No.138:粗鋼生産、前年同月比12.9%減( 13ヵ月連続減) 鉄連、2009年10月の鉄鋼生産速報発表

平成21年11月20日(金)Vol.138

粗鋼生産、前年同月比12.9%減( 13ヵ月連続減)

鉄連、2009年10月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は11月19日、2009年10月の鉄鋼生産速報を発表した。概況は次の通り。

2009年10月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では増加となり、前年同月比では減少した。

銑鉄生産

は661.4万トンと前月に比べ56.5万トン、9.3%増加、前年同月比9.3%減少となり、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。

1~10月では5,343.8万トンと前年同期比27.3%減となった。なお、10月末の高炉稼働基数は前月末から1基増の様34基中26基であった。

粗鋼生産

は879.5万トンと、前月比52.6万トン、6.4%増加、前年同月比12.9%減少となり、前年同月比で13ヵ月連続の減少となったが、3ヵ月連続で800万トン台乗せとなった。

また、1~10月では6,972.0万トンと前年同期比31.9%減となった。

10月の炉別生産をみると、転炉鋼が697.9万トンと前月比8.3%増(前年同月比8.6%減)、電炉鋼が181.6万トンと同0.6%減(同26.1%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が13ヵ月連続の減少、電炉鋼は14ヵ月連続の減少となった。

10月の鋼種別生産では、普通鋼が705.8万トンと前月比4.4%増(前年同月比9.8%減)、特殊鋼が173.7万トンと同15.4%増(同23.7%減)となり、前年同月比では普通鋼が13ヵ月連続の減少、特殊鋼は12ヵ月連続の減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)

生産は773.6万トンと、前月比41.8万トン、5.7%増(前年同月比14.1%減)と、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。また、1~10月では6,120.1万トンと前年同期比33.5%減となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)

の生産は631.0万トンと前月比31.3万トン、5.2%増(前年同月比11.3%減)となり、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。1~10月では5,107.0万トンと前年同期比30.2%減となった。?10月の品種別では、条鋼類は153.8万トン、前月比1.4%増(前年同月比15.5%減)で、前年同月比では16ヵ月連続の減少となった。一方、鋼板類は471.7万トン、同6.2%増(同9.4%減)となり、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が373.1万トン(前月比7.2%増、前年同月比4.1%減)と、前年同月比で13ヵ月連続の減少となった。厚板は93.2万トン(同3.8%増、同23.9%減)と、前年同月比で9ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が75.0万トン(同0.3%減、同9.8%減)が前年同月比で26ヵ月連続の減少となった。H形鋼は27.3万トン(同0.1%減、同27.3%減)と同14ヵ月連続の減少、大形形鋼は8.3万トン(同15.2%減、同32.6%減)と同13ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.6万トン(同6.2%減、同8.2%減)と同13ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材

の生産は142.6万トンと、前月に比べ10.5万トン、8.0%増(前年同月比24.6%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。また1~10月では1,013.2万トンと前年同期比46.3%減となった。

全国鉄鋼生産高 2009年10月 Excel

全国鋼材生産高 2009年10月 Excel

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