No.357:粗鋼生産 前月比0.3%減、前年同月比3.7%減 鉄連 2012年2月の鉄鋼生産速報発表
No.358:国内出荷 前年同期比6ヵ月連続減 製紙連合 2012年2月の紙・板紙需給速報発表

平成24年3月23日(金)Vol.357

粗鋼生産 前月比0.3%減、前年同月比3.7%減

鉄連 2012年2月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は3月21日、2012年2月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2012年2月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比、前年同月比とも減少した。

銑鉄生産は638.8万トンと前月に比べ18.6万トン、2.8%減少、前年同月比2.8%減少となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。また、また2011年4月~2月累計は7 328.4万トンと前年同期比3.7%減となった。なお、2月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中26基であった。

粗鋼生産は860.8万トンと、前月比2.2万トン、0.3%減少、前年同月比3.7%減少となり、前年同月比で6ヵ月連続の減少となった。2月の1日当たり粗鋼生産は29.68万トンで、1月の同27.84万トン比6.6%増だった。また、2011年4月~2月累計は9 713.5万トンと前年同期比4.5%減となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が647.0万トンと前月比2.5%減(前年同月比6.4%減)、電炉鋼が213.9万トンと同7.2%増(同5.8%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が6ヵ月連続の減少、電炉 鋼は8ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が652.4万トンと前月比0.7%減(前年同月比5.4%減)、特殊鋼が208.4万トンと同1.2%増(同2.1%増) となり、前年同月比では普通鋼は7ヵ月連続の減少、特殊鋼は4ヵ月振りの増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は775.7万トンと前月に比べ6.7万トン、0.9%減(前年同月比2.9%減)と、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~2月累計は8 578.1万トンと前年同期比4.6%減となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は608.0万トンと前月比3.5万トン、0.6%減(前年同月比2.9%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~2月累計は6 729.6万トンと前年同期比4.8%減となった。

品種別では、条鋼類は159.0万トン、前月比6.9%増(前年同月比4.6%増)で、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。鋼板類は442.3万トン、同3.1%減(同5.6%減)となり、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が342.9万トン(前月比3.3%減、前年同月比4.5%減)と、前年同月比で13ヵ月連続の減少となった。厚板は92.9万トン(同1.6%減、同9.4%減)と、前年同月比で8ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が76.7トン(同8.1%増、同7.8%増)と前年同月比で8ヵ月連続の増加となった。H形鋼は29.6万トン(同4.4%増、同2.2%減)と同5ヵ月振りの減少、大形形鋼は10.3万トン(同22.1%増、同35.0%増)と同2ヵ月連続の増加、中小形形鋼は9.6万トン(同14.0%増、同6.8%減)と同2ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は167.7万トンと、前月に比べ3.2万トン、1.9%減(前年同月比3.0%減)となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。また、2011年4月~2月累計は1 848.5万トンと前年同期比3.9%減となった。

全国鉄鋼生産量(速報) 2012年2月 Excel

全国鋼材生産高(速報) 2012年2月 Excel

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平成24年3月23日(金)Vol.358

国内出荷 前年同期比6ヵ月連続減

製紙連合 2012年2月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会は3月21日、2012年2月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

紙・板紙の国内出荷は前年同月比1.6%減、落ち幅は縮小したものの、6ヵ月連続の減少となった。うち、紙は3.3%(6ヵ月連続)減少だったが、板紙は0.9%(3ヵ月振りの)増加だった。主要品種は新聞用紙、衛生用紙、段ボール原紙を除き減少した。

紙・板紙の輸出は前年同月比47.5%減で、18ヵ月連続の減少となった。大震災以降、紙を中心に国内向けの優先や円高等もあり、伸び率半減が継続している。  紙・板紙の在庫は前月比16千トン増加となった。うち、紙は32千トン(5ヵ月連続)増加したものの、板紙は16千トン(3ヵ月振りの)減少となった。

新聞用紙の国内出荷は前年同月比2.2%増加した。これは、閏年により発行日数が1日増えたこと等により前月の減少から増加したもの。

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比6.3%減少した。輸入の大幅な増加等もあり、6ヵ月連続の減少となった。輸出は50.9%減少した。主力の塗工紙を中心に17ヵ月連続の減少となった。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比2.6%増加した。製品輸入は引き続き増加したものの、閏年による営業日数の増加等により前年の4月以来10ヵ月振りの増加となった。

段ボール原紙の国内出荷は1.9%増加した。閏年による営業日数の増加等による3ヵ月振りの増加だが、白板紙は1.6%減少し、4ヵ月連続の減少となった。

紙・板紙需給速報 2012年2月 PDF

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