新執行部体制

会長 小比加 恒久obika10

全国海運組合連合会の第52回通常総会も、この6月11日に滞りなく終了することが出来ました。今年度は改選期ではありませんが、九州地方海運組合連合会の木許作太前会長が退任され、原田勝弘新会長が就任されました。原田氏は木許氏に代わって全国海運組合連合会副会長に、また日本内航海運組合総連合会の第45回通常総会(6月18日)において理事に就任されました。内航を取り巻く環境は、非常に厳しい状況ではありますが、今後全国海運組合連合会だけでなく内航海運業界のためにも、是非頑張っていただきたいと思っております。また、木許前副会長には全国海運組合連合会理事として9年間、その内副会長として5年間もの長期にわたり、組合運営にご協力いただき本当に有難うございました。

 6月8日に菅首相の新政権がスタートし、7月11日には参議院選挙があります。内航総連合会としては、政権与党である民主党支持を表明いたしました。組合員の皆様方には、種々のご事情もおありとは思いますが、ご理解の程お願い致します。 内航業界の現状は、輸送数量がリーマンショック以降の最悪な状態から回復したものの、それ以前のレベルの80%前後であり、カボタージュ規制緩和については、沖縄に引き続き「成長戦略会議」等においても議論され、外航コンテナフィーダー問題も出てきています。内航の根幹に関わる問題として業界あげて対応すべきと考えます。

 また、暫定措置事業については、交付金の未払いの状況が続く中、公的資金導入による早期解消論も経団連等から出てきています。他にも老齢船の増加と過剰船腹への対応、近い将来においての船員問題、高速道路の無料化と数えだしたらきりがない状況です。

 組合員の皆様には、まだまだ続くと思われるこの厳しい状況下、一致団結して乗り越えていくために、組合活動へのご理解とご協力を御願い申し上げます。

2010年(平成22年)7月1日掲載