No.158:粗鋼は前年比で12月は2桁増も年間で26%減 燃料油は前年比で9.3%増も年間で7.4%減 石化協、2009年12月実績概要発表
No.159:前年同月比で生産21.9%増、出荷15.5%増 鉄連、2009年12月普通鋼鋼材需給速報発表
No.160:生産、前年同月比で四輪車8.6%増、二輪車53.7%減 自工会、12月の生産実績速報発表
No.161:前年同月比で生産19ヵ月連続減、販売2ヵ月連続減 エネ庁、2009年12月の石油統計速報を発表

平成22年2月1日(月)Vol.158

粗鋼は前年比で12月は2桁増も年間で26%減

燃料油は前年比で9.3%増も年間で7.4%減

石化協、2009年12月実績概要発表

 
経済産業省は1月29日、主要工業製品の2009年12月の生産速報を発表した。? 以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が895.1万トンで前月比1.1%増、前年同月比で19.6%の増を示している。前年同月比増は2ヵ月連続であり2桁の伸びをみせたものの、1,000万トン台に回復するまでにはまだ遠い。この結果、2009年暦年では8,753.4万㌧で前年比26.3%の大幅な減少を示した。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,813.6万klと前月比では9.3%増だが、前年同月比5.1%の減となった。この結果、2009年暦年では1億9,737.8万klで前年比7.4%の減となった。

12月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が385.8万トンで前月比3.8%増、前年同月比53.9%の大幅増。鋼板が94.6万トンで前月比1.8%減、前年同月比14.9%減。棒鋼が65.2万トンで前月比14.3%減だが、前年同月比0.4%の微増。形鋼が39.5万トンで前月比4.2%減だが、前年同月比1.0%増。線材が15.9万トンで前月比8.6%減だが、前年同月比27.5%の大幅増となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は192.1万トンで前月比4.2%増、前年同月比34. 0%の大幅増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は158.7万トンで前月比3.6%、前年同月比21.9%の大幅増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は110.0万トンで前月比1.4%増、前年同月比23.9%の大幅増を示した。

この結果、2009年暦年では普通鋼の熱間圧延鋼材で鋼帯が3,481.1万トンとなったものの、前年比では25.6%の大幅減となったのを始め、鋼板が1,136.2万㌧で同18.8%減、棒鋼が909.7万トンで同21.7%減、形鋼が486.5万トンで同33.9%減、線材が163.5万トンで同31.5%減、熱間仕上げ・冷延広幅鋼帯が1,707.3万トンで同28.2%減、特殊鋼の熱間圧延鋼材が1,326.9万トンで同39.1%減、メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は966.4万トンで34.6%減と軌条を除く全品目が大幅な減少を示した。

12月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて377.4万klで前月比11.3%増だが、前年同月比12.5%の減。ガソリンが508.9万klで前月比7.5%増、前年同月比0.1%増。軽油が380.3万klで前月比9.5%増、前年同月比7.3%減。灯油が254.5万klで前月比23.0%の大幅増、前年同月比3.6%増。ナフサが210.4万klで前月比13.1%増、前年同月比も10.6%増。ジェット燃料油が82.2万klで前月比23.6%の大幅減、前年同月比も34.6%の大幅減となった。

また、12月のコークスは312.5万トンで前月比4.9%増、前年同月比4.9増。液化ガスは39.5万トンで前月比12.3%増、前年同月比16.4%増となった。

これにより2009年暦年では重油が4,243.3万klで前年比16.8%減、ガソリンが5,704.1万klで同0.3%増、軽油が4,340.7万klで同6.5%減、灯油が2,028.3万klで同1.5%減、ナフサが2,068.5万klで同4.9パー瀬戸減、ジェット燃料油が1,352.9万klで同18.3%減、コークスが3,258.7万トンで同15.5%減、液化ガスが464.9万トンで同0.5%増となった。

2009年12月・2009年 鉄鋼生産速報 Excel

2009年12月・2009年 資源エネルギー生産速報 Excel

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平成22年2月1日(月)Vol.159

前年同月比で生産21.9%増、出荷15.5%増

鉄連、2009年12月普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は1月29日、2009年12月普通鋼鋼材需給速報を発表した。それによると、12月の生産は、前年同月比21.9%増で2ヵ月連続の増加となり、前月比でも0.5%増で2ヵ月振りの微増であった。また、出荷は国内向けが依然低調なものの、輸出の好調さに支えられて前年同月15.5%増で2ヵ月連続増、前月比2ヵ月振りの増となった。概要は次の通り。

