平成21年6月1日（月）Vol.107
鉄鋼、石油さらに大幅減産続く
日本鉄鋼連盟発表 鉄鋼需給の動き2009年5月
経済産業省はこのほど、主要工業製品の2009年4月の生産速報を発表した。
以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が573.4万トンで前月比01％減、前年同月比で43.5％減と大幅減を示している。前年同月比減はこれで7ヵ月連続となった。
一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,560.1万と前月比13.0％減、前年同月比13.9％減とともに２桁の減少となった。
4月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が184.9万トンで前月比10.1％減、前年同月比52.9％の大幅減。鋼板が82.1万トンで前月比26.8％減、前年同月31.4％の大幅減。棒鋼が76.7万トンで前月比2.8％増だが、前年同月比30.3％の大幅減。形鋼が35.3万トンで前月比1.5％減、前年同月比45.1％の大幅減。線材が8.6万トンで前月比14.4％減、前年同月比62.2％の大幅減となった。
また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は91.6万トンで前月比2.9％減、前年同月比54.5％の大幅減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は75.1万トンで前月比5.8％増だが、前年同月比59.8％の大幅減。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は49.9万トンで前月比6.1％減、前年同月比60.3％の大幅減と、いずれも前年同月比で大幅な減を示した。
4月の鉄鋼生産は、全製品が軒並み前年同月比大幅減となった。
3月の石油生産を油種別にみると、重油がＡ重油とＢ・Ｃ重油を合わせて352.7万で前月比14.2％減、前年同月比18.0％の減。ガソリンが462.7万で前月比7.4％減、前年同月比12.3％減。軽油が321.5万で前月比17.3％減、前年同月比19.2％減。需要減少期に入った灯油が141.8万で前月比32.7％の大幅減、前年同月比3.0％減。ナフサが169.1万で前月比9.2％減だが、前年同月比0.4％の微増。ジェット燃料油が112.3万で前月比16.8％増だが、前年同月比13.7％減となった。
また、3月のコークスは244.1万トンで前月比2.4％減、前年同月比24.0％減。液化ガスは37.6万トンで前月比3.4％減、前年同月比13.7％減となった。
エネルギー関係は、ナフサを除き全製品が対前年同月比減少となった。
鉄鋼生産速報 2009年4月 Excel
資源エネルギー生産速報 2009年4月 Excel
