平成21年10月1日(木)Vol.131
鋼材国内出荷前年同月比11ヵ月連続減少
鉄連、2009年8月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど、2009年8月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。それによると、8月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは338.1万トンで、前年同月比では117.0万トン・25.7%減と13ヵ月連続で減少し、前月比でも23.5万トン・6.5%減少と4ヵ月振りに減少した。一方、輸出向けは226.6万トンで、前年同月比で23.5万トン・11.6%増と10ヵ月振りに増加し、前月比でも30.5万トン・15.5%増と4ヵ月連続の増加となった。この結果、出荷合計では、前年同月(658.2万トン)比93.5万トン・14.2%減の564.7万トンと11ヵ月連続の減少となり、前月比では4ヵ月連続の増加、3ヵ月連続の500万トン台乗せとなった。
8月の生産は、前年同月(701.9万トン)比114.1万トン・16.3%減の587.7万トンと11ヵ月連続の減少となった。一方、前月比では38.3万トン・7.0%増と4ヵ月連続の増加となり、出荷同様3ヵ月連続の500万トン台乗せ、08年11月(597.1万トン)に近づく水準となった。
8月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(560.4万トン)比23.0万トン・4.1%増の583.4万トンで、3ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(441.8万トン)比19.9万トン・4.5%増の461.7万トンと4ヵ月連続で増加し、問屋在庫は前月末(118.6万トン)比3.1万トン・2.6%増の121.7万トンと8ヵ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(445.9万トン)比20.0万トン・4.5%増の465.9万トンと8ヵ月振りに増加した。一方、輸出船待在庫は前月末(114.5万トン)比3.0万トン・2.6%増の117.5万トンと、4ヵ月連続で増加した。100万トン台は2ヵ月連続である。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、亜鉛めっき鋼板(6.3万トン増の88.8万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(4.0万トン増の156.6万トン)、H形鋼(3.1万トン増の24.9万トン)、小形棒鋼(3.1万トン増の54.6万トン)、冷延広幅帯鋼(2.5万トン増の55.0万トン)、冷延電気鋼帯(1.4万トン増の10.3万トン)、鋼管(1.3万トン増の42.3万トン) 、軌条(1.0万トン増の5.8万トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上減少した品種はなかった。
8月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の100.5%から2.8ポイント上昇の103.3%となり、10ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の123.3%から14.5ポイント上昇し137.8%であった。
普通鋼鋼材需給速報 2009年8月 Excel