平成26年10月1日(水)Vol.587
前月比で生産1.5%、出荷1.9%低下
経産省 8月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
経済産業省は9月30日、8月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。それによると8月の特長は、①生産、出荷が低下、在庫、在庫率が上昇した ②製造工業生産予測調査によれぱ9月は上昇、10月は低下を予測している ③総じてみれば、生産は弱含みで推移している。
経済産業省は9月30日、8月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。それによると8月の特長は、①生産、出荷が低下、在庫、在庫率が上昇した ②製造工業生産予測調査によれぱ9月は上昇、10月は低下を予測している ③総じてみれば、生産は弱含みで推移している。
平成22年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 95.5(97.0) | ▲1.5(0.4) | 89.4 | ▲2.9 |
出荷 | 94.1(95.9) | ▲1.9(0.7) | 88.0 | ▲3.5 |
在庫 | 112.7(111.6) | 1.0(0.9) | 114.6 | 4.7 |
在庫率 | 118.4(109.1) | 8.5(▲2.2) | 125.7 | 7.0 |
1. 8月の生産・出荷・在庫動向
【生産】
生産は、前月比▲1.5%の低下であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等が低下し、化学工業(除.医薬品)、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業が上昇した。
【出荷】
出荷は、前月比▲1.9%の低下であった。 業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、石油・石炭製品工業等が低下し、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)、電気機械工業が上昇した。
【在庫】
在庫は、前月比1.0%の上昇であった。 業種別にみると、鉄鋼業、石油・石炭製品工業、化学工業(除.医薬品)等が上昇し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業等が低下した。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、9月は前月比6.0%の上昇、10月は同▲0.2%の低下であった。9月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業等による。10月の低下は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、その他等による。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))
平成22年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 95.5(97.0) | ▲1.5(0.4) | 89.4 | ▲2.9 |
出荷 | 94.1(95.9) | ▲1.9(0.7) | 88.0 | ▲3.5 |
在庫 | 112.7(111.6) | 1.0(0.9) | 114.6 | 4.7 |
在庫率 | 118.4(109.1) | 8.5(▲2.2) | 125.7 | 7.0 |
平成26年10月1日(水)Vol.588
前年比 粗鋼2.2%増、燃料油9.3%減
経産省・エネ庁が8月の生産動態統計速報発表
経済産業省と資源エネルギー庁は9月30日、8月の生産動態統計速報を発表した。それによると生産量は、鉄鋼の粗鋼生産量が934.9トンで前月比0.6%の微増、前年同月比2.2%増を示した。生産は前年同月比が前月の減少から増加に転じた。また、石油製品の生産は燃料油計で1 495.6万㎘と前月比6.5%の増だが、前年同月9.3%の減となった。前年同月比は5ヵ月の連続減となった
鉄鋼の8月の生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が391.1万トンと前月比0.4%の微減だが、前年同月比0.1%の微増。鋼板が91.1万トンと前月比9.6%、前年同月比6.7%のともに増。小形棒鋼が74.9万トンと前月比0.7%の微減だが、前年同月比5.5%の増。H形鋼が32.1万トンと前月比0.8の比微%減で、前年同月比も6.1%の減。線材が15.4万トンと前月比12.4%の2桁減で、前年同月比も2.5%の減。冷間仕上鋼材の冷延広幅帯鋼が168.3万トンと前月比1.1%、前年同月比も2.5%のともに減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は176.4万トンと前月比3.5%減だが、前年同月7.0%の増。冷間仕上鋼材の冷延広幅鋼帯は23.5トンと前月比2.4%減だが、前年同月比8.9%増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は99.9万トンと前月比0.2%、前年同月比1.5%のともに微減を示した。
鉄鋼の出荷を品種別にみると、鋼帯が177.9万トンと前月比3.1%減で、前年同月比も0.1%の微減。鋼板が80.9万トンと前月比8.4%、前年同月比3.1%のともに減。小形棒鋼が70.1万トンと前月比12.2%の2桁減で、前年同月比も5.5%の減。H形鋼が31.4万トンと前月比11.5%の2桁減で、前年同月比も3.4%の減。線材が13.9万トンと前月比16.4%の2桁減で、前年同月比も7.3%の減。冷延広幅帯鋼が52.6万トンと前月比11.8%、前年同月比12.7%のともに2桁減。特殊鋼の熱間圧延鋼材が116.2万トンと前月比13.1%の2桁減で、前年同月比も0.7%の微増。冷延広幅帯鋼が20.5万トンと前月比5.9%減だが、前年同月比3.0%増。亜鉛めっき鋼板が86.9万トンと前月比12.3%の2桁減で、前年同月比も9.0%の減となった。
一方、石油生産を油種別にみると、ほぼすべての品種で前年同月比が減少した。品種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて268.3万㎘と前月比4.1%増だが、前年同月比3.5%減。ガソリンが477.5万㎘で前月比8.4%増だが、前年同月比6.4%の減。軽油が353.5万㎘と前月比0.3%の微増だが、前年同月比13.6%の2桁減。灯油が108.2万㎘で前月比51.8%の大幅増だが、前年同月比6.5%減。ナフサが146.1万㎘と前月比19.5%の2桁増だが、前年同月比17.6%の2桁減。ジェット燃料油が141.9㎘と前月比11.4%、前年同月比10.8%のともに2桁減となった。
