No.116:前年同月比で粗鋼33.6%減、燃料油5.8%減 経済産業省が主要工業製品の2009年6月の生産速報発表

平成21年7月30日(木)Vol.116

前年同月比で粗鋼33.6%減、燃料油5.8%減

経済産業省が主要工業製品の2009年6月の生産速報発表

 
経済産業省は7月30日、主要工業製品の2009年6月の生産速報を発表した。

以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が688.3万トンで前月比6.3%増となっているものの、前年同月比では依然33.6%減の大幅減を示している。前年同月比減はこれで9ヵ月連続となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,466.6万klと前月比では3.7%減、前年同月比5.8%の減となった。

4月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が279.5万トンで前月比10.7%の増をみせたものの、前年同月比では31.3%の大幅減。鋼板が91.5万トンで前月比24.1%の大幅増ながら、前年同月比で19.4%の大幅減。棒鋼が80.4万トンで前月比1.9%減、前年同月比29.7%の大幅減。形鋼が44.8万トンで前月比5.5%増となったものの、前年同月比で38.4%の大幅減。線材が16.1万トンで前月比25.0%の大幅増となったものの、前年同月比21.7%の大幅減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は139.8万トンで前月比18.8%増だが、前年同月比30.5%の大幅減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は102.1万トンで前月比18.3%増だが、前年同月比45.4%の大幅減。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は77.4万トンで前月比24.1%増を示しながら、前年同月比38.1%の大幅減と、いずれも前年同月比で大幅な減を示した。

6月の鉄鋼生産は、主要製品が前月比で増をみせながらも、前年同月比では依然として大幅減となっている。しかし、5月に比べると前年同月比は減少幅が少なくなっている。

5月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて318.4万klで前月比3.6%減、前年同月比13.9%の減。ガソリンが442.2万klで前月比1.1%減だが、前年同月比6.0%増。軽油が353.8万klで前月比4.0%増だが、前年同月比3.0%減。不需要期に入った灯油が93.7万klで前月比24.3%減だが、前年同月比1.7%増。ナフサが135.1万klで前月比17.8%減、前年同月比15.7%減。ジェット燃料油が123.5万klで前月比5.0%増だが、前年同月比19.1%減となった。

また、6月のコークスは242.3万トンで前月比1.8%減、前年同月比26.3%減。液化ガスは37.8万トンで前月比0.7%減、前年同月比0.6%減となった。

エネルギー関係はガソリン、灯油を除き全製品が対前年同月比減少となった。

鉄鋼生産速報      2009年6月 Excel

資源エネルギー生産速報 2009年6月 Excel

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