No.222:粗鋼923万トン、前月比3.8%増、前年同月比11.7%増 粗鋼上期5,542万トン、前年同期比27.9%増 鉄連 2010年9月の鉄鋼生産速報発表

平成22年10月20日(水)Vol.222

粗鋼923万トン、前月比3.8%増、前年同月比11.7%増

粗鋼上期5 542万トン、前年同期比27.9%増

鉄連 2010年9月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は10月19日、2010年9月の鉄鋼生産動向速報を発表した。概要は次の通り。

2010年9月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)とも前月比、前年同月比で増加した。

銑鉄生産は685.8万トンと前月に比べ1.4万トン、0.2%増加、前年同月比13.4%増加となり、前年同月比では11ヵ月連続の増加となった。

7~9月では2 078.7万トン(前年同期比15.6%増)、4~9月では4 147.7万トン(同28.3%増)となった。9月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は923.3万トンと、前月比33.5万トン、3.8%増加、前年同月比11.7%増加となり、前年同月比で11ヵ月連続の増加となり、2ヵ月振りで900万トン台乗せとなった。9月の1日当たり粗鋼生産は30.78万トンで、8月の同28.70万トン比2.07万トン、7.2%増だった。また、7~9月では2 735.4万トン(前年同期比12.9%増)、4~9月では5 542.1万トン(同27.9%増)となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が717.1万トンと前月比1.6%増(前年同月比11.3%増)、電炉鋼が206.2万トンと同12.2%増(同12.8%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が11ヵ月連続の増加、電炉鋼は10ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が712.2万トンと前月比2.3%増(前年同月比5.3%増)、特殊鋼が211.2万トンと同9.0%増(同40.2%増)となり、前年同月比では普通鋼が11ヵ月連続の増加、特殊鋼は10ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は829.6万トンと前月に比べ30.3万トン、3.8%増(前年同月比13.4%増)と、前年同月比では10ヵ月連続の増加となった。また、7~9月では2 432.5万トン(前年同期比13.4%増)、4~9月では4 916.4万トン(同29.2%増)となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は652.2万トンと前月比19.7万トン、3.1%増(前年同月比8.7%増)と、前年同月比では11ヵ月連続の増加となった。7~9月では1 913.1万トン(前年同期比7.9%増)、4~9月では3 887.6万トン(同22.6%増)となった。? 品種別では、条鋼類は146.8万トン、前月比15.3%増(前年同月比3.2%減)で、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。鋼板類は498.2万トン、同0.1%減(同12.1%増)となり、前年同月比では11ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が383.6万トン(前月比0.3%増、前年同月比10.3%増)と、前年同月比で11ヵ月連続の増加となった。厚板は109.2万トン(同0.1%増、同21.6%増)と、前年同月比で7ヵ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が69.2万トン(同10.3%増、同8.1%減)が前年同月比で4ヵ月連続の減少となった。H形鋼は26.8万トン(同15.6%増、同2.1%減)と同3ヵ月連続の減少、大形形鋼は7.4万トン(同9.2%減、同24.8%減)と同5ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.6万トン(同49.4%増、同5.9%減)と同3ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は177.4万トンと、前月に比べ10.5万トン、6.3%増(前年同月比34.3%増)となり、前年同月比では10ヵ月連続の増加となった。また7~9月では519.3万トン(前年同期比40.1%増)、4~9月では1 028.8万トン(同62.3%増)であった。

全国鉄鋼生産高(速報) 2010年9月 Excel

全国鋼材生産高(速報) 2010年9月 Excel

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