平成21年5月1日(金)Vol.102
前年同月比40.5%減で8ヵ月連続減少
日本鉄鋼連盟、2009年3月普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は4月30日、2009年3月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。
それによると3月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けが342.4万トンで、前年同月比では233.2万トン・40.5%減と8ヵ月連続の減少し、前年同月比での減少幅が比較可能な76年1月以降では4ヵ月連続して最大となった。一方、前月比では23.2万トン・7.3%増と、6ヵ月ぶりに増加した。
輸出向けは154.6万トンで、前月比では44.7万トン・40.7%増と2ヵ月連続で増加したが、前年同月比では87.3万トン・36.1%減と5ヵ月連続で減少した。この結果、出荷合計では、前年同月(817.4万トン)比320.5万トン・39.2%減の496.9万トンと6ヵ月連続で減少した。
3月の生産は、前年同月(767.7万トン)比314.8万トン・41.0%減の452.9万トンと6ヵ月連続で減少した。一方、前月比では47.7万トン・11.8%増と6ヵ月ぶりの増加となった。
3月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(620.9万トン)比44.0万トン・7.1%減の576.9万トンで、4ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(446.3万トン)比34.9万トン・7.8%減の411.3万トンと4ヵ月連続で減少し、問屋在庫も前月末(174.7万トン)比9.1万トン・5.2%減の165.6万トンと3ヵ月連続で減少した。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(547.0万トン)比32.1万トン・5.9%減の514.9万トンと3ヵ月連続で減少したのに加え、輸出船待在庫も前月末(74.0万トン)比12.0万トン・16.2%減の62.0万トンと、3ヵ月ぶりに減少した。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、亜鉛めっき鋼板(8.2万トン減の85.7万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(6.7万トン減の158.4万トン)、冷延広幅帯鋼(5.4万トン減の48.1万トン)、鋼管(4.5万トン減の49.2万トン)、H形鋼(3.1万トン減の21.6万トン)、鋼板(2.9万トン減の69.6万トン)、小形棒鋼(2.2万トン減の52.3万トン)、大形形鋼(1.8万トン減の6.2万トン)、軌条(1.4万トン減の2.3万トン)、冷延電気鋼帯(1.3万トン減の6.7万トン)、ブリキ(1.1万トン減の8.5万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.1万トン減の12.0万トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は皆無であった。
3月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の144.7%から28.6ポイント低下の116.1%となり、5ヵ月連続で100%を上回ったものの、出荷レベルの上昇を受けて4ヵ月ぶりの大幅低下となった。うち、国内在庫率は前月末の171.4%から21.0ポイント低下して150.4%と、依然として水準は高いものの、昨年10月以降続いていた上昇が一服する形となった。
普通鋼鋼材品種別需給表 2009年3月分 Excel
普通鋼鋼材需給表(総括表) 2009年3月分 Excel
普通鋼鋼材需給推移表 2009年3月分 Excel
普通鋼鋼材在庫表 2009年3月分 Excel