平成20年4月1日(火)Vol.40
鉱工業生産・出荷2ヵ月連続
経済産業省が2008年2月の鉱工業生産・出荷目在庫速報発表
経済産業省は3月31日、2008年2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。
それによると、2月の生産量は前月比1.2%減、出荷は前月比1.2%減でともに2ヵ月連続の低下となり、在庫は前月比0.1%の増と3ヵ月振りに上昇した。
詳細と概要は次の通り。
平成12年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 108.2 | ▲1.2 | 108.9 | 4.2 |
出荷 | 112.7 | ▲2.6 | 112.7 | 5.1 |
在庫 | 97.7 | 0.1 | 100.8 | 1.2 |
在庫率 | 96.9 | ▲1.4 | 101.7 | ▲2.7 |
(1)2月の生産・出荷・在庫動向
生産
2月の生産は、前月比▲1.2%の低下と2か月連続の低下(前年同月比は4.2%の上昇)となり、指数水準は108.2(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は 、電子部品・デバイス工業、パルプ・紙・紙加工品工業、輸送機械工業等であった。品目別にみると、半導体製造装置、アクティブ型液晶素子(中・小型)、モス型半導体集積回路(メモリ)の順に低下に寄与している。
出荷
2月の出荷は、前月比▲2.6%の低下と2か月連続の低下(前年同月比は5.1%の上昇)となり、指数水準は112.7(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、 輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業等であった。
在庫
2月の在庫は、前月比0.1%の上昇と3か月ぶりの上昇(前年同月比は1.2%の上昇)となり、指数水準は97.7(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等であった。
2月の在庫率は、前月比▲1.4%の低下と2か月連続の低下(前年同月比は▲2.7%の低下)となり、指数水準は96.9(季節調整済)となった。
(2) 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、3月は前月比2.0%の上昇、4月は同▲1.0%の低下であった。3月の上昇は、電子部品・デバイス工業、その他、鉄鋼業等により、4月の 低下は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、金属製品工業等による。2月の実現率は0.1%の上昇、3月の予測修正率は▲0.8%の低下となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))
平成12年=100
平成20年2月 | 平成20年3月 | 平成20年4月 | |
平成20年 2月調査 | ▲2.9 | 2.8 | |
平成20年 3月調査 | 2.0 | ▲1.0 |
(3)まとめ
2月の生産は、前月比▲1.2%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると、3月上昇の後、4月は低下を予測している。総じてみれば、生産は横ばい傾向で推移している。
鉱工業生産・出荷・在庫速報 2008年2月 Excel