平成24年5月11日(金)Vol.370
前年比で生産13ヵ月振り増、出荷2ヵ月連続増
鉄連 2012年3月の普通鋼鋼材需給速報発表
3月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(637.4万トン)比29.6万トン・4.6%増の667.0万トンと13ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも69.2万トン・11.6%増加した。
3月の出荷は、国内向けは436.9万トンで、前年同月比では33.2万トン・8.2%増と2ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも38.0万トン・9.5%増加した。輸出向けは258.9万トンで、前年同月比で8.9万トン・3.3%減となり、9ヵ月連続の減少となった。また、前月比では58.8万トン・29.4%増加した。
この結果、出荷合計では、前年同月(671.6万トン)比24.2万トン・3.6%増の695.9万トンと5ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも96.8万トン、16.2%の増加となった。
3月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(670.2万トン)比28.9万トン・4.3%減の641.3万トンで、2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(533.9万トン)比38.0万トン・7.1%減の496.0万トンと3ヵ月振りの減少となった。また、問屋在庫は前月末(136.3万トン)比9.1万トン・6.7%増の145.4万トンと2ヵ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(555.0万トン)比3.7万トン・0.7%減の551.3万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(115.2万トン)比25.2万トン・21.8%減の90.1万トンと3ヵ月振りの減少となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(5.6万トン減の156.5万トン)、冷延広幅帯鋼(5.0万トン減の60.3万トン)、軌条(3.1万トン減の1.9万トン)、鋼管(2.8万トン減の46.4万トン)、ブリキ(2.6万トン減の7.8万トン)、鋼板(2.4万トン減の68.1万トン)、H形鋼(1.9万トン減の24.8万トン)、冷延電気鋼帯(1.9万トン減の9.8万トン)、亜鉛めっき鋼板(1.6万トン減の105.1万トン)、大形形鋼(1.1万トン減の6.9万トン)、鋼矢板(1.0万トン減の3.9万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(1.8万トン増の70.3万トン)であった。
3月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の111.9%から19.7ポイント低下し92.2%となり、12ヵ振りに100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の139.1%から12.9ポイント低下し126.2%となった。
普通鋼鋼材需給速報 2012年3月 Excel