平成21年11月20日(金)Vol.139
エチレン生産量3ヵ月連続60万トン台を記録
石化協、石油化学生品の2009年10月生産・出荷実績発表
日本石油化学工業協会は11月19日、2009年10月の石油化学製品の生産・出荷実績を発表した。概要は次の通り。
2009年10月実績概要
平成17年=100
イ)エチレン 631,400トン | ||
前月比 | ▲ 0.3% | (▲ 2,100トン) |
前年同月比 | + 19.1% | (+101,100トン) |
生産増減に係る諸要因
(前月比) | (前年同月比) | |
日数増減 | + 3.3% | |
定修要因等 | ▲ 2.4% | + 13.9% |
能力増減 | ▲ 0.6% | |
稼働率変動 | ▲ 1.2% | + 5.8% |
生産増減率 | ▲ 0.3% | + 19.1% |
稼働プラントの稼働率試算:前月95.0%→当月 93.9%←前年同月89.3%
定修プラント:前月 なし→ 当月 なし← 前年同月1社1プラント
参考 本年1?10月の累計生産量 5,616.8千トン 前年同期比▲3.8%
ロ)その他の品目
前月比では、稼働日数の増加と定修規模差等からLD、HD、PP、EO、EG、SBR、トルエン、キシレンなど9品目がプラス。PS、SM、塩ビ樹脂、塩ビモノマー、BR、ベンゼンなど8品目はマイナスとなった。?前年比では前年の生産が低位であった品目もありLD、HD、PP、SM、塩ビモノマー、MMAモノマー、EG、ベンゼン、トルエン、キシレンなど11品目がプラス。PS、塩ビ樹脂などの6品目はマイナスとなった。
2.樹脂の生産・出荷状況(LD、HD、PP、PS)
イ)生 産
前月比では、稼働日数の増加と定修規模の差等からLD、HD、PPはプラス。PSは主に定修系列数の増加、能力差からマイナスとなった。?前年比ではLD、HDは主に稼働要因から、PPは定修規模差と能力差等からプラスとなり、PSはマイナスとなった。
ロ)国内出荷
前月比では、営業日数の増加に加え、フィルム用途を中心とした出荷増加もありLD、HDはプラスとなった。PP、PSは前月の出荷が高かったこともあり当月はマイナスとなった。?前年比では、LDは前年並み、HD、PPはプラス。PSはマイナスとなった。
ハ)輸 出
前月比では好調な輸出環境等からLD、HDはプラス、PP、PSは中国の長期連休影響からマイナスとなった。?前年比では前年の水準が低位であったため4樹脂揃って大幅プラスとなった。
ニ)在 庫
在庫量はLD、HD、PPで増加、PSは減少した。在庫率(季節調整済)は、LD、HDで低下、PPは前月並み、PSは上昇した。在庫水準としては、PSは稍高め、LD、PP、HDは略適正水準となっている。
前月対比増減量(トン) | 季節調整済在庫率(ヵ月) | ||
8月末 | 9月末 | ||
LD | + 7,900 | 2.5 | 2.4 |
HD | + 2,300 | 2.3 | 2.1 |
PP | + 12,000 | 2.4 | 2.4 |
PS | ▲ 2,100 | 1.3 | 1.5 |