平成24年7月20日(金)Vol.389
粗鋼生産 前月比0.3%減、前年同月比3.5%増
鉄連 2012年6月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は7月19日、2012年6月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
2012年6月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比では減少したが、前年同月比では増加した。
銑鉄生産は682.4万トンと前月に比べ2.3万トン、0.3%減少、前年同月比2.4%増加となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。4~6月では2 035.8万トン(前年同期比4.0%増)、1~6月では4 033.7トン(同0.1%増)となった。なお、6月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は919.9万トンと、前月比2.5万トン、0.3%減少、前年同月比3.5%増加となり、前年同月比で4ヵ月連続の増加となった。6月の1日当たり粗鋼生産は30.66万トンで、5月の同29.76万トン比3.1%増だった。4~6月では2 750.0万トン(前年同期比4.3%増)となった。1~6月では5 406.6万トン(同横ばい)となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が695.6万トンと前月比0.5%減(前年同月比2.0%増)、電炉鋼が224.3万トンと同0.3%増(同8.7%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が3ヵ月連続の増加、電炉
鋼は12ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が711.2万トンと前月比0.7%増(前年同月比2.4%増)、特殊鋼が208.7万トンと同3.3%減(同7.7%増)となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月振りの増加、特殊鋼は5ヵ月連続の増加となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は801.5万トンと前月に比べ25.5万トン、3.1%減(前年同月比1.2%増)と、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。4~6月では2 401.6万トン(前年同期比3.6%増)、1~6月では4 814.7万トン(同0.7%増)となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は631.7万トンと前月比10.2万トン、1.6%減(前年同月比1.0%増)となり、前年同月比では4
ヵ月連続の増加となった。4~6月では1 874.7万トン(前年同期比1.2%増)、1~6月では3 767.6万トン(同0.6%減)となった。
品種別では、条鋼類は155.5万トン、前月比0.7%減(前年同月比7.8%増)で、前年同月比では3ヵ月振りの増加となった。鋼板類は470.4万トン、同2.0%減(同1.1%減)となり、前年同月比では4ヵ月振りの減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が366.3万トン(前月比3.1%減、前年同月比0.4%減)と、前年同月比で4ヵ月振りの減少となった。厚板は98.9万トン(同4.6%増、同3.2%減)と、前年同月比で12ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が77.1万トン(同1.4%増、同9.8%増)と前年同月比で12ヵ月連続の増加となった。H形鋼は32.3万トン(同0.5%増、同15.5%増)と同3ヵ月振りの増加、大形形鋼は8.3万トン(同3.7%減、同4.0%減)と同2ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.3万トン(同10.6%減、同6.9%減)と同3ヵ月連続の減少となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は169.8万トンと、前月に比べ15.3万トン、8.3%減(前年同月比2.3%増)となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。4~6月では526.9万トン(前年同期比13.0%増)、1~6月では1 047.1万トン(同5.7%増)となった。
全国鉄鋼生産高 2012年6月 Excel
全国鋼材生産高 2012年6月 Excel