12月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは360.5万トンで、前年同月比では18.9万トン・5.0%減と17ヵ月連続で減少し、前月比でも11.1万トン・3.0%減少した。一方、輸出向けは244.5万トンで、前年同月比で100.2万トン・69.5%増と5ヵ月連続の増加、前月比でも30.8万トン・14.4%増と2ヵ月振りの増加となった。この結果、出荷合計では、前年同月(523.7万トン)比81.3万トン・15.5%増の604.9万トンと2ヵ月連続の増加となり、前月比でも2ヵ月振りに増加、2ヵ月振りに600万トン台乗せとなった。なお、輸出向け出荷の前年同月比での増加率は統計比較が可能な1976年1月以降、2000年2月(64.2%増、175.3万トン)を上回り最大となり、出荷合計の同比増加率は、直近の最大月である’00年5月(20.2%増、685.3万トン)に次ぐ値となった。

12月の生産は、前年同月(497.9万トン)比108.9万トン・21.9%増の606.8万トンと2ヵ月連続の増加となり、3ヵ月連続で600万トン台乗せとなった。また、前月比では2.9万トン・0.5%増と2ヵ月振りの微増であった。生産の前年同月比増加率も、直近の最大月である’00年5月(22.8%、704.7万トン)に次ぐ値となっている。

12月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(582.9万トン)比1.8万トン・0.3%増の584.7万トンで、3ヵ月連続の増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(458.5万トン)比2.6万トン・0.6%増の461.1万トンと微増ながら3ヵ月連続で増加し、問屋在庫は前月末(124.3万トン)比0.7万トン・0.6%減の123.6万トンと、こちらは微減ながら3ヵ月振りで減少した。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(470.8万トン)比8.0万トン・1.7%増の478.8万トンと3ヵ月連続で増加した。輸出船待在庫は前月末(112.1万トン)比6.2万トン・5.5%減の105.9万トンと3ヵ月振りで減少したものの、2ヵ月連続の100万トン台であった。

在庫増減についてみると、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼管(4.9万トン増の48.7万トン)、亜鉛めっき鋼板(2.0万トン増の90.3万トン)、冷延広幅帯鋼(1.6万トン増の55.8万トン)、冷延電気鋼帯(1.2万トン増の11.4万トン)、一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、H形鋼(2.0万トン減の25.0万トン)、小形棒鋼(2.0万トン減の58.2万トン)、鋼帯(幅600mm未満)(1.9万トン減の4.9万トン)、 鋼帯(幅600mm以上)(1.3万トン減の145.2万トン)の各品種であった。

12月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の99.6%から3.0ポイント低下の96.6%となり、4ヵ月連続で100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の126.7%から6.1ポイント上昇し132.8%となった。

2009年12月分普通鋼鋼材需給速報・総括表 Excel

2009年12月普通鋼鋼材需給速報 Excel

2009年12月普通鋼鋼材品種別需給推移速報 Excel

2009年12月末普通鋼鋼材在庫速報 Excel

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平成22年2月1日(月)Vol.160

生産、前年同月比で四輪車8.6%増、二輪車53.7%減

自工会、12月の生産実績速報発表

 
日本自動車工業会は1月29日、四輪車と二輪車の生産速報を発表した。それによると、前年同月比で四輪車の生産は2ヵ月連続増となったのに対し、二輪車は28ヵ月連続減となった。概要は次の通り。

【四輪車?】

12月の四輪車生産台数は788,067台で、前年同月の725,825台に比べ62,242台・8.6%の増加となり、2ヵ月連続で前年同月を上回った。

乗用車の生産は686,866台で前年同月比9.7%の増加となり、2ヵ月連続のプラス、トラックは93,200台で同4.7%の増加となり、15ヵ月ぶりのプラス、バスは8,001台で同24.6%の減少となり、12ヵ月連続のマイナスとなった。

12月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇乗用車

686,866台で60,672台・9.7%の増加。?このうち普通車は374,022台で75,051台・25.1%の増加、小型四輪車は206,509台で6,596台・3.3%の増加、軽四輪車は106,335台で20,975台・16.5%の減少。?

◇トラック

93,200台で4,177台・4.7%の増加。?このうち普通車は39,012台で2,636台・7.2%の増加、小型四輪車は17,343台で494台・2.9%の増加、軽四輪車は36,845台で1,047台・2.9%の増加。?

