No.173:粗鋼、前年比で54.2%の大幅増 燃料油、前年比で4.5%減 経産省、主要工業製品の2010年2月の生産速報発表 No.174:生産、前年同月比50.9%増で4ヵ月連続増加 国内向け出荷、前年同月比13.6%増で2ヵ月連増加 鉄連、2010年2月普通鋼鋼材需給速報発表 No.175:四輪車生産、前年同月比74.9%増で4ヵ月連続増加 前年同月比乗用車4ヵ月、トラック3ヵ月連続振り増 自工会、2010年2月の生産実績速報発表

平成22年4月1日(木)Vol.173

粗鋼、前年比で54.2%の大幅増

燃料油、前年比で4.5%減

経産省、主要工業製品の2010年2月の生産速報発表

 
経済産業省は3月30日、主要工業製品の2010年2月の生産速報を発表した。 以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が844.5万トンで前月比3.2%減だが、前年同月比で54.2%の大幅増を示している。前年同月比増はこれで4ヵ月連続。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,649.4万と前月比では8.7%減、前年同月比4.5%減となった。

2月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が375.7万トンで前月比4.2%減だが、前年同月比で123.5%の大幅増。鋼板が93.7万トンで前月比8.0%減、前年同月比12.6%減。棒鋼が72.2万トンで前月比13.5%増だが、前年同月比1.0%の微増。形鋼が43.8万トンで前月比15.5%増、前年同月比で27.8%の大幅増。線材が15.2万トンで前月比4.1%減だが、前年同月比53.4%の大幅増となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は181.7万トンで前月比5.6%減だが、前年同月比122.1%の大幅増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は150.2万トンで前月比3.6%減だが、前年同月比で62.4%の大幅増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は110.0万トンで前月比1.4%増、前年同月比115.4%の大幅増を示した。

12月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて359.6万で前月比6.1%減、前年同月比12.3%減。ガソリンが452.6万で前月比7.5%減だが、前年同月比2.2%増。軽油が322.3万で前月比6.8%減、前年同月比6.5%減。灯油が245.7万で前月比13.1%減、前年同月比5.2%減。ナフサが189.4万で前月比15.5%増、前年同月比10.6%増。ジェット燃料油が81.8万で前月比0.5%減だが、前年同月比1.7%増となった。

また、12月のコークスは287.9万トンで前月比9.2%減だが、前年同月比22.2の大幅増。液化ガスは36.7万トンで前月比12.4%減だが、前年同月比1.3%増となった。

2010年2月鉄鋼生産速報 Excel

2010年2月資源エネルギー生産速報 Excel

主要品目の月別生産量推移(速報) 2010年2月 PDF

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平成22年4月1日(木)Vol.174

生産、前年同月比50.9%増で4ヵ月連続増加

国内向け出荷、前年同月比13.6%増で2ヵ月連増加

鉄連、2010年2月普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は3月30日、2010年2月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

2月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは362.5万トンで、前年同月比では43.3万トン・13.6%増と2ヵ月連続で増加し、前月比では5.2万トン・1.4%減少した。一方、輸出向けは213.8万トンで、前年同月比で103.9万トン・94.6%増と7ヵ月連続の増加、前月比では14.0万トン・6.2%減と2ヵ月連続の減少となった。この結果、出荷合計では、前年同月(429.0万トン)比147.2万トン・34.3%増の576.3万トンと4ヵ月連続の増加となり、前月比では2ヵ月連続で減少した。出荷合計の前年同月比増加率は、直近の最大月である1973年6月(33.4%、779.7万トン)を上回る値となっている。

2月の生産は、前年同月(405.2万トン)比206.3万トン・50.9%増の611.5万トンと4ヵ月連続の増加となり、5ヵ月連続で600万トン台乗せとなった。また、前月比でも2.4万トン・0.4%増と微増ながら3ヵ月連続で増加した。生産の前年同月比増加率は、直近の最大月である1973年6月(30.8%、765.1万トン)を大きく上回る値となっている。

