平成21年8月31日(月)Vol.120
国内出荷前年同月比12ヵ月、前月比3ヵ月連続減少
鉄連、2009年7月普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は8月31日、2009年7月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。それによると普通鋼鋼材出荷は、国内向けは361.4万トンで、前年同月比では182.8万トン・33.6%減と12ヵ月連続で減少し、前月比では11.4万トン・3.3%増加と3ヵ月連続で増加した。一方、輸出向けは196.1万トンで、前年同月比で8.4万トン・4.1%減と9ヵ月連続で減少、前月比では30.5万トン・18.4%増と国内向け同様3ヵ月連続の増加となった。この結果、出荷合計では、前年同月(748.7万トン)比191.3万トン・25.5%減の557.5万トンと10ヵ月連続の減少となり、前月比では3ヵ月連続の増加、2ヵ月連続の500万トン台乗せとなった。
7月の生産は、前年同月(723.2万トン)比173.8万トン・24.0%減の549.4万トンと10ヵ月連続の減少となった。一方、前月比では41.3万トン・8.1%増と3ヵ月連続の増加、出荷同様2ヵ月連続の500万トン台乗せとなっている。
7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(568.7万トン)比8.0万トン・1.4%減の560.6万トンで、2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(439.5万トン)比2.5万トン・0.6%増の442.0万トンと3ヵ月連続で増加し、問屋在庫は前月末(129.2万トン)比10.5万トン・8.1%減の118.7万トンと7ヵ月連続で減少した。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(469.1万トン)比23.0万トン・4.9%減の446.1万トンと7ヵ月連続で減少した。一方、輸出船待在庫は前月末(99.5万トン)比15.0万トン・15.0%増の114.5万トンと、3ヵ月連続で増加した。100万トン台は’08年8月(107.8万トン)以来11ヵ月振りである。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(7.6万トン減の51.6万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.6万トン減の82.5万トン)、H形鋼(1.1万トン減の21.8万トン)、冷延広幅帯鋼(1.0万トン減の52.5万トン)の4品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(3.3万トン増の152.8万トン)の1品種であった。
7月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の110.3%から9.7ポイント低下の100.6%となり、9ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の134.1%から10.6ポイント低下して123.5%となっている。
普通鋼鋼材需給速報 2009年7月 Excel
普通鋼鋼材品種別需給表 2009年7月 Excel
普通鋼鋼材在庫速報 2009年7月 Excel
普通鋼鋼材需給推移表 2009年7月 Excel