No.295:生産前月比2.5%増、前年同月比1.2%減 鉄連 2011年7月の鉄鋼生産概況速報発表

平成23年8月23日(火)Vol.295

生産前月比2.5%増、前年同月比1.2%減

鉄連 2011年7月の鉄鋼生産概況速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2011年7月の鉄鋼生産概況速報を次の通り発表した。

2011年7月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼は前月比では増加したが、前年同月比は減少した。熱間圧延鋼材は、前月比、前年同月比とも減少した。

銑鉄生産は706.7万トンと前月に比べ40.3万トン、6.0%増加、前年同月比0.3%減少となり、前年同月比では5連続の減少となった。なお、7月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は910.8万トンと、前月比22.2万トン、2.5%増加、前年同月比1.2%減少となり、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。7月の1日当たり粗鋼生産は29.38万トンで、6月の同29.62万トン比0.8%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が720.0万トンと前月比5.5%増(前年同月比1.6%減)、電炉鋼が190.8万トンと同7.5%減(同微増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が5ヵ月連続の減少、電炉鋼種別生産では、普通鋼が710.1万トンと前月比2.2%増(前年同月比0.1%増)、特殊鋼が200.7万トンと同3.6%増(同5.6%減)となり、前年同月比では普通鋼は5ヵ月振りの増加、特殊鋼は5ヵ月連続の減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は779.1万トンと前月に比べ12.5万トン、1.6%減(前年同月比3.0%減)と、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は618.7万トンと前月比7.0万トン、1.1%減(前年同月比1.6%減)となり、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。

品種別では、条鋼類は136.3万トン、前月比5.5%減(前年同月比1.3%減)で、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。鋼板類は475.1万トン、同0.1%減(同1.7%減)となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が374.4万トン(前月比1.8%増、前年同月比0.5%減)と、前年同月比で6ヵ月連続の減少となった。厚板は96.3万トン(同5.7%減、同3.7%減)と、前年同月比で4ヵ月振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が69.7万トン(同0.8%減、同4.6%増)が前年同月比で3ヵ月振りの増加となった。H形鋼は21.3万トン(同23.7%減、同14.9%減)と同2ヵ月連続の減少、大形形鋼は9.3万トン(同7.5%増、同29.1%増)と同5ヵ月連続の増加、中小形形鋼は7.1万トン(同20.0%減、同8.0%減)と同3ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は160.5万トンと、前月に比べ5.5万トン、3.3%減(前年同月比8.3%減)となり、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。

全国鉄鋼生産高/全国鋼材生産高 2011年7月 Excel

バックナンバー>>