◇バス

8,001台で2,607台・24.6%の減少。?このうち大型は889台で89台・11.1%の増加、小型は7,112台で2,696台・27.5%の減少。

12月の国内需要は372,608台で、前年同月比21.6%の増加であった。うち乗用車321,514台で前年同月比27.3%の増加、トラック50,328台で同4.9%の減少、バス766台で同12.7%の減少。

輸出は前年同月比95.0%(実績)。

また、2009年(1~12月)の生産台数は7,934,516台で、前年の11,575,644台に比べ3,641,128台・31.5%の減少となり、2年連続のマイナスとなった。

このうち乗用車は6,862,161台で前年比30.9%の減少となり、2年連続のマイナス、トラックは985,100台で同34.7%の減少となり、6年連続のマイナス、バスは87,255台で同37.3%の減少となり、5年ぶりのマイナスであった。

2009年(1~12月)の国内需要は4,609,255台で、前年に比べ 9.3%の減少となり、5年連続のマイナスとなった。

このうち乗用車は3,923,740台で前年比7.2%の減少、トラックは672,943台で同19.8%の減少、バスは12,572台で同18.0%の減少であった。

2009年(1~12月)の輸出は前年比53.8%(実績)。

2009年12月分四輪車生産実績速報

http://www.jama.or.jp/stats/product/20100129/prod-4.html

2009年1~12月分四輪車生産実績速報

http://www.jama.or.jp/stats/product/20100129/prod-4-01-12.html

【二輪車?】

12月の二輪車生産台数は51,915台で、前年同月の112,024台に比べ60,109台・53.7%の減少となり、28ヵ月連続で前年同月を下回った。

12月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇原付第一種

4,862台で 9,357台・ 65.8%の減少。

◇原付第二種

6,269台で 549台・ 8.1%の減少。

◇軽二輪車

9,579台で 7,160台・ 42.8%の減少。

◇小型二輪車

31,205台で 43,043台・ 58.0%の減少。

12月の国内需要(出荷)は24,919台で、前年同月比18.2%の減少となった。うち原付第一種16,881台で前年同月比16.8%の減少、原付第二種4,058台で同15.4%の減少、軽二輪車2,028台で同39.6%の減少、小型二輪車1,952台で同3.4%の減少。

輸出は前年同月比41.2%(実績)。

また、2009年(1~12月)の生産台数は644,901台で、前年の1,226,839台に比べ581,938台・47.4%の減少となり、4年連続のマイナスとなった。

このうち原付第一種は108,417台で54,511台・前年比33.5%の減少、原付第二種は57,424台で70,957台・同55.3%の減少、軽二輪車は125,384台で67,479台・同35.0%の減少、小型二輪車は353,676台で388,991台・同52.4%の減少であった。

2009年(1~12月)の国内需要(出荷)は380,777台で、前年に比べ27.1%の減少となり、4年連続のマイナスとなった。? このうち原付第一種は255,561台で前年比13.6%の減少、原付第二種は65,888台で同45.5%の減少、軽二輪車は37,180台で同33.2%の減少、小型二輪車は22,148台で同55.5%の減少となった。

2009年(1~12月)の輸出は前年比54.3%(実績)。

2009年12月分二輪車生産実績速報

http://www.jama.or.jp/stats/product/20100129/prod-2.html

2009年1~12月分二輪車生産実績速報

http://www.jama.or.jp/stats/product/20100129/prod-2-01-12.html

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平成22年2月1日(月)Vol.161

前年同月比で生産19ヵ月連続減、販売2ヵ月連続減

エネ庁、2009年12月の石油統計速報を発表

 
資源エネルギー庁は1月29日、2009年12月の石油統計速報を発表した。それによると、燃料油の生産は前年同月比94.9%と19ヵ月連続して前年を下回り、国内販売は前年同月比99.0%と2ヵ月連続して前年を下回った。概要は次の通り。

12月の原油輸入量は1,999万kl、前年同月比97.4%と15ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、

(1)サウジアラビア(577万kl、前年同月比96.8%)、

(2)アラブ首長国連邦(425万kl、同102.9%)、

(3)イラン(259万kl、同103.9%)、

(4)カタール(220万kl、同100.8%)、

(5)クウェート(154万kl、同79.1%)、となっている。

なお、今月の中東依存度は91.8%、前年同月に比べ2.6ポイント増と5ヵ月連続して前年を上回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1,814万kl、前年同月比94.9%と19ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ及び灯油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は256万kl、前年同月比103.8%と4ヵ月ぶりに前年を上回った。

輸出は243万kl、同79.6%と3ヵ月連続して前年を下回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1,907万kl、前年同月比99.0%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサは前年同月を上回ったが、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1,140万kl、前年同月比88.2%と7ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

原油受払・原油出荷内訳 2009年12月 Excel

石油製品在庫 2009年12月 Excel

原油輸入明細 2009年12月 Excel

石油製品需給概要速報 2009年 Excel

原油輸入明細 2009年 Excel

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