会長 小比加 恒久
8月30日の総選挙で民主党が圧勝して早くも1ヵ月が経ちました。9月16日には鳩山由紀夫新連立内閣が誕生し、国土交通大臣に前原誠治氏が就任され、連休返上でダム建設中止・日航再建問題等、精力的に取り組まれています。国土交通省としては、自民・公明党政権から民主・社民・国民新党政権に移行して、予算編成の考え方も変わり、補正予算の見直し・2010年度予算策定が10月15日を目処に提出とされることになっており、大変な様子です。
内航業界としては今後、鳩山首相が国連総会で提唱したCO2削減に適応できる「環境に優しい輸送手段としての船舶」のアピールに努めるとともに、内航海運の重要性の認識を与党議員の方々に対し、地道にアピールしていかなければならないと思っています。
内航海運の上期の輸送量は緩やかに回復しましたが、結果として期待したほどまでには至らなかったという感じがいたします。下期の内航海運市況は、ここに来ての円高の影響・燃料油の高騰もあり、非常に厳しい状況ではありますが、輸送量は現状の横這いで推移するものと思われます。内航海運市況は、これまでに経験したことのない状況がこの先もまだ続きそうな様子ですが、今後とも組合員の皆様方には、宜しくご協力のほどお願いいたします。
(2009年(平成21年)10月1日掲載)