No.397:生産 前月比2ヵ月振り低下、前年比1.0%減 経産省 2012年7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.398:燃料油前年比 生産5ヵ月振り減、出荷5ヵ月連続増 エネ庁 7月の石油統計速報発表
No.399:生産量前年比 粗鋼5ヵ月連続増、燃料油5ヵ月振り減 経産省・エネ庁が主要工業製品の7月生産動態統計速報発表
No.400: 普通鋼鋼材生産 3ヵ月連続前年比増 鉄連 7月の普通鋼鋼材需給速報発表

平成24年9月3日(月)Vol.397

生産 前月比2ヵ月振り低下、前年比1.0%減

経産省 2012年7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は8月31日、2012年7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。

◇今月は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。

◇製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。

◇総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。

平成17年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 91.5 ▲1.2 95.7 ▲1.0
出荷 90.8 ▲3.6 94.4 ▲2.3
在庫 110.5 2.8 110.6 9.3
在庫率 128.3 3.8 124.1 10.0

月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

7月の生産は、前月比▲1.2%の低下と2ヵ月振りの低下、前年同月比は▲1.0%の低下となり、指数水準は91.5(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、精密機械工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、蒸気タービン部品、アクティブ型液晶素子(大型)の順に低下に寄与している。

【出荷】

7月の出荷は、前月比▲3.6%の低下と3ヵ月連続の低下、前年同月比は▲2.3%の低下となり、指数水準は90.8(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等であった。

【在庫】

7月の在庫は、前月比2.8%の上昇と3ヵ月振りの上昇、前年同月比9.3%の上昇となり、指数水準は110.5(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、電気機械工業等であった。

7月の在庫率は、前月比3.8%の上昇と2ヵ月連続の上昇、前年同月比は10.0%の上昇となり、指数水準は128.3(季節調整済)となった。

製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、8月は前月比0.1%の上昇、9月は同▲3.3%の低下を予測している。8月の上昇は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、紙・パルプ工業等により、9月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業等による。

7月の実現率は▲3.5%、8月の予測修正率は▲2.9%となった。

製造工業生産予測調査 季節調整済前月比(%)&mdash 平成17年=100

平成17年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成24年7月 平成24年8月 平成24年9月
平成24年7月調査 4.5 ▲0.6
平成24年8月調査 0.1 ▲3.3

まとめ

7月の生産は、前月比▲1.2%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。総じてみれば、生産は横ばい傾向にある。

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平成24年9月3日(月)Vol.398

燃料油前年比 生産5ヵ月振り減、出荷5ヵ月連続増

エネ庁 7月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は8月31日、2012年7月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

7月の原油輸入量は1 687万kl、前年同月比97.6%と6ヵ月振りに前年を下回った。輸入量の多い順に見ると次のようになっている。

(1)サウジアラビア(556万kl、前年同月比95.6%)

(2)アラブ首長国連邦(402万kl、同116.3%)

(3)カタール(169万kl、同91.7%)

(4)クウェート(82万kl、同50.3%)

(5)オマーン(82万kl、同243.0%)

7月の中東依存度は83.3%、前年同月に比べ6.6ポイント減と8ヵ月連続して前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 531万kl、前年同月比98.8%と5ヵ月振りに前年を下回った。油種別にみると、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は323万kl、前年同月比105.5%と3ヵ月連続して前年を上回った。

輸出は231万kl、同82.7%と2ヵ月連続して前年を下回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 580万kl、前年同月比101.7%と8ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ジェット燃料油、灯油、軽油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ及びA重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 175万kl、前年同月比101.3%と6ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

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平成24年9月3日(月)Vol.399

生産量前年比 粗鋼5ヵ月連続増、燃料油5ヵ月振り減

経産省・エネ庁が主要工業製品の7月生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は8月31日、2012年7月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が9 251トンと前月比で0.6%、前年同月比で1.1%微増を示した。前年同月比増は5ヵ月連続。石油製品の生産量は燃料油計で15.310万klと前月比で11.0%の2桁増だが、前年同月比は1.2%の微減となった。前年同月比増は4ヵ月で途切れた。

