No.122:前年同月比で粗鋼24.9%減、燃料油10.8%減 経産省、主要工業製品の2009年7月の生産速報発表

平成21年9月1日(火)Vol.122

前年同月比で粗鋼24.9%減、燃料油10.8%減

経産省、主要工業製品の2009年7月の生産速報発表

 
経済産業省は8月31日、主要工業製品の2009年7月の生産速報を発表した。

以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が766.0万トンで前月比11.3%増となっているものの、前年同月比では依然24.9%減の大幅減を示している。前年同月比減はこれで10ヵ月連続となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,577.9万klと前月比では7.7%増だが、前年同月比10.8%の減となった。

4月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が332.1万トンで前月比18.8%の増をみせたものの、前年同月比では20.0%の大幅減。鋼板が88.8万トンで前月比3.0%の減、前年同月比で23.9%の大幅減。棒鋼が75.0万トンで前月比6.7%減、前年同月比25.4%の大幅減。形鋼が42.6万トンで前月比4.8%の減、前年同月比34.2%の大幅減。線材が15.4万トンで前月比4.3%の減、前年同月比31.8%の大幅減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は165.4万トンで前月比18.4%増だが、前年同月比22.8%の大幅減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は115.3万トンで前月比13.3%増だが、前年同月比40.4%の大幅減。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は89.4万トンで前月比15.5%増を示しながら、前年同月比31.8%の大幅減と、いずれも前年同月比で大幅な減を示した。

7月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて328.4万klで前月比3.1%の増だが、前年同月比18.2%の減。ガソリンが472.8万klで前月比6.9%の増だが、前年同月比0.0%で横ばい。軽油が382.7万klで前月比8.2%の増だが、前年同月比9.8%の減。不需要期にある灯油が98.6万klで前月比5.2%増だが、前年同月比9.8%の減。ナフサが161.4万klで前月比19.5%の増だが、前年同月比14.6%の減。ジェット燃料油が134.9万klで前月比9.3%の増だが、前年同月比15.1%の減となった。

また、7月のコークスは263.8万トンで前月比8.9%の増だが、前年同月比20.7%減。液化ガスは45.5万トンで前月比230.3%ので増で、前年同月比10.2%の増となった。

エネルギー関係はガソリン、液化ガス、パラフィンを除き全製品が対前年同月比減少となった。

鉄鋼生産速報 2009年7月 Excel

資源エネルギー生産速報 2009年7月 Excel

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