平成21年10月20日(火)Vol.132
粗鋼生産、前月比0.4%減、前年同月比18.0%減 4~9月 4333万トン、前年同期比29.6%減
鉄連、2009年9月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は10月19日、2009年9月の鉄鋼生産速報を発表した。それによると、9月の粗鋼生産量は前年同月比で7.0%減少となり、これで12ヵ月連続の減少となった。この結果、4~9月期では1969年度上半期以来40年振りの低水準となった。概要は次の通り。
2009年9月の鉄鋼生産は、前月比では銑鉄と粗鋼が減少、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)が増加となり、前年同月比ではいずれも減少した。
銑鉄生産は604.9万トンと前月に比べ19.1万トン、3.1%減少、前年同月比17.0%減少となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。7~9月では1,797.5万トン(前年同期比18.7%減)、4~9月では3,233.3万トン(同26.6%減)となった。9月末の高炉稼働基数は前月と同様34基中25基であった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は732.8万トンと前月比3.5万トン、0.5%増(前年同月比20.5%減)と、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。また、7~9月では2,145.2万 トン(前年同期比21.8%減)、4~9月では3,806.9万トン(同31.0%減)となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は601.4万トンと前月比4.7万トン、0.8%減(前年同月比17.9%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。7~9月では1,775.4万トン(前年同期比18.8%減)、4~9月では3,173.8万トン(同27.8%減)となった。
9月の品種別では、条鋼類は152.5万トン、前月比0.3%減(前年同月比20.0%減)で、前年同月比では15ヵ月連続の減少となった。一方、鋼板類は444.5万トン、同1.0%減(同16.8%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が349.4万トン(前月比1.7%減、前年同月比15.4%減)と、前年同月比で12ヵ月連続の減少となった。厚板は89.7万トン(同2.3%増、同20.4%減)と、前年同月比で8ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が76.2万トン(同3.2%増、同13.5%減)が前年同月比で25ヵ月連続の減少となった。H形鋼は27.3万トン(同7.7%減、同30.9%減)と同13ヵ月連続の減少、大形形鋼は9.8万トン(同4.9%増、同22.0%減)と同12ヵ月連続の減少、中小形形鋼は9.2万トン(同19.3%増、同14.6%減)と同12ヵ月連続の減少となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は131.3万トンと、前月に比べ8.2万トン、6.7%増(前年同月比30.6%減)となり、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。また7~9月では369.8万トン(前年同期比33.7%減)、4~9月では633.1万トン(同43.5%減)であった。
全国鉄鋼生産高 2009年9月速報 Excel
全国鋼材生産高 2009年9月速報 Excel