平成21年12月29日(火)Vol.153
出荷14ヵ月振り前年同月比増も前月比2ヵ月連続減
鉄連、2009年11月普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は12月28日、2009年11月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
11月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは371.3万トンで、前年同月比では58.1万トン・13.5%減と16ヵ月連続で減少し、前月比でも9.0万トン・2.4%減少した。一方、輸出向けは213.8万トンで、前年同月比で58.6万トン・37.8%増と4ヵ月連続の増加、前月比では5.9万トン・2.7%減と2ヵ月連続の減少となった。
この結果、出荷合計では、前年同月(584.6万トン)比0.6万トン・0.1%の微増ながら585.2万トンと14ヵ月振りの増加となり、前月比では2ヵ月連続の減少、3ヵ月振りの600万トン割れとなった。
11月の生産は、前年同月(597.1万トン)比6.7万トン・1.1%増の603.8万トンと14ヵ月振りの増加となり、2ヵ月連続で600万トン台乗せとなった。また、前月比では2.8万トン・0.5%減と7ヵ月振りの減少であった。
11月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(564.3万トン)比18.6万トン・3.3%増の582.9万トンで、2ヵ月連続の増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(442.4万トン)比16.1万トン・3.6%増の458.5万トンと2ヵ月連続で増加し、問屋在庫も前月末(121.9万トン)比2.5万トン・2.0%増の124.4万トンと2ヵ月連続で増加した。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(465.3万トン)比5.5万トン・1.2%増の470.8万トンと2ヵ月連続で増加した。輸出船待在庫も前月末(99.0万トン)比13.1万トン・13.2%増の112.1万トンと2ヵ月連続で増加、3ヵ月振りの100万トン台となった。
在庫増減についてみると、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(4.3万トン増の146.4万トン)、鋼管(3.5万トン増の43.8万トン)、小形棒鋼(2.3万トン増の60.2万トン)、鋼板(1.7万トン増の62.0万トン)、H形鋼(1.7万トン増の27.0万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.5万トン増の88.3万トン)、鋼帯(幅600mm未満)(1.3万トン増の6.8万トン)、冷延電気鋼帯(1.2万トン増の10.2万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.1万トン増の14.7万トン)、ブリキ(1.0万トン増の9.2万トン)の各品種であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼矢板(1.0万トン減の4.1万トン)のみであった。
11月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の94.0%から5.6ポイント上昇の99.6%となり、3ヵ月連続で100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の122.3%から4.5ポイント上昇し126.8%であった。
普通鋼鋼材需給速報 2009年11月 Excel