平成24年12月20日（木）Vol.424
前年同月比 粗鋼2.3％減、普通鋼3.1％増
鉄連 2012年11月の鉄鋼生産概況速報発表
日本鉄鋼連盟は12月19日、2012年11月の鉄鋼生産概況速報を発表した。概要は次の通り。
2012年11月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも減少した。
銑鉄生産は656.4万トンと前月に比べ22.6万トン、3.3％減少、前年同月比0.3％増加となり、前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。1～11月では7 470.8万トン(同0.1％増)となった。なお、11月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は849.8万トンと、前月比33.9万トン、3.8％減少、前年同月比2.3％減少となり、前年同月比で3ヵ月連続の減少となった。11月の１日当たり粗鋼生産は28.33万トンで、10月の同28.50万トン比0.6％減だった。1～11月では9 865.8万トン(同0.5％減)となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が652.2万トンと前月比4.0％減(前年同月比0.4％増)、電炉鋼が197.6万トンと同3.4％減(同10.4％減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が3ヵ月振りの増加、電炉 鋼は4ヵ月連続の減少となった。
鋼種別生産では、普通鋼が680.8万トンと前月比1.2％減(前年同月比3.1％増)、特殊鋼が169.0万トンと同13.0％減少(同19.3％減)となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月振りの増加、特殊鋼は4ヵ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は746.9万トンと前月に比べ34.3万トン、4.4％減(前年同月比4.2％減)と、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。また、1～11月では8 735.6万トン(前年同期比0.1％減)となった。
普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は611.3万トンと前月比9.4万トン、1.5％減(前年同月比2.3％増)となり、前年同月比では2 ヵ月振りの増加となった。1～11月では6 890.7万トン(前年同期比0.2％増)であった。
品種別では、条鋼類は157.5万トン、前月比1.3％減(前年同月比0.3％増)で、前年同月比では6ヵ月連続の増加となった。鋼板類は447.4万トン、同1.7％減(同3.1％増)となり、前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が347.9万トン(前月比4.1％減、前年同月比7.7％増)と、前年同月比で4ヵ月連続の増加となった。厚板は93.5万トン(同10.3％増、同9.4％減)と、前年同月比で4カ連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が77.3万トン(同2.0％減、同1.7％減)と前年同月比で2ヵ月連続の減少となった。Ｈ形鋼は28.2万トン(同3.3％減、同3.0％増)と同6ヵ月連続の増加、大形形鋼は8.0万トン(同4.1％増、同2.4％減)と同5ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.8万トン(同3.0％減、同13.3％増)と同2ヵ月振りの増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は135.5万トンと、前月に比べ24.8万トン、15.5％減(前年同月比25.5％減)となり、前年同月比では4ヵ月連続の減少となった。1～11月では1 844.9万トン(同1.1％減)であった。
全国鉄鋼生産高 2012年11月 Excel
全国鋼材生産高 2012年11月 Excel
