No.275:生産・出荷2ヵ月連続減少、国内在庫3ヵ月振り増加 鉄連 2011年4月の普通鋼鋼材需給速報発表
No.276:軽除く新車販売前年比8ヵ月連続減 軽自動車前年比25.5%減 自販連、軽自連が2011年5月の国内自動車販売台数速報発表
No.277:内航海運への就職は256名、45.9% 国交省 船員教育機関卒業生の求人・就職状況及び入学状況
No.278:燃料油生産 2ヵ月連続前年同月比減 エネ庁 2011年4月の石油統計速報発表
No.279:『海フェスタおのみち』開催延期 国交省 東日本大震災に配慮し支援イベント開催

平成23年6月1日(水)Vol.275

生産・出荷2ヵ月連続減少、国内在庫3ヵ月振り増加

鉄連 2011年4月の普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2011年4月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

4月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(610.2万トン)比19.7万トン・3.2%減の590.6万トンと2ヵ月連続して減少し、2009年9月以来の600万トン台割れとなった。また、前月比でも46.8万トン・7.3%減少した。

4月の出荷は、国内向けは342.7トンで、前年同月比では34.8万トン・9.2%減と2ヵ月連続して減少した。また、前月比でも61.0万トン・15.1%減少した。輸出向けは214.2万トンで、前年同月比で2.8万トン・1.3%減となり、2ヵ月連続の減少となった。また、前月比では53.6万トン・20.0%減少した。

この結果、出荷合計では、前年同月(594.6万トン)比37.6万トン・6.3%減の556.9万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、前月比では114.7万トン、17.1%の減少となった。

4月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(620.6万トン)比33.6万トン・5.4%増の654.2万トンで、2ヵ月振りに増加した。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(494.7万トン)比20.9万トン・4.2%増の515.6万トンと2ヵ月振りに増加し、2ヵ月振りに500万トンを上回った。また、問屋在庫も前月末(125.9万トン)比12.8万トン・10.1%増の138.6万トンと2ヵ月連続の増加となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(508.7万トン)比31.6万トン・6.2%増の540.3万トンと3ヵ月振りに増加した。また、輸出船待在庫は前月末(111.8万トン)比2.0万トン・1.8%増の113.9万トンと2ヵ月振りに増加し、昨年11月以降18ヵ月連続で100万トン台が続いている。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、亜鉛めっき鋼板(18.2万トン増の118.7万トン)、小形棒鋼(2.7万トン増の59.2万トン)、H形鋼(1.9万トン増の26.3万トン)、中小形形鋼(1.8万トン増の10.5万トン)、軌条(1.5万トン増の4.5万トン)、鋼管(1.2万トン増の51.4万トン)、大形形鋼(1.1万トン増の8.2万トン)、鋼矢板(1.0万トン増の3.4万トン)、冷延電気鋼帯(1.0万トン増の11.9万トン)であった。在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は無かった。

4月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の92.4%から25.1ポイント上昇し117.5%となり、2ヵ月振りに100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の126.0%から31.7ポイント上昇し157.7%となった。

普通鋼鋼材需給(速報)総括表 2011年4月 Excel

普通鋼鋼材在庫速報 2011年4月 Excel

普通鋼鋼材品種別需給表 2011年4月 Excel

普通鋼鋼材需給推移表 2011年4月 Excel

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平成23年6月1日(水)Vol.276

軽除く新車販売前年比8ヵ月連続減

軽自動車前年比25.5%減

自販連、軽自連が2011年5月の国内自動車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会は6月1日、2011年5月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。それによると、新車販売台数合計は14万2 154台で、前月比では30.6%の大幅増を示したものの、前年同月比3では37.8%の大幅減となり、前年同月比8ヵ月連続の減少となった。

6月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が5万7 292台と前月比で41.9%の大幅増を示したものの、前年同月比で43.8%の大幅減を示し、小型乗用車も7万1 252台で前月比25.6%の大幅増をみせながらも、前年同月比で32.4%の大幅減となり、乗用車計では12万8 544台で前月比32.3%の大幅増を示しながら、前年同月比で38.0%の大幅減となった。貨物車は普通・小型を合わせて1万3 325台で前月比18.2%の2桁増を示しながら、前年同月比では35.4%の大幅減を示した。バスは285台で前月比32.0%の大幅減、前年同月比でも53.2%の大幅減を示した。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2011年5月の軽四輪自動車販売台数速報を発表したが、新車販売台数合計は9万5 210台と前月比で23.9%の大幅増を示しながら、前年同月比で25.5%の大幅減となった。