鉄鋼の7月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が375.1万トンで前月比1.0%増だが、前年同月比1.1%減。鋼板が100.4万トンで前月比0.4%の微減だが、前年同月比2.6%減。棒鋼が81.2万トンで前月比3.8%減だが、前年同月比5.3%増。形鋼が42.6万トンで前月比14.2%の2桁減だが、前年同月比12.9%の2桁増。線材が14.7万トンで前月比9.6%増、前年同月比0.2%の微増。冷延広幅鋼帯は179.6万トンで前月比2.8%増だが、前年同月比2.7%減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は174.8万トンで前月比1.8%、前年同月比6.3%ともに増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は107.0万トンで前月比4.5%増だが、前年同月比0.6%の微減を示した。

一方、7月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて353.7万klで前月比12.4%、前年同月比10.9%のともに2桁増。ガソリンが462.8万klで前月比16.3%の2桁増だが、前年同月比1.8%の減。軽油が335.6万klで前月比7.0%増だが、前年同月比8.0%減。灯油が98.0万klで前月比28.5%の大幅増だが、前年同月比0.1%の微増。ナフサが159.8万klで前月比6.1%増だが、前年同月比2.9%減。ジェット燃料油が121.1万klで前月比4.3%、前年同月比7.9%ともに減となった。

また、7月のコークス生産は300万トンで前月比3.1%増だが、前年同月比1.1%減。液化石油ガスの生産は37.9万トンで前月比10.2%増だが、前年同月比2.3%減。石灰石の生産は1 217万トンで前月比7.3%、前年同月比8.6%ともに増となった。

鉄鋼統計速報 2012年7月 Excel

資源エネルギー統計速報 2012年7月 Excel

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平成24年9月3日(月)Vol.400

普通鋼鋼材生産 3ヵ月連続前年比増

鉄連 7月の普通鋼鋼材需給速報発表

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日本鉄鋼連盟は8月31日、2012年7月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

7月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(595.3万トン)比17.9万トン・3.0%増の613.2万トンと3ヵ月連続の増加となった。また、前月比では1.3万トン・0.2%減少した。

7月の出荷は、国内向けは398.6万トンで、前年同月比では9.8万トン・2.5%増と6ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも4.2万トン・1.1%増加した。輸出向けは230.8万トンで、前年同月比で9.1万トン・4.1%増となり、2ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも10.0万トン・4.5%増加した。

この結果、出荷合計では、前年同月(610.6万トン)比18.8万トン・3.1%増の629.4万トンと2ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも14.2万トン・2.3%の増加となった。

7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(656.3万トン)比16.2万トン・2.5%減の640.1万トンで、2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(522.0万トン)比16.8万トン・3.2%減の505.3万トンと4ヵ月振りの減少となった。また、問屋在庫は前月末(134.3万トン)比0.5万トン・0.4%増の134.8万トンと2ヵ月振りの増加となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(545.9万トン)比4.6万トン・0.8%減の541.3万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(110.4万トン)比11.6万トン・10.5%減の98.8万トンと4ヵ月振りの減少となった。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(7.4万トン減の153.9万トン)、冷延広幅帯鋼(3.1万トン減の55.9万トン)、鋼板(2.7万トン減の65.7万トン)、亜鉛めっき鋼板(2.7万トン減の100.0万トン)、H形鋼(1.7万トン減の26.7万トン)、小形棒鋼(1.4万トン減の73.8万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼管(2.1万トン増の49.6万トン)であった。

7月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の106.7%から5.0ポイント低下し101.7%となったが、4ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の138.4%から2.6ポイント低下し135.8%となった。

普通鋼鋼材需給速報 2012年7月 Excel

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