No.186:粗鋼前月比3.8%減、前年同月比56.7%増 鉄連、2010年4月の鉄鋼生産速報発表

平成22年5月27日(木)Vol.186

粗鋼前月比3.8%減、前年同月比56.7%増

鉄連、2010年4月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2010年4月の鉄鋼生産速報を発表した。それによると4月の粗鋼生産量は899万トンで、期末生産が増加した前月比で3.8%減となったものの、対前年同月比では567%の大幅増を示した。概要は次の通り。

2010年4月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)とも前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

銑鉄生産は668.2万トンと前月に比べ33.1万トン、4.7%減少、前年同月比52.4%増加となり、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。

4月末の高炉稼働基数は前月同様の34基中27基であった。

粗鋼生産は898.8万トンと、前月比35.3万トン、3.8%減少、前年同月比56.7%増加となり、前年同月比で6ヵ月連続の増加となった。4月の1日当たり粗鋼生産は 29.96万トンで、3月の同30.13万トン比、0.17万トン、0.6%減だった。?

炉別生産をみると、転炉鋼が699.7万トンと前月比5.3減%(前年同月比65.2%増)、電炉鋼が199.1万トンと同2.1%増(同32.9%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が6ヵ月連続の増加、電炉鋼は5ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が698.6万トンと前月比 3.3%減(前年同月比47.1%増)、特殊鋼が200.2万トンと同5.4%減(同約2.0倍)となり、前年同月比では普通鋼が6ヵ月連続の増加、特殊鋼は5ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は 786.6万トンと前月比86.9万トン、9.9%減(前年同月比66.7%増)と、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は624. 万トンと前月比73.2万トン、10.5%減と(前年同月比57.3%増)と、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。?

品種別では、条鋼類は144.3万トン、前月比 8.0%減(前年同月比13.9%増)で、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

一方、鋼板類は474.0万トン、同11.3%減 (同77.5%増)となり、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が377.7万トン(前月比8.1%減、前年同月比約2.1倍)と、前年同月比で6ヵ月連続の増加となった。厚板は90.9万トン(同21.5%減、同11.8%増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が71.1万トン(同2.4%減、同0.1%増)で前年同月比2ヵ月連続の増加となった。H形鋼は23.3万トン(同22.5%減、同12.8%増)と同5ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.9万トン(同4.9%減、同5.5%増)と同4ヵ月連続の増加、中小形形鋼は9.3万トン(同9.2%減、同30.1%増)と同5ヵ月連続の増加となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は162.5万トンと、前月に比べ13.7万トン、7.8%減(前年同月比約2.2倍)となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

全国鉄鋼生産高速報 2010年4月 Excel

全国鋼材生産高速報 2010年4月 Excel

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