平成20年4月2日(水)Vol.42
普通鋼鋼材需要、前期比・前年同期比減
経済産業省が2008年度第1四半期鋼材需要見通し発表
経済産業省は3月31日、2008年度第1四半期の鋼材需要見通しを発表した。
それによると、第1四期(4?6 月期)の鋼材需要は、建設向けが建築の季節的要因を主因に前期比微増とみられている。
また、製造業向けは輸出が堅調な自動車、産機等向け需要は引き続き底堅く推移するものの、通常高水準となる前期決算期との比較では減少するとみている。その結果、鋼材総需要量は2,655 万トンで、前期比106 万トン減となる見通しとなった。
なお、今期は電炉の来期夏期減産に向けた在庫積み増し等あるが、前期生産高位から、粗鋼需要量も前期比54 万トン減の3,027 万トンとされている。
概要は次の通り。
1.普 通 鋼 鋼 材 需 要 2,112 万トン
前年同期比 99.7 % -6 万トン
前 期 比 95.9 % -91 万トン
うち国内需要 1,518 万トン
前年同期比 95.8 % -66 万トン
前 期 比 97.2 % -44 万トン
2.特 殊 鋼 鋼 材 需 要 543 万トン
前年同期比 102.2 % +12 万トン
前 期 比 97.3 % -15 万トン
うち国内需要 388 万トン
前年同期比 100.6 % 2 万トン
前 期 比 96.9 % -12 万トン
3.鋼 材 需 要 2,655 万トン
前年同期比 100.2 % +6 万トン
前 期 比 96.2 % -106 万トン
うち国内需要 1,906 万トン
前年同期比 96.8 % -64 万トン
前 期 比 97.1 % -56 万トン
【 参考 】
1.普通鋼メーカー・問屋在庫
前期末(3月末)見込み 650 万トン(在庫率 0.90)
2.出荷等相当 粗鋼需要量 3,027 万トン
前年同期比 101.3 % +38 万トン
前 期 比 98.2 % -54 万トン
1.粗鋼生産の推移2.普通鋼部門別消費伸び率
(単位:千トン)
05年度 06年度 07年度 08年度
1Q 28,965 28,972 29,892 30,270
2Q 27,832 29,080 29,907
3Q 27,912 30,166 30,870
4Q 28,008 29,527 30,810
合計 112,717 117,745 121,479 30,270
1Q伸び率
部門 前期比 前年同期比
・建設 +0.6% -11.8%
・土木 -16.9% -1.9%
・建築 +7.8% -14.5%
・製造業 -5.0% +1.6%
造船 +0.6% +3.2%
自動車 -8.3% +3.3%
産機 -3.4% +2.0%
電気 -6.1% +1.1%
二次 -3.7% -4.9%
容器 +1.0% -2.1%
その他 -6.7% +0.0%
合 計 -2.8%-4.2%
08年度/1Q粗鋼生産
30,270
千トン
前年同期比 +1.3% +378 千トン
前 期 比 - 1.8% - 540 千トン