平成22年1月22日(金)Vol.157
エチレン2009暦年生産量 前年比0.4%増の6912.7千トン
石化協、2009年12月実績概要発表
石油化学工業協会は1月21日、2009年12月の石油化学実績概況を次の通り発表した。
1.生産動向
イ)エチレン
663, 400トン
前月比 | + 4.5% | (+ 28,700トン) |
前年同月比 | +30.3% | (+154,400トン) |
生産増減に係る諸要因
(前月比) | (前年同月比) | |
日数増減 | + 3.3 % | - |
定修要因等 | - | + 2.6 % |
能力増減 | - | ▲ 0.6 % |
稼働率変動 | + 1.2 % | +28.3 % |
生産増減率 | + 4.5 % | +30.3 % |
◇稼働プラントの稼働率試算:前月95.0%→当月 96.1%←前年同月75.3%
◇定修プラント:前月 なし → 当月 なし ← 前年同月 なし
◇参考 2009暦年生産量 6,912.7千トン 前年比+0.4%
ロ)その他の品目
◇前月比では、稼働日数の増加と稼働要因等からHD、PS、SM、塩ビ樹脂、塩ビモノマー、EO、EG、AN、ベンゼン、トルエン、キシレンなど14品目がプラス。LD、PP、BRの3品目は稼働要因等からマイナスとなった。?前年比では昨年が世界的な景気後退に伴い減産強化があったこともあり、LD、HD、PP、SM、塩ビ樹脂、塩ビモノマー、EO、EG、BR、ベンゼン、トルエン、キシレンなど17品目全てでプラスとなった。
1. 樹脂の生産・出荷状況(LD、HD、PP、PS)
イ)生 産
前月比では、稼働日数の増加と稼働要因等からHD、PSはプラスとなった。一方、LD、PPは主に稼働要因からマイナスとなった。?前年比では昨年に比べ大きく減産が緩和されたことなどからLD、HD、PP、PSの4樹脂でプラスとなった。
ロ)国内出荷
前月比では年末休暇に伴う営業日数減がありLD、HD、PSでマイナスとなった。 PPは雑貨分野等の出荷増もありプラスとなった。
前年はユーザー産業での生産調整に伴い出荷が大きく低迷したが、本年は4樹脂ともこれを上回った。
ハ)輸 出
輸出環境は引き続き好調であるが、前月の輸出水準が比較的高位にありHD、PP、PSは前月比マイナスとなった。?前年比では、4樹脂で二桁以上のプラスとなった。
ニ)在 庫
在庫量はLD、HD、PP、PSで増加した。在庫率(季節調整済)は、HDで上昇 、LD、PSは前月並、PPは低下した。在庫水準としては、LD、HD、PPは稍高め、PSは略適正水準となっている。
前 月 対 比
前 月 対 比 増減量(トン) | 季節調整済在庫率(ヵ月) | ||
11月末 | 12月末 | ||
LD | + 9,900 | 2.6 | 2.6 |
HD | +19,000 | 2.3 | 2.4 |
PP | +32,400 | 2.6 | 2.5 |
PS | + 3,500 | 1.3 | 1.3 |