平成21年10月29日(木)Vol.134
鉱工業生産、持ち直しの動きで推移
経産省が2009年9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
経済産業省は10月29日、2009年9月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。
◇9月は、生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった。
◇製造工業生産予測調査によると、10月、11月とも上昇を予測している。
◇総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。
平成17年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前月比(%) | |
生産 | 85.1 | 1.4 | 89.2 | ▲18.9 |
出荷 | 87.1 | 3.4 | 92.0 | ▲17.3 |
在庫 | 94.6 | ▲0.5 | 92.0 | ▲12.2 |
在庫率 | 117.2 | ▲4.7 | 109.2 | 7.2 |
1. 9月の生産・出荷・在庫動向
生産
9月の生産は、前月比1.4%の上昇と7か月連続の上昇(前年同月比は▲18.9%の低下)となり、指数水準は85.1(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、シャシー・車体部品、小型乗用車の順に上昇に寄与している。
出荷 9月の出荷は、前月比3.4%の上昇と7か月連続の上昇(前年同月比は▲17.3%の低下)となり、指数水準は87.1(季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等であった。
在庫
9月の在庫は、前月比▲0.5%の低下と2か月ぶりの低下(前年同月比は▲12.2%の低下)となり、指数水準は94.6(季節調整済)となった。在庫の低下に寄与した業種は、化学工業、一般機械工業、プラスチック製品工業等であった。? 9月の在庫率は、前月比▲4.7%の低下と4か月連続の低下(前年同月比は7.2%の上昇)となり、指数水準は117.2(季節調整済)となった。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、10月は前月比3.1%の上昇、11月は同1.9%の上昇であった。10月の上昇は、一般機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等により、11月の上昇は、輸送機械工業、その他、電子部品・デバイス工業等による。9月の実現率は▲0.1%、10月の予測修正率は0.8%となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))
平成17年=100
平成21年9月 | 平成21年10月 | 平成21年11月 | |
平成21年9月調査 | 1.1 | 2.2 | |
平成21年10月調査 | 3.1 | 1.9 |
3. まとめ
9月の生産は、前月比1.4%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、10月、11月とも上昇を予測している。総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。
鉱工業生産・出荷・在庫速報 2009年9月 PDF