平成20年2月19日(火)Vol.29
粗鋼生産連続20ヵ月前年同月比増、4ヵ月連続1,000万トン台
前月比1.2%減でも前年同月比1.8%増
日本鉄鋼連盟が08年1月の鉄鋼生産概況発表
日本鉄鋼連盟は2月18日、2008年1月の鉄鋼生産概況を発表した。
それによると、1月の鉄鋼生産は、前月比では粗鋼が減少、銑鉄と熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)が増加となり、前年同月比ではいずれも増加した。
銑鉄生産は755.0万トンと前月に比べ11.9万トン、1.6%増加、前年同月比1.9%増加となり、前年同月比では19カ月連続の増加となった。また2007年4月から1月までの累計では7,325.1万トン(前年同期比2.8%増)となった。1月の高炉稼働基数は前月と同様に34基中28基であった。
粗鋼生産は1,025.0万トンと、前月比では12.9万トン、1.2%減少、前年同月比では1.8%増と20カ月連続の増加となり、4カ月連続の1千万トン台乗せとなった。
1月としては2007年の1,006.4万トンを超え過去最高となり、月間では過去7位の水準であった。2007年4月から1月までの累計は、10,091.9万トンと、前年同期比2.7%増となった。
1月の炉別生産をみると、転炉鋼が786.1万トンと前月比1.4%増(前年同月比2.9%増)、電炉鋼が238.9万トンと同8.9%減(同1.4%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が20カ月連続の増加、電炉鋼は2カ月振りの減少となった。 1月の鋼種別生産では、普通鋼が797.7万トンと前月比3.1%減(前年同月比1.9%増)、特殊鋼が227.3万トンと同5.9%増(同1.8%増)となり、前年同月比では普通鋼が20カ月連続の増加、特殊鋼は2カ月振りの増加となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は、913.3万トンと前月比0.8万トン、0.1%増(前年同月比0.9%増)と、前年同月比では20カ月連続の増加となった。2007年4月から1月までの累計は9,046.8万トンと、前年同期比2.7%増となった。
普通鋼熱間圧延鋼材の生産は、726.4万トンと前月比5.7万トン、0.8%減(前年同月比0.6%増)となり、前年同月比では20カ月連続して増加した。2007年4月から1月までの累計は7,260.2万トンと前年同期比3.0%増であった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は186.8万トンと、前月に比べ6.5万トン、3.6%増(前年同月比2.1%増)となり、前年同月比では3カ月連続の増加となった。2007年4月から1月までの累計は1,786.6万トンと前年同期比1.5%増であった。
全国鉄鋼生産高 2008年1月 Excel
全国鋼材生産高 2008年1月 Excel