船員の確保と育成についてお願い
最近、ますます船員確保は難しくなっております。求人も高齢者の応募が時々散見されるばかりで、船員として能力を疑うような人ばかりです。また、そのような能力が足りない半人前の船員ながら、給与は一人前の要求をされるので、これで事故を起こされたらたまりません。船主責任をきびしく問われます。業界として、監督官庁とともに、新規の船員確保育成について、本腰を上げてほしいと念願しています。①広報の充実(テレビ広告)②各地の船員教育機関(海技学院等)へ人材と設備、補助金の付与 ③船員教育の科学的効率化(OJTでは非効率)シミュレータやVR等の導入等 ④新卒船員の3年後の定着教育の実施(船員技術の完成を目指す)等々の施策(これでは足りませんが)を行ってほしいと思っています。海上技術学校の生徒も卒業して3年間は少なくとも経験を積まないと当直できませんし、新6級養成科等ではさらに時間が必要です。そういった人材を効率的に教育するために、もっと教育機材を各地に配置できないかといつも思います。船員育成は、安全確保であり、業界や事業者の信用につながります。今の状態では、もうすぐ船員不足で船が止まったり、事故が多発するようになります。最近、居眠り事故が増えているのは気になります。我々事業者には、海運組合しか頼りにするところはありません。ぜひ具体的に行動を期待しています。