平成20年1月23日(水)Vol.21
PP国内出荷量11月単月として過去最高を記録
石油化学工業協会が2007年11月生産実績概要発表
石油化学工業協会はこのほど、2007年11月の石油化学製品の生産実績概要を次の通り発表した。
1. 生産動向
イ)エチレン
651,200トン
前月比 ▲ 1.4% (▲ 9,400トン)
前年同月比 ▲ 2.0% (▲ 13,100トン)
ロ)その他の品目
エチレンを除く17品目の生産は、前月に対しては稼働日数の減少があったが、定修規模差などからLD、SM、AN、SBR、BR、ベンゼン、トルエン、キシレンなど9品目がプラス。HD、PP、塩ビモノマー、EO、EGなど8品目がマイナスとなった。前年に対しては定修規模差、稼働要因から、LD、SM、EG、AN、SBR、BR、ベンゼン、キシレンなど10品目がプラス。HD、PP、PS、塩ビモノマー、MMAモノマー、トルエンなど7品目がマイナスとなった。
2. 樹脂の生産・出荷状況(LD、HD、PP、PS)
イ) 生 産
前月比ではHDは主に稼働日数減から、PP、PSは稼働日数減と稼働要因からマイナスとなった。LDは定修規模の減少からプラスとなった。前年比ではLDはプラス、HD、PP、PSは主に稼働要因からマイナスとなった。
ロ)国内出荷
前月比では、営業日数の減少からLD、HDはマイナスとなった。PP、PSは前月に引き続き2カ月連続してプラスとなった。前年比ではLD、PP、PSの3樹脂がプラスとなった。PPは前月に続き11月単月の出荷量としては過去最高の出荷となった。
ハ)輸 出
前月比では、前月の輸出量が低位であったためLD、HD、PPはプラスとなった。前年比では、PP、PSは前月に続き増加となり、LDと合わせ3樹脂でプラスとなった。
ニ)在 庫
在庫量はLD、HDで増加、PP、PSは減少。在庫率(季節調整済)はLD、HDは前月並み、PP、PSは低下した。在庫水準としては、PP、PSはほぼ適正レベル、HDは稍高め、LDは高めとなった。
前月対比増減量(トン) | 季節調整済在庫率 | |
LD | +10,600 | 2.6ヵ月 |
HD | + 1,400 | 2.4ヵ月 |
PP | ▲12,400 | 2.1ヵ月 |
PS | ▲ 9,400 | 1.3ヵ月 |