燃料油の出荷を品種別にみると、重油が263.1万㎘と前月比3.2%減で、前年同月比15.9%の2桁減。ガソリンが498.4万㎘と前月比7.1%増だが、前年同月比4.9%減。軽油が338.1万㎘と前月比6.9%、前年同月比14.5%のともに減。灯油が86.1万㎘と前月比21.7%の大幅増だが、前年同月比2.8%減。ナフサが308.1万㎘と前月比1.5%増だが、前年同月比12.4%の2桁減。ジェット燃料油が135.9万㎘と前月比9.8%、前年同月比19.4%減となった。
また、コークスの生産は294.1万トンと前月比1.3%増だか、前年同月比3.0%減。出荷は75.1万トンと前月比2.8%減だが、前年同月比11.6%の2桁増。液化石油ガスの生産は38.3万トンで前月比2.6%増だが、前年同月比12.0%の2桁減。出荷は47.9万トンと前月比0.7%増だが、前年同月比10.9%の2桁減。石灰石の生産は1 183.8万トンと前月比7.2%、前年同月比4. 0%のともに減。出荷は948.5万トンと前月比5.8%、前年同月比2.5%のともに減となった。
鉄鋼統計速報 2014年8月 Excel
資源エネルギー統計速報 23014年8月 Excel
平成26年10月1日(水)Vol.589
燃料油生産 5ヵ月連続前年割れ
エネ庁 8月の石油統計速報を発表
資源エネルギー庁は9月30日、8月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
1.原油の動向
8月の原油輸入量は1 652万㎘、前年同月比97.4%と6ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順にみると次の通り。
(1)サウジアラビア(483万㎘、前年同月比83.7%)
(2)アラブ首長国連邦(451万㎘、同147.7%)
(3)カタール(209万㎘、同96.9%)
(4)クウェート(121万㎘、同111.7%)
(5)イラン(99万㎘、同93.8%)となっている。
なお、今月の中東依存度は87.7%、前年同月に比べ4.0ポイント増と3ヵ月振りに前年を上回った。
2.燃料油の生産
燃料油の生産は1 496万㎘、前年同月比90.7%と5ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、B・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。
3.燃料油の輸入、輸出
燃料油の輸入は288万㎘、前年同月比85.9%と4ヵ月振りに前年を下回った。
輸出は226万㎘、同81.0%と4ヵ月連続して前年を下回った。
4.燃料油の国内販売
燃料油の国内販売は1 432万㎘、前年同月比90.3%と5ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみても、全油種(ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油)について前年同月を下回った。
5.燃料油の在庫
燃料油の在庫は1 118万㎘、前年同月比93.0%と12ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油及び軽油は前年同月を下回った。
石油需給概要 2014年8月 Excel
平成26年10月1日(水)Vol.590
2ヵ月連続前年比割れ
自工会 8月の四輪車生産実績速報発表
日本自動車工業会は9月30日、8月の四輪自動車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。
8月の四輪車生産台数は634 747台で、前年同月の680 587台に比べて45 840台・6.7%の減少となり、2ヵ月連続で前年同月を下回った。
8月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。
【乗用車】
533 903台で42 944台・7.4%の減少となり、2ヵ月連続のマイナス。このうち普通車は310 299台で9 383台・2.9%の減少、小型四輪車は108 581台で32 138台・22.8%の減少、軽四輪車は115 023台で1 423台・1.2%の減少。
【トラック】
91 093台で2 601台・2.8%の減少となり、14ヵ月振りにマイナス。このうち普通車は40 146台で2 387台・5.6%の減少、小型四輪車は21 414台で967台・4.3%の減少。軽四輪車は29 533台で753台・2.6%の増加。
【バス】
9 751台で295台・2.9%の減少となり、3ヵ月振りにマイナス。このうち大型は516台で283台・35.4%の減少、小型は9 235台で12台・0.1%の減少。
8月の国内需要は333 471台で、前年同月比9.1%の減少であった。うち乗用車281 326台で前年同月比9.5%の減少、トラック51 165台で同7.2%の減少、バス980台で同5.2%の増加だった。
輸出は前年同月比8.1%減少した。
また、1~8月の生産累計は6 595 865台で、前年同期の6 251 877台に比べ343 988台・5.5%の増加であった。
このうち乗用車は5 611 375台で299 204台・前年同期比5.6%の増加、トラックは892 011台で41 800台・同4.9%の増加、バスは92 479台で2 984台・同3.3%の増加であった。
四輪車生産実績速報 2014年8月 PDF
平成26年10月1日(水)Vol.591
軽除き前年比2.8%減、前月比52.6%増
軽は前年比8.3%増、前月比60.4%増
自販連、軽自連が9月の国内新車販売台数速報発表
日本自動車販売協会連合会は10月1日、9月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。
それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は31万5 326台で、前年同月比2.8%減だが、前月比52.6%の大幅増となった。消費増税による反動減から回復を基調をみせている。
9月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が14万3 962台と前年同月比で4.3%増、前月比では58.1%の大幅増を示した。小型乗用車は12万4 453台と前年同月比14.8%の2桁減だが、前月比43.6%の大幅増となった。これにより乗用車計では26万8 435で前年同月比5.5%の減だが、前月比51.0%の大幅増となった。
貨物車は普通・小型を合わせて4万5 551台で前年同月比16.5%の2桁増、前月比63.4%の大幅増となった。バスは1.340台で前年同月比19.7%の2桁増、前月比36.7%の大幅増となった。
一方、全国軽自動車協会連合会も同日、9月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は20万3 448台と前年同月比で8.3%増、前月比で60.4%の大幅増となった。
四輪車販売実績速報 2014年8月 Excel