2011年5月新車販売台数速報 Excel

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平成23年6月1日(水)Vol.277

内航海運への就職は256名、45.9%

国交省 船員教育機関卒業生の求人・就職状況及び入学状況

 
国土交通省は5月31日、船員教育機関である商船系大学、商船系高等専門学校、(独)海技教育機構の平成22年度卒業生等の求人・就職状況及び平成23年度入学状況についてまとめた。

それによると、海上産業への就職者は商船系大学で68人(対前年比2人減)、商船系高専で82人(同6人減)、海技大学校で17人(同7人減)となっており、海上産業への就職率は商船系大学で84.0%(同0.7ポイント増)、商船系高専で65.1%(同1.6ポイント減)、海技大学校で100.0%(同増減なし)となっている。

海上技術学校及び海上技術短期大学校については最終集計を本年10月に行うこととしているが、4月現在の実績値では海上産業への就職者(内定者を含む。)は313人(対前年比32人増)、海上産業への就職率は93.7%(対前年比3.9ポイント増)となっている。

内航海運への船員教育機関卒業生の就職は、商船系大学2校から就職希望者数81名中7名(求人21名)、商船高専5校からは同126名中25名(同95名)、海上技術短期大学校3校及び海上技術学校4校からは同334名中209名(同277名)、海技大学校からは同17名中15名(同18名)で、合計同558名中256名(同411名)となっている。就職希望者のうち、内航海運に就職した卒業生の率は45.9%となる。

また、船員教育機関入学状況については、大学で348人、商船系高専で215人、海技教育機構(海上技術学校及び海上技術短期大学校)で386人となっている。

詳細は、添付ファィルの通り。

船員教育機関卒業生の求人・就職及び入学状況について PDF

船員教育機関卒業生の求人・就職状況 PDF

船員教育機関入学状況 PDF

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平成23年6月1日(水)Vol.278

燃料油生産 2ヵ月連続前年同月比減

エネ庁 2011年4月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は5月31日、2011年4月の石油統計速報を発表した。

1.原油の動向

4月の原油輸入量は1 701万kl、前年同月比93.0%と2ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、

(1)サウジアラビア(466万kl、前年同月比81.5%)、

(2)アラブ首長国連邦(397万kl、同104.2%)、

(3)カタール(149万kl、同61.6%)、

(4)イラン(122万kl、同86.4%)、

(5)クウェート(96万kl、同49.3%)、となっている。

なお、今月の中東依存度は84.5%、前年同月に比べ3.5ポイント減と3ヵ月振りに前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 414万kl、前年同月比86.6%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、灯油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は330万kl、前年同月比148.3%と前年を上回った。輸出は118万kl、同50.4%と2ヵ月連続して前年を下回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 414万kl、前年同月比88.1%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、B・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 210万kl、前年同月比114.0%と前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油は前年同月を下回った。

原油輸入明細 2011年4月 Excel

原油受払・原油出荷内訳 2011年4月 Excel

石油製品生産・在庫及び半製品在庫 2011年4月 Excel

需給概要 2011年4月 Excel

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平成23年6月1日(水)Vol.279

『海フェスタおのみち』開催延期

国交省 東日本大震災に配慮し支援イベント開催

 
国土交通省は5月31日、今年7月に尾道市・福山市・三原市の3市が連携して開催する『海フェスタおのみち』の開催を1年延期し、それに代わって3市で東日本大震災復興支援イベントを開催し、来年の『海フェスタ』へ繋げると発表した。概要は次の通り。

尾道市・福山市・三原市は、今年7月に3市が連携して『海フェスタおのみち』を開催することを予定していたが、この度の東日本大震災の被災者やそのご家族の心情にも配慮し、『海の日』を祝う祭典『海フェスタ』の開催を来年の7月に延期することを決定した。

なお、尾道市・福山市・三原市は、今年の夏は「届けよう希望の光・夢・未来」をスローガンとして、以下のような東日本大震災復興支援イベントを開催し、来年の『海フェスタ』へ繋げることとしている。

◇海辺のまちづくりシンポジウム

◇おのみち灯りプロジェクト【尾道市】

シーサイドパレード、灯りまつり、おのみち音楽祭 ほか

◇帆船「日本丸」入港歓迎式典【福山市】

◇シーフードグルメ展 【三原市】

平成 23 年「海フェスタおのみち」の尾道市・福山市・三原市による 開催延期等について PDF

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