平成23年6月22日（水）Vol.280
粗鋼 前月比7.3％増、前年同月比7.0％減
鉄連 2011年5月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は6月20日、2011年5月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
2011年5月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも、前月比では増加したが、前年同月比では減少した。
銑鉄生産は677.6万トンと前月に比べ64.1万トン、10.5％増加、前年同月比5.5％減少となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。なお、5月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は904.7万トンと、前月比61.4万トン、7.3％増加、前年同月比7.0％減少となり、前年同月比で3ヵ月連続の減少となった。5月の１日当たり粗鋼生産は29.18万トンで、4月の同28.11万トン比3.8％増だった。
炉別生産をみると、転炉鋼が684.0万トンと前月比8.1％増(前年同月比9.0％減)、電炉鋼が220.8万トンと同4.9％増(同0.1％減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が3ヵ月連続の減少、電炉鋼は18ヵ月振りの減少となった。
鋼種別生産では、普通鋼が715.0万トンと前月比7.2％増(前年同月比5.6％減)、特殊鋼が189.7万トンと同7.6％増(同11.6％減)となり、前年同月比では普通鋼、特殊鋼ともに3ヵ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は774.6万トンと前月に比べ25.6万トン、3.4％増(前年同月比8.8％減)と、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。
普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は629.4万トンと前月比30.9万トン、5.2％増(前年同月比7.1％減)となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。? 品種別では、条鋼類は160.4万トン、前月比1.5％減(前年同月比微減)で、前年同月比では2ヵ月振りの減少となった。鋼板類は461.1万トン、同7.4％増(同9.8％減)となり、前年同月比では4ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が345.4万トン(前月比8.2％増、前年同月比13.3％減)と、前年同月比で4ヵ月連続の減少となった。厚板は110.5万トン(同6.5％増、同4.6％増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が74.8万トン(同0.4％減、同3.0％減)が前年同月比で2ヵ月振りの減少となった。Ｈ形鋼は32.7万トン(同1.5％増、同2.2％増)と同7ヵ月連続の増加、大形形鋼は10.4万トン(同13.0％増、同20.5％増)と同3ヵ月連続の増加、中小形形鋼は10.3万トン(同11.8％減、同1.1％減)と同2ヵ月振りの減少となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は145.2万トンと、前月に比べ5.3万トン、3.5％減(前年同月比15.4％減)となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。
全国鉄鋼生産高速報 2011年5月 Excel
全国鋼材生産高速報 2011年5月 Excel
平成23年6月22日（水）Vol.281
国内出荷 3ヵ月連続減少、在庫 4ヵ月振り増加
製紙連合 2011年5月の紙・板紙需給速報発表
日本製紙連合はこのほど、2011年5月の紙・板紙需給速報を次の通り発表した。
[概況]
紙・板紙の国内出荷は前年同月比2.0％減、3ヵ月連続の減少も落ち幅は縮小(4月3.3％減、3月5.5％減)。うち、紙は4.9％減、他方、板紙は2.2％増と回 復に明暗。
紙・板紙の輸出は前年同月比54.0％減、紙を中心に国内向けの優先等から半減。主力のアジア、大洋州向けが減少。
紙・板紙の在庫は前月比85千トン増、4ヵ月振りに増加。うち、紙は44千トン増、板紙は41千トン増。震災等による滅失は約1千トン(累計1万6千トン)。
〔主要品種〕
新聞用紙の国内出荷は前年同月比5.1％減、広告出稿の減少も落ち幅は縮小(3月12.4％減、4月6.3％減)。
印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比5.5%減、主力工場の被災や震災後の需要減等により3ヵ月連続の減少も落ち幅は縮小(3月12.6％減、4月6.9％減)。他方、輸出は61.1％減、主力の塗工紙を 中心に8ヵ月連続の減少。落ち幅も拡大。
衛生用紙の国内出荷は前年同月比4.2%減、震災 後の大幅出荷増の反動等もあり8ヵ月振りに減少。
段ボール原紙、白板紙の国内出荷は夏場の節電 対策に伴う前倒し需要の発生等により増加(段ボール原紙:前年同月比2.0％増、白板紙:同4.2％増)。
紙・板紙需給速報 2011年5月 PDF
