学ぶことができました。

漁船希望であるが、船員としての大切なことは同じだと思うので、参考になりました。
講話をきいて、より海運業関係の仕事に就きたいと思いました。

海運業関係の仕事に就いたら、報告・連絡・相談をしっかりし、気の利く船員になれるようしたいと思います。
内航海運業(RORO船、セメント船、特殊貨物船)の会社に就職します。講座を受講して、船員の厳しさや、良さ、やりがいがあると改めて思いました。

来年4月から船員として働くので、マルエーフェリー㈱の講師の話を聞いて、安全運航に心掛けて行きたいと思いました。
講座を聞いて、より一層海運業で働きたいという思いが強くなりました。

将来は、日本の海運業を支えるような船員になりたいです。
来年4月から内航船の船員として働くので、船員の仕事のサイクルや休暇のこと、賃金情報が学べてよかったです。

将来、海運業を担っていく人間として、先輩の知識などを取り入れて、一人前の人材になれるよう頑張っていきたいです。
3年機関
       
講座をとおして、船員・海員の定義をはじめ、基礎知識と現状や安全運航を行うために、求められる人材を知り、理解することが出来ました。

講座で知った様々なことを今後、活かしていきたいと思います。
九州運輸局には海技士の試験で、マルエーフェリー㈱は夏のインターンシップで「フェリーなみのうえ」に乗船し、お世話になったので、講話にとても興味がわきました。
日本の若い船員が少ないようなので、自分たちのような若い人材が率先して働き、次世代の海運業を担っていけるよう頑張りたいと思った。

担っていくのに、ふさわしい知識と技術をしっかり学んでいこうと思った。
受講前より、さらに船舶のことや船員について、学ぶことができて良かった。

将来、船舶関係に就職する予定でいるので、講習で学んだことを活かしていきたいと思う。
講座を受けて、自分が知らない船の種類、船舶の安全・管理等様々なことが多くあり、大変参考になりました。
受講して、内航海運の魅力や仕事内容、現状などあまり知らなかった事を知って、船員の仕事に興味を持つことができた。

船員の人材や安全運航等について、話を聞けていい時間だった。
内容がとてもわかりやすく、知りたいことがたくさん聞けて、とてもいい機会になりました。

内航海運業に興味を持ち、卒業後の進路として内航フェリーや内航タンカー、貨物船等に就職したいと強く感じました。
講座を受講する前から、現在の船員についての知識や年配の方が多く、危機的状態というのは知っていたが、受講してあらためて認識できました。
専攻科
2年航海
内航海運にとても興味がありました。外航海運に就職がきまっているが、講話を聞き、一定期間、外航で経験を積んだ後に、内航海運に就職したいと改めて思いました。

要望として、水産高校からの内航海運の就職先を、数多く求人を出して頂き、多くの就職先から自分の好きな会社選択が出来ればと思っています。
タグボートへの内定が決まっていて、もう少し早く聴けていれば、就職の幅が広がったと思います。

タグボートより大きなオイルタンカーやコンテナ船等に乗船したくなりました。
内航海運会社に就職予定ですが、船にある危険やヒヤリハットを聞いて、改めて安全な運航を考えることができました。

この講話で得た知識を活かして安全運航に役立てたいです。
専攻科
2年機関
内航船に就職予定なので、今回の講座はとても参考になりました。

就職してからも安全運航を心掛けたいと思います。
本日の講座でヒヤリハットが印象を受けた。仕事上で突っ立っているだけじゃなく周囲の音等、自分の五感を働かせて任務を行い、異常の早期発見にも繋がると感じた。
講座を聞いて、日本の船員の高齢化が進んでいることは知っていたが、50歳以上が約半分もいることに驚きました。

事故やヒヤリハットを報告し、それを検証し事故防止に役立てていることに、「おぉ~」と思いました。

船員として働くことになるので、講座で学んだことを役立てられるよう頑張っていきたいです。