No.395:粗鋼生産 前年同月比1.2%増、5ヵ月連続増 鉄連 2012年7月の鉄鋼生産速報発表
No.396:国内出荷 前年同月比で紙4ヵ月連続減、板紙横這い 製紙連合 2012年7月の紙・板紙需給速報発表

平成24年8月23日(木)Vol.395

粗鋼生産 前年同月比1.2%増、5ヵ月連続増

鉄連 2012年7月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は8月21日、2012年7月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

銑鉄生産は710.4万トンと前月に比べ28.0万トン、4.1%増加、前年同月比0.5%増加となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。なお、7月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は925.9万トンと、前月比6.1万トン、0.7%増加、前年同月比1.2%増加となり、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。7月の1日当たり粗鋼生産は29.87万トンで、6月の同30.66万トン比2.6%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が722.7万トンと前月比3.9%増(前年同月比0.4%増)、電炉鋼が203.2万トンと同9.4%減(同4.1%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が4ヵ月連続の増加、電炉鋼は13ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が717.2万トンと前月比0.7%増(前年同月比0.4%増)、特殊鋼が208.7万トンと同0.7%増(同3.9%増)となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月連続の増加、特殊鋼は6ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は799.5万トンと前月に比べ6.3万トン、0.8%減(前年同月比2.0%増)と、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は629.5万トンと前月比4.6万トン、0.7%減(前年同月比1.6%増)となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。

全国鉄鋼生産高速報 2012年7月 Excel

全国鋼材生産高速報 2012年7月 Excel

バックナンバー>>
 

平成24年8月23日(木)Vol.396

国内出荷 前年同月比で紙4ヵ月連続減、板紙横這い

製紙連合 2012年7月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、2012年7月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

【概況】

紙・板紙の7月の国内出荷は、前年同月比1.7%減、落ち幅は縮小も前月に続き減少。うち、紙は3.1%減で4ヵ月連続の減だが、板紙は横這い。主要品種は新聞用紙、衛生用紙、段ボール原紙を除き減少した。

紙・板紙の7月の輸出は、前年同月比16.4%増、量的には低調だが、4ヵ月連続の増加となった。

紙・板紙の7月在庫は、前月比22千トン減、前月に続き減少。うち、紙は10千トン(2ヵ月連続の)減、板紙は12千トンで4ヵ月振りの減となった。

【主要品種】

新聞用紙の7月の国内出荷は前年同月比3.2%増で、オリンピック関連等頁数の増加により6ヵ月連続の増加となった。

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比6.1%減で、輸入に一服感もあるが、引き続き高水準を維持している。加えて商印向けの不振等が影響し4ヵ月連続の減少。他方、輸出は48.3%増、震災前の水準は下回るものの、主力の塗工紙を中心に4ヵ月連続の増加となった。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比2.6%増で、前年の震災特需後の落ち込みの反動や製品輸入の一巡等もあり、3ヵ月連続の増加となった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比7.6%減で、10ヵ月連続の減少。落ち幅は主要品種の中で最大。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比0.6%増、前月の減少から増加もほとんど横ばい。飲料向けは堅調だが、天候不順の影響で青果物向けは引き続き減少し、家電向けも不振が続く。白板紙は3.9%減で、9ヵ月連続の減少。前年の価格修正以降前年割れの状態である。

紙・板紙需給速報 2012年 7月 PDF

バックナンバー>>