No.218:2 698万トンで前期比0.9%減、前年同期比1.4%増 経産省が2010年度第3四半期の鋼材需要見通し発表
No.219:前年同月比10ヵ月連続増で11ヵ月連続600万トン台 鉄連が2010年8月の普通鋼鋼材需給速報発表
No.220:前年同月比で四輪車10ヵ月連続、二輪車6ヵ月連続増 自工会が2010年8月の自動車生産実績速報発表

平成22年10月1日(金)Vol.218

2 698万トンで前期比0.9%減、前年同期比1.4%増

経産省が2010年度第3四半期の鋼材需要見通し発表

 
経済産業省はこのほど、2010年度第3四半期(10~12月)の鋼材需給見通しを発表した。それによると、2010年度第3四半期(2010年10~12月期)の鋼材総需要量は、国内需要、輸出の微減により、前期(実績見込)比0.9%減の2 384万トンとなる見通し。その内訳は以下の通り。

◇建設部門

公共土木活動水準は前年度を下回るが、今期は季節的要因により、建設向け鋼材需要量は前期(実績見込)比増。

◇ 製造業部門

自動車の国内販売の減少を主因に前期(実績見込)比減。

◇ 鋼材輸出

アジア地域の需要は堅調であるものの、鋼材市況の低迷、円高の影響を背景に、前期(実績見込)比微減。

第3四半期の粗鋼需要量は2 698万トンで、前期(実績見込)比1.5%減だが、前年同期比1.4%増の見通し。

2010年度第3四半期 鋼材需要見通し Excel

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平成22年10月1日(金)Vol.219

前年同月比10ヵ月連続増で11ヵ月連続600万トン台

鉄連が2010年8月の普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は9月30日、2010年8月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

8月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(587.7万トン)比28.8万トン・4.9%増の616.5万トンと10ヵ月連続の増加となり、11ヵ月連続で600万トン台乗せとなった。また、前月比でも3.2万トン・0.5%増加した。

8月の出荷は、国内向けは375.6万トンで、前年同月比では37.6万トン・11.1%増と8ヵ月連続で増加したが、前月比では28.0万トン・6.9%減少した。また、輸出向けは225.2万トンで、前年同月比で1.4万トン・0.6%減となり、13ヵ月振りに前年割れとなった。一方、前月比では3.2万トン・1.5%増加した。

この結果、出荷合計では、前年同月(564.6万トン)比36.3万トン・6.4%増の600.8万トンと10ヵ月連続の増加となり、前月比では24.8万トン、4.0%減と2ヵ月連続の減少となった。

8月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(606.7万トン)比15.7万トン・2.6%増の622.4万トンで、3ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(488.6万トン)比9.1万トン・1.9%増の497.7万トンと2ヵ月振りに増加し、問屋在庫も前月末(118.1万トン)比6.6万トン・5.6%増の124.7万トンと、3ヵ月振りの増加となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(491.2万トン)比11.9万トン・2.4%増の503.1万トンと3ヵ月振りに増加した。国内向在庫が500万トンを上回ったのは2009年3月以来、17ヵ月振りのことである。また、輸出船待在庫も前月末(115.5万トン)比3.8万トン・3.3%増の119.3万トンと2ヵ月振りに増加し、昨年11月以降10ヵ月連続で100万トン台が続いている。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(10.6万トン増の167.4万トン)、鋼板(7.0万トン増の65.9万トン)、亜鉛めっき鋼板(3.0万トン増の98.8万トン)で、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、軌条(3.1万トン減の3.7万トン)、小形棒鋼(2.0万トン減の57.7万トン)、H形鋼(1.4万トン減の24.8万トン)、冷延広幅帯鋼(1.2万トン減の59.3万トン)の各品種であった。

8月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の97.0%から6.6ポイント上昇し103.6%となり、4ヵ月振りに100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の121.7%から12.2ポイント上昇し133.9%となった。

普通鋼鋼材需給(速報)総括表 2010年8月 Excel

普通鋼鋼材在庫速報 2010年8月 Excel

普通鋼鋼材需給表 2010年8月 Excel

普通鋼鋼材需給推移表 2010年8月 Excel

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平成22年10月1日(金)Vol.220

前年同月比で四輪車10ヵ月連続、二輪車6ヵ月連続増

自工会が2010年8月の自動車生産実績速報発表

 
日本自動車工業会は9月30日、2010年8月の自動車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。

【四輪車】

8月の四輪車生産台数は690 689台で、前年同月の571 773台に比べ118 916台・20.8%の増加となり、10ヵ月連続で前年同月を上回った。

乗用車の生産は594 564台で前年同月比20.4%の増加となり、10ヵ月連続のプラス、トラックは89 858台で同25.3%の増加となり、9ヵ月連続のプラス、バスは6 267台で同2.3%の減少となり、7ヵ月ぶりのマイナスとなった。

8月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇乗用車

594 564台で100 903台・20.4%の増加。?このうち普通車は350 038台で85 978台・32.6%の増加、小型四輪車は153 700台で2 323台・1.5%の増加、軽四輪車は90 826台で12 602台・16.1%の増加。?

◇トラック

89 858台で18 160台・25.3%の増加。?このうち普通車は38 850台で8 045台・26.1%の増加、小型四輪車は18 281台で2 420台・15.3%の増加、軽四輪車は32 727台で7 695台・30.7%の増加。?

◇ バス

6 267台で147台・2.3%の減少。?このうち大型は569台で234台・29.1%の減少、小型は5 698台で87台・1.6%の増加。

8月の国内需要は424 986台で前年同月比37.7%の増加であった。うち乗用車369 211台で前年同月比40.1%の増加、トラック54 503台で同23.3%の増加、バスは1 272台で同54.0%の増加。

また、1~8月の生産累計は6 399 401台で、前年同期の4 635 448台に比べ1 763 953台・38.1%の増加であった。

このうち乗用車は5 529 143台で1 541 651台・前年同期比38.7%の増加、トラックは799 283台で202 445台・同33.9%の増加、バスは70 975台で19 857台・同38.8%の増加であった。

【二輪車】

8月の二輪車生産台数は46 520台で、前年同月の38 312台に比べ8 208台・21.4%の増加となり、6ヵ月連続で前年同月を上回った。

8月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

◇原付第一種

8 001台で 2 193台・ 37.8%の増加。

◇原付第二種

7 180台で 1 568台・ 27.9%の増加。

◇軽二輪車

9 095台で 3 961台・ 30.3%の減少。

◇ 小型二輪車

22 244台で 8 408台・ 60.8%の増加。

8月の国内需要(出荷)は31 003台で、前年同月比3.2%の増加となった。うち原付第一種17 672台で前年同月比2.0%の減少、原付第二種8 283台で同4.9%の増加、軽二輪車2 779台で同2.6%の減少、小型二輪車2 269台で同78.7%の増加。

また、1~8月の生産累計は434 599台で、前年同期の447 741台に比べ13 142台・2.9%の減少であった。

このうち原付第一種は57 611台で26 165台・前年同期比31.2%の減少、原付第二種は49 874台で17 255台・同52.9%の増加、軽二輪車は68 765台で11 548台・同14.4%の減少、小型二輪車は258 349台で7 316台・同2.9%の増加であった。

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二輪車生産実績速報 >> PDF

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