平成24年1月23日(月)Vol.339
2011暦年粗鋼生産1億759万トン、前年比1.8%減 12月840万トン前年同月比8.4%減
鉄連 2011年12月・2011年暦年の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど、2011年12月及び2011年暦年の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
(1) 2011暦年概況
2011暦年の銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産はいずれも前年を下回った。
銑鉄生産は8 102.8万トンと、2010年の8 228.3万トンを125.5万トン、1.5%下回り、2年振りの減少となった。
粗鋼生産は1億759.5万トンと、2010年の1億959.9万トンを200.4万トン、1.8%下回り、2年振りの減少となったが、2年連続で1億トン台を維持した。
炉別生産では、転炉鋼が8 274.3万トン(前年比3.5%減)、電炉鋼が2 485.1万トン(同4.2%増)となり、電炉鋼比率は前年比1.3ポイント上昇の23.1%となった。 鋼種別では普通鋼が8 320.3万トン(前年比2.0%減)、特殊鋼が2 439.2万トン(同1.1%減)となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は9 482.3万トンと2010年の9 776.5万トンを294.1万トン、3.0%下回った。
主要品種をみると、広幅帯鋼は前年比6.8%減、厚板は同0.9%減、小形棒鋼は同4.0%増、H形鋼は同5.7%増であった。
(2) 12月及び10~12月概況
2011年12月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも、前月比、前年同月比とも減少した。
銑鉄生産は641.7万トンと前月に比べ12.5万トン、1.9%減少、前年同月比6.7%減少となり、前年同月比では4ヵ月連続の減少となった。また10~12月では2 006.4万トンと前年同期比3.2%減となった。なお、12月末の高炉稼働基数は前月比1基減の33基中26基であった。
粗鋼生産は839.7万トンと、前月比30.0万トン、3.4%減少、前年同月比8.4%減少となり、前年同月比で4ヵ月連続の減少となった。12月の1日当たり粗鋼生産は27.09万トンで、11月の同28.99万トン比6.6%減だった。また、10~12月では2 657.3万トンと前年同期比3.9%減となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が632.3万トンと前月比2.6%減(前年同月比11.2%減)、電炉鋼が207.5万トンと同5.9%減(同1.2%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が4ヵ月連続の減少、電炉
鋼は6ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が638.4万トンと前月比3.3%減(前年同月比8.4%減)、特殊鋼が201.3万トンと同3.8%減(同8.6%減)となり、前年同月比では普通鋼は5ヵ月連続の減少、特殊鋼は2カ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は738.4万トンと前月に比べ41.0万トン、5.3%減(前年同月比9.7%減)と、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。また、10~12月では2 333.6万トンと前年同期比4.1%減となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は573.3万トンと前月比24.1万トン、4.0%減(前年同月比9.9%減)となり、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。また、10~12月では1 800.8万トンと前年同期比4.9%減となった。
品種別では、条鋼類は152.7万トン、前月比2.8%減(前年同月比1.7%増)で、前年同月比では3ヵ月連続の増加となった。鋼板類は413.7万トン、同4.6%減(同13.9%減)となり、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウェイトを占める広幅帯鋼が322.8万トン(前月比0.1%減、前年同月比12.8%減)と、前年同月比で11ヵ月連続の減少となった。厚板は84.8万トン(同17.8%減、同18.1%減)と、前年同月比で6カ月連続の減少となった。
一方、条鋼類では小形棒鋼が73.6万トン(同6.4%減、同4.0%増)と前年同月比で6カ月連続の増加となった。H形鋼は28.7万トン(同5.0%増、同3.3%増)と同3ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.9万トン(同4.2%減、同13.6%減)と同3ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.4万トン(同7.7%増、同2.2%増)と同2カ月振りの増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は165.0万トンと、前月に比べ16.9万トン、9.3%減(前年同月比9.1%減)となり、前年同月比では3ヵ月振りの減少となった。また10~12月では532.7万トンと前年同期比0.9%減となった。
全国鉄鋼生産高速報 2011年12月 Excel
全国鋼材生産高速報 2011年12月 Excel