平成25年3月6日(水)Vol.446
生産 3ヵ月連続増、出荷 6ヵ月連続減
鉄連 2013年1月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は3月4日、2013年1月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
1月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(591.9万トン)比38.6万トン・6.5%増の630.5万トンと3ヵ月連続の増加となった。また、前月比では47.6万トン・8.2%増加した。
1月の出荷は、国内向けは379.1万トンで、前年同月比では2.0万トン・0.5%減と6ヵ月連続の減少となった。また、前月比では19.8万トン・5.5%増加した。輸出向けは232.6万トンで、前年同月比で55.5万トン・31.4%増となり、7ヵ月連続の増加となった。また、前月比では4.1万トン・1.7%減少した。
この結果、出荷合計では、前年同月(558.2万トン)比53.5万トン・9.6%増の611.7万トンと3ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも15.7万トン・2.6%の増加となった。
1月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(644.8万トン)比18.8万トン・2.9%増の663.6万トンで、2ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(508.6万トン)比22.5万トン・4.4%増の531.1万トンと2ヵ月振りの増加となった。また、問屋在庫は前月末(136.2万トン)比3.8万トン・2.8%減の132.5万トンと2ヵ月振りの減少となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(546.1万トン)比19.2万トン・3.5%増の565.3万トンと2ヵ月連続の増加となった。また、輸出船待在庫は前月末(98.7万トン)比0.4万トン・0.4%減の98.3万トンと2ヵ月連続の減少となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600㎜以上)(13.7万トン増の171.6万トン)、亜鉛めっき鋼板(4.0万トン増の103.3万トン)、冷延広幅帯鋼(2.5万トン増の60.4万トン)、特殊線材(1.2万トン増の5.1万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、軌条(1.8万トン減の5.2万トン)、ブリキ(1.0万トン減の8.5万トン)、鋼管(1.0万トン減の48.9万トン)であった。
1月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の108.2%から0.3ポイント上昇し108.5%となり、10ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の152.0%から2.9ポイント低下し149.1%となった。
普通鋼鋼材需給速報 2013年1月 Excel