平成24年12月19日(水)Vol.422
前年比で生産6ヵ月振り減、出荷3ヵ月連続減
鉄連 2012年10月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟はこのほど、2012年10月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
10月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(613.6万トン)比7.7万トン・1.2%減の605.9万トンと6ヵ月振りの減少となった。また、前月比でも5.5万トン・0.9%減少した。
10月の出荷は、国内向けは398.4万トンで、前年同月比では22.5万トン・5.3%減と3ヵ月連続の減少となった。また、前月比では12.3万トン・3.2%増加した。輸出向けは217.5万トンで、前年同月比で10.0万トン・4.8%増となり、4ヵ月連続の増加となった。また、前月比では6.3万トン・2.8%減少した。
この結果、出荷合計では、前年同月(628.4万トン)比12.5万トン・2.0%減の615.9万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、前月比では5.9万トン・1.0%の増加となった。
10月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(664.7万トン)比10.0万トン・1.5%減の654.8万トンで、3ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(522.9万トン)比6.8万トン・1.3%減の516.0万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、問屋在庫は前月末(141.9万トン)比3.1万トン・2.2%減の138.7万トンと4ヵ月振りの減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(567.6万トン)比13.8万トン・2.4%減の553.7万トンと3ヵ月振りの減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(97.2万トン)比3.9万トン・4.0%増の101.0万トンと2ヵ月振りの増加となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼板(9.8万トン減の58.0万トン)、亜鉛めっき鋼板(6.0万トン減の102.6万トン)、小形棒鋼(2.4万トン減の66.7万トン)、冷延広幅帯鋼(1.3万トン減の60.0万トン)、特殊線材(1.1万トン減の4.3万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600㎜以上)(5.0万トン増の170.7万トン)、軌条(2.2万トン増の3.8万トン)であった。
10月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の109.0%から2.7ポイント低下し106.3%となったが、7ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の147.0%から8.0ポイント低下し139.0%となった。
普通鋼鋼材需給速報 2012年10月 Excel
平成24年12月19日(水)Vol.423
国内出荷 前年比5ヵ月連続減
製紙連合 2012年10月の紙・板紙需給速報発表
日本製紙連合会はこのほど、2012年10月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。
〔概況10月〕
紙・板紙の国内出荷は前年同月比2.4%減した。落ち幅は縮小したが、5ヵ月連続の減少となった。うち、紙は3.7%(7ヵ月連続)の減、板紙は0.8%(3ヵ月連続)の減となった。主要品種は包装用紙、衛生用紙、白板紙を除き減少した。
紙・板紙の輸出は前年同月比11.5%増、2ヵ月連続増加した。震災前の水準は下回るものの、紙を中心にアジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比17 000トン減で、3ヵ月振りに減少。うち、紙は13 000トン(3ヵ月振り)の減、板紙は4 000トン(2ヵ月振り)の減。
〔主要品種〕
印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比6.5%減した。落ち幅は縮小したものの、7ヵ月連続の減少となった。塗工紙を中心に輸入に一服感もあるが、荷動きは引き続き低調だ。他方、輸出は4.0% 増、薄物塗工紙を中心に2ヵ月連続の増加となった。
包装用紙の国内出荷は前年同月比0.1%増となった。ほぼ横ばいだが、前年9月以来13ヵ月振りの増加だった。輸出は初の10 000トンを突破した。
段ボール原紙の国内出荷は前年同月比1.0%減した。落ち幅は縮小したものの、3ヵ月連続の減少となった。前年の価格修正に伴う前倒し需要等が影響した。
白板紙の国内出荷は前年同月比横ばい(0.0%増)だった。前年10月以来1年振りの増加だったが、荷動きは引き続き低調である。
紙・板紙需給速報 2012年10月 PDF