平成24年2月23日(木)Vol.347
鉄鋼生産 前月比増でも前年比減
鉄連 2012年1月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど、2012年1月の鉄鋼生産概況(速報)を発表した。概要は次の通り。
2012年1月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比では増加したが、前年同月比では減少した。
銑鉄生産は657.4万トンと前月に比べ15.7万トン、2.4%増加、前年同月比10.6%減少となり、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。また、また2011年4月~1月累計は6 689.6万トンと前年同期比3.8%減となった。なお、1月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中26基であった。
粗鋼生産は863.1万トンと、前月比22.8万トン、2.7%増加、前年同月比10.6%減少となり、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。1月の1日当たり粗鋼生産は27.84万トンで、12月の同27.11万トン比2.7%増だった。また、2011年4月~1月累計は8 852.7万トンと前年同期比4.5%減となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が663.6万トンと前月比5.0%増(前年同月比13.6%減)、電炉鋼が199.5万トンと同4.1%減(同0.8%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が5ヵ月連続の減少、電炉
鋼は7ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が657.7万トンと前月比3.0%増(前年同月比11.9%減)、特殊鋼が205.3万トンと同1.9%増(同6.1%減) となり、前年同月比では普通鋼は6ヵ月連続の減少、特殊鋼は3ヵ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は777.8万トンと前月に比べ38.4万トン、5.2%増(前年同月比8.2%減)と、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~1月累計は7 797.9万トンと前年同期比4.9%減となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は610.7万トンと前月比39.5万トン、6.9%増(前年同月比8.1%減)となり、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~1月累計は6 120.8万トンと前年同期比5.0%減となった。
品種別では、条鋼類は148.4万トン、前月比2.7%減(前年同月比0.5%増)で、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。鋼板類は454.2万トン、同9.9%増(同11.1%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が354.0万トン(前月比9.9%増、前年同月比10.3%減)と、前年同月比で12ヵ月連続の減少となった。厚板は94.2万トン(同12.7%増、同13.2%減)と、前年同月比で7ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が70.7万トン(同3.6%減、同4.0%増)と前年同月比で7ヵ月連続の増加となった。H形鋼は28.4万トン(同1.1%減、同1.3%増)と同4ヵ月連続の増加、大形形鋼は8.4万トン(同6.7%増、同4.0%増)と同4ヵ月振りの増加、中小形形鋼は8.4万トン(同0.6%増、同6.4%減)と同2ヵ月振りの減少となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は167.1万トンと、前月に比べ1.1万トン、0.7%減(前年同月比8.8%減)となり、前年同月比では2ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~1月累計は1 677.1万トンと前年同期比4.2%減となった。
全国鉄鋼生産高速報 2012年1月 Excel
全国鋼材生産高速報 2012年1月 Excel