No.12:粗鋼生産前月比2.5%減だが、前年同月比連続18ヵ月増 1~11月10,981万トン、前年同期比3.4%増 日本鉄鋼連盟が11月の鉄鋼生産概況発表

平成19年12月22日(土)Vol.12

粗鋼生産前月比2.5%減だが、前年同月比連続18ヵ月増

1~11月10,981万トン、前年同期比3.4%増

日本鉄鋼連盟が11月の鉄鋼生産概況発表

 
日本鉄鋼連盟がこのほど発表した2007年11月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも、前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

銑鉄生産は716.3万トンと前月に比べ31.6万トン、4.2%減少、前年同月比0.6%増加となり、前年同月比では17カ月連続の増加となった。11月の高炉稼働基数は前月から1基減の34基中27基であった。

粗鋼生産は1,011.4万トンと、前月比2.5%減少、前年同月比1.1%増加となり、前年同月比で18カ月連続の増加となった。11月としては、1973年11月(1,030.5万トン)に次ぐ過去第2位であった。また、1月から11月までの累計は、10,981.1万トンと、前年同期比3.4%増となった。

11月の炉別生産をみると、転炉鋼が744.4万トンと前月比2.8%減(前年同月比2.1%増)、電炉鋼が267.0万トンと同1.7%減(同1.7%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が18カ月連続の増加、電炉鋼は3カ月振りの減少となった。

11月の鋼種別生産では、普通鋼が783.5万トンと前月比3.5%減(前年同月比0.7%減)、特殊鋼が227.9万トンと同1.1%増(同7.7%増)となり、前年同月比では普通鋼が18カ月振りの減少、特殊鋼は2カ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は906.2万トンと前月比19.6万トン、2.1%減(前年同月比1.9%増)と、前年同月比では18カ月連続の増加となった。また、1~11月では9,908.0万トンと、前年同期比4.1%増となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は720.0万トンと前月比26.8万トン、3.6%減(前年同月比0.7%増)となり、前年同月比では18カ月連続して増加した。また1~11月では7,938.8万トンと前年同期比4.5%増であった。

11月の品種別では、条鋼類は202.6万トン、前月比7.2%減(前年同月比9.1%減)で、前年同月比では3カ月連続の減少となった。一方、鋼板類は510.4万トン、同2.1%減(同4.7%増)となり、前年同月比では18カ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が391.2万トン(前月比1.2%減、前年同月比3.7%増)と、前年同月比で18カ月連続して増加した。厚板は112.3万トン(同3.6%減、同12.5%増)と、同13カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では、H形鋼(39.5万トン、前月比6.1%減、前年同月比1.5%減)が 前年同月比で26カ月振りに減少したほか、小形棒鋼(95.0万トン、同9.6%減、同13.9%減) が同3カ月連続の減少、大形形鋼(12.3万トン、同7.1%減、同5.6%減)が同2カ月振りの減少、中小形形鋼(12.2万トン、同3.5%減、同8.3%減) が同6カ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は186.2万トンと、前月に比べ7.2万トン、4.0%増(前年同月比6.9%増)となり、前年同月比では3カ月振りの増加となった。また1~11月では1,969.2万トンと前年同期比2.5%増であった。

>>全国鉄鋼生産高および全国鋼材生産高(PDF)

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