平成24年1月5日（木）Vol.335
前年比で生産9ヵ月連続減、出荷2ヵ月連続増
鉄連 2011年11月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど､2011年11月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
11月の普通鋼鋼材生産は、前年同月（604.0万トン）比21.1万トン・3.5％減の582.9万トンと9ヵ月連続の減少となった。また、前月比でも30.8万トン・5.0％減少した。
11月の出荷は、国内向けは404.4万トンで、前年同月比では1.5万トン・0.4％増と2ヵ月連続の増加となった。また、前月比では16.7万トン・4.0％減少した。輸出向けは170.1万トンで、前年同月比で65.7万トン・27.9％減となり、5ヵ月連続の減少となった。また、前月比でも37.4万トン・18.0％減少した。
この結果、出荷合計では、前年同月(638.7万トン)比64.2万トン・10.0％減の574.6万トンと2ヵ月振りの減少となった。また、前月比でも54.1万トン、8.6％の減少となった。
11月末のメーカー・問屋在庫は、前月末（650.8万トン）比8.3万トン・1.3％増の659.0万トンで、3ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(514.8万トン)比8.2万トン・1.6％増の523.0万トンと3ヵ月振りの増加となった。また、問屋在庫は前月末（136.0万トン）比0.1万トン・0.1％増の136.1万トンと3ヵ月振りの増加となった。
name=_GoBack id=_GoBack 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末（557.0万トン）比6.3万トン・1.1％減の550.7万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、輸出船待在庫は前月末（93.8万トン）比14.6万トン・15.6％増の108.4万トンと3ヵ月振りの増加となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比１万トン以上増加した品種は、鋼板（5.2万トン増の73.2万トン）、亜鉛めっき鋼板（4.3万トン増の109.6万トン）、小形棒鋼（2.1万トン増の59.5万トン）、冷延電気鋼帯（1.2万トン増の11.3万トン）、軌条（1.0万トン増の4.3万トン）であった。在庫が前月末比１万トン以上減少した品種は、冷延広幅帯鋼（3.5万トン減の63.2万トン）であった。
11月末の在庫率（在庫&出荷）は、前月末の103.5％から11.2ポイント上昇し114.7％となり、8ヵ連続して100％を上回った。うち、国内在庫率は前月末の132.3％から3.9ポイント上昇し136.2％となった。
普通鋼鋼材需給速報 2011年11月 Excel
平成24年1月5日（木）Vol.336
燃料油生産 5ヵ月連続前年比割れ
エネ庁 2011年11月の石油統計速報発表
資源エネルギー庁はこのほど､2011年11月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
1.原油の動向
11月の原油輸入量は1 695KL、前年同月比87.3％と3ヵ月振りに前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、
(1)サウジアラビア（532KL、前年同月比87.5％）、
(2)アラブ首長国連邦（393KL、同111.5％）、
(3)カタール（210KL、同87.5％）、
(4)クウェート（150KL、同110.2％）、
(5)イラン（109KL、同62.0％）、となっている。
なお、今月の中東依存度は88.7％、前年同月に比べ2.5ポイント増と前年を上回った。
2.燃料油の生産
燃料油の生産は1 529KL、前年同月比92.2％と5ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、Ｂ・Ｃ重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びＡ重油は前年同月を下回った。
3.燃料油の輸入、輸出
燃料油の輸入は303KL、前年同月比101.9％と前年を上回った。
輸出は186KL、同78.9％と前年を下回った。
4.燃料油の国内販売
燃料油の国内販売は1 624KL、前年同月比96.6％と前年を下回った。油種別にみると、Ｂ・Ｃ重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びＡ重油は前年同月を下回った。
5.燃料油の在庫
燃料油の在庫は1 238KL、前年同月比100.2％と6ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、灯油及びＢ・Ｃ重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、軽油及びＡ重油は前年同月を下回った。
石油統計速報 2011年11月 Excel
