平成23年10月21日（金）Vol.311
粗鋼 前月比0.3％減、前年同月比3.8％減 br /
前年同期比で2/四期 1.5％減、上期 3.8％減
鉄連 2011年９月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は10月19日、2011年9月の鉄鋼生産概況（速報）を発表した。概要は次の通り。
2011年9月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比、前年同月比とも減少した。
銑鉄生産は665.8万トンと前月に比べ30.1万トン、4.3％減少、前年同月比2.9％減少となり、前年同月比では2ヵ月振りの減少となった。7～9月では2 068.4万トン（前年同期比0.5％減）、4～9月では4 025.8万トン（同2.9％減）となった。なお、9月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は888.2万トンと、前月比2.7万トン、0.3％減少、前年同月比3.8％減少となり、前年同月比で2ヵ月振りの減少となった。9月の１日当たり粗鋼生産は29.61万トンで、8月の同28.74万トン比3.0％増だった。また、7～9月では2 694.3万トン（前年同期比1.5％減）、4～9月では5 331.1万トン（同3.8％減）となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が680.4万トンと前月比3.7％減（前年同月比5.1％減）、電炉鋼が207.8万トンと同12.7％増（同0.7％増）となり、前年同月比でみると転炉鋼が2ヵ月振りの減少、電炉
鋼は3ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が677.8万トンと前月比1.0％減（前年同月比4.8％減）、特殊鋼が210.4万トンと同1.9％増（同0.6％減）となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月連続の減少、特殊鋼は2ヵ月振りの減少となった。
熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は781.6万トンと前月に比べ15.7万トン、2.0％減（前年同月比6.0％減）と、前年同月比では7ヵ月連続の減少となった。また、7～9月では2 362.7（前年同期比2.9％減）、4～9月では4 681.9万トン（同4.8％減）となった。
普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は610.6万トンと前月比17.5万トン、2.8％減(前年同月比6.4％減)となり、前年同月比では7ヵ月連続の減少となった。7～9月では1 858.1万トン(前年同期比2.8％減)、4～9月では3 710.9万トン（同4.5％減）となった。
品種別では、条鋼類は139.4万トン、前月比3.4％増（前年同月比4.8％減）で、前年同月比では2ヵ月振りの減少となった。鋼板類は464.3万トン、同4.6％減（同7.1％減）となり、前年同月比では8ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が356.7万トン（前月比5.3％減、前年同月比7.1％減）と、前年同月比で8ヵ月連続の減少となった。厚板は101.9万トン（同0.6％減、同6.4％減）と、前年同月比で3ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が71.6万トン（同7.5％増、同3.9％増）と前年同月比で3ヵ月連続の増加となった。Ｈ形鋼は23.6万トン（同5.0％減、同11.5％減）と同2ヵ月振りの減少、大形形鋼は8.6万トン（同1.9％減、同13.8％増）と同7ヵ月連続の増加、中小形形鋼は8.3万トン（同7.3％増、同4.5％減）と同2ヵ月振りの減少となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は171.1万トンと、前月に比べ1.8万トン、1.1％増（前年同月比4.6％減）となり、前年同月比では2ヵ月振りの減少となった。7～9月では504.6万トン（前年同期比3.2％減）、4～9月では971.0万トン（同5.8％減）であった。
全国鉄鋼生産高 2011年9月 Excel
全国鋼材生産高 2011年9月 Excel