2月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(598.3万トン)比35.3万トン・5.9%増の633.6万トンで、5ヵ月連続の増加、2009年2月(620.9万トン)以来12ヵ月振りの600万トン台となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(474.0万トン)比40.2万トン・8.5%増の514.2万トンと5ヵ月連続で増加し、2008年11月(509.9万トン)以来15ヵ月振りの500万トン台となった。問屋在庫は前月末(124.3万トン)比4.9万トン・3.9%減の119.4万トンと、2ヵ月振りで減少した。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(479.0万トン)比5.9万トン・1.2%増の484.9万トンと5ヵ月連続で増加し、輸出船待在庫は前月末(119.3万トン)比29.4万トン・24.6%増の148.7万トンと2ヵ月連続の増加、4ヵ月連続の100万トン台であった。輸出船待在庫は2001年5月(150.8万トン)以来の高水準となっている。

在庫増減についてみると、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(16.3万トン増の172.8万トン)、冷延広幅帯鋼(4.8万トン減の58.5万トン)、亜鉛めっき鋼板(4.0万トン増の96.5万トン)、鋼板(3.1万トン増の64.9万トン)、H形鋼(3.0万トン増の29.5万トン)、鋼管(1.9万トン増の52.4万トン)、鋼矢板(1.1万トン増の6.5万トン)、一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は無かった。

2月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の100.5%から9.4ポイント上昇の109.9%となり、2ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の130.3%から3.5ポイント上昇し133.8%となった。

普通鋼鋼材需給速報 2010年2月 Excel

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平成22年4月1日(木)Vol.175

四輪車生産、前年同月比74.9%増で4ヵ月連続増加 前年同月比乗用車4ヵ月、トラック3ヵ月連続振り増

自工会、2010年2月の生産実績速報発表

 
【四輪車】

2月の四輪車生産台数は841,796台で前年同月の481,396台に比べ360,400台・74.9%の増加となり、4ヵ月連続で前年同月を上回った。

乗用車の生産は732,477台で前年同月比81.7%の増加となり、4ヵ月連続のプラス、トラックは100,014台で同39.5%の増加となり、3ヵ月連続のプラス、バスは9,305台で同41.9%の増加となり、14ヵ月ぶりのプラスとなった。

2月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

◇乗用車

732,477台で329,333台・81.7%の増加。このうち普通車は408,512台で248,764台・155.7%の増加、小型四輪車は205,862台で71,854台・53.6%の増加、軽四輪車は118,103台で8,715台・8.0%の増加。

◇トラック

100,014台で28,321台・39.5%の増加。このうち普通車は41,858台で17,854台・74.4%の増加、小型四輪車は20,857台で4,285台・25.9%の増加、軽四輪車は37,299台で6,182台・19.9%の増加。

◇バス

9,305台で2,746台・41.9%の増加。このうち大型は1,028台で284台・38.2%の増加、小型は8,277台で2,462台・42.3%の増加。

2月の国内需要は458,228台で前年同月比20.4%の増加であった。 (うち乗用車395,603台で前年同月比21.9%の増加、トラック61,121台で同11.6%の増加、バスは1,504台で同17.2%の増加)

輸出は前年同月比179.8%。(実績)

また、4~2月の生産累計は7,920,079台で、前年同期の9,453,700台に比べ1,533,621台・16.2%の減少であった。 このうち乗用車は6,884,788台で1,201,142台・前年同期比14.9%の減少、トラックは951,829台で300,192台・同24.0%の減少、バスは83,462台で32,287台・同27.9%の減少であった。

【二輪車】

2月の二輪車生産台数は60,921台で、前年同月の72,719台に比べ11,798台・16.2%の減少となり、30ヵ月連続で前年同月を下回った。

2月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇原付第一種 5,899台で 5,127台・ 46.5%の減少。

◇原付第二種 6,212台で 3,558台・134.1%の増加。

◇軽二輪車 7,575台で 3,353台・ 30.7%の減少。

2月の国内需要(出荷)は33,089台で、前年同月比8.7%の増加となった。

うち原付第一種17,812台で前年同月比20.4%の減少、原付第二種11,362台

で同180.4%の増加、軽二輪車2,479台で同4.9%の増加、小型二輪車1,436

台で同13.7%の減少。

輸出は前年同月比70.9%。(実績)

また、4~2月の生産累計は540,112台で、前年同期の1,025,135台に比べ485,023台・47.3%の減少であった。

このうち原付第一種は84,544台で58,403台・前年同期比40.9%の減少、原付第二種は60,553台で51,030台・同45.7%の減少、軽二輪車は108,011台で60,235台・同35.8%の減少、小型二輪車は287,004台で315,355台・同52.4%の減少であった。

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