平成25年4月2日(火)Vol.447
生産3ヵ月振り低下、出荷2ヵ月振り上昇
経産省、2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
経済産業省は3月29日、2月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。それによると、日2月は、生産は低下、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった月製造工業生産予測調査によると、3月、4月とも上昇を予測している火総じてみれば、生産は下げ止まり、一部に持ち直しの動きがみられる、などの傾向がみられた。概要は次の通り。
平成17年=100
項目 | 季節調整済指数 | 原指数 | ||
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 89.0 | ▲0.1 | 84.2 | ▲11.0 |
出荷 | 90.7 | 0.8 | 86.2 | ▲9.5 |
在庫 | 102.6 | ▲2.0 | 106.6 | ▲0.5 |
在庫率 | 121.3 | ▲1.0 | 130.3 | 9.9 |
1. 2月の生産・出荷・在庫動向
【生産】
2月の生産は、前月比▲0.1%の低下と3ヵ月振りの低下(前年同月比▲11.0%の低下)となり、指数水準は89.0(季節調整済)となった。 生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、精密機械工業、窯業・土石製品工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、ボイラ部品、 アクティブ型液晶素子(中・小型)の順に低下に寄与している。
【出荷】
2月の出荷は、前月比0.8%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は▲9.5%の低下)となり、指数水準は90.7(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、鉄鋼業、非鉄金属工業等であった。
【在庫】
2月の在庫は、前月比▲2.0%の低下と7ヵ月連続の低下(前年同月比▲0.5%の低下)となり、指数水準は102.6(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、一般機械工業、電気機械工業、化学工業(除.医薬品)等であった。
2月の在庫率は、前月比▲1.0%の低下と5ヵ月連続の低下(前年同月比は9.9%の上昇)となり、指数水準は121.3(季節調整済)となった。
2. 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、3月は前月比1.0%の上昇、4月は同0.6%の上昇を予測している。 3月の上昇は、一般機械工業、化学工業、電気機械工業等による。4月の上昇は、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業等による。
2月の実現率は▲3.6%、3月の予測修正率は▲3.0%となった。
製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比 %)
平成17年=100
平成25年2月 | 平成25年3月 | 平成25年4月 | |
平成25年2月調査 | 5.3 | 0.3 | |
平成25年3月調査 | 1.0 | 0.6 |
3. まとめ
2月の生産は、前月比▲0.1%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると、3月、4月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は下げ止まり、一部に持ち直しの動きがみられる。
平成25年4月2日(火)Vol.448
粗鋼、燃料油とも生産が前月比・前年比減
経産省・エネ庁が2013年2月の生産動態統計速報発表
経済産業省と資源エネルギー庁は3月29日、2013年2月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が832.1トンと前月比で6.1%、前年同月比3.4%ともに減少を示した。前年同月比は3ヵ月振りの減少となった。石油製品の生産量は燃料油計で1 561.7万KLと前月比7.3%、前年同月比2.7%ともに減少となった。前月比、前年同月比ともに2ヵ月連続の減少だった。
鉄鋼の2月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が343.3万トンで前月比13.4%の2桁減で、前年同月比も1.4%の減。鋼板が82.3万トンで前月比10.1%、前年同月比13.7%のともに2桁減。棒鋼が81.6万トンで前月比7.0%増だが、前年同月比2.0%減。形鋼が48.3万トンで前月比0.1%の微増だが、前年同月比2.5%減。線材が16.0万トンで前月比9.6%減だが、前年同月比7.8%増。冷延広幅帯鋼は158.6万トンで前月比9.2%、前年同月比7.0%ともに減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は147.8万トンで前月比1.6%減、前年同月比13.4%の2桁減。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は95.2万トンで前月比7.2%、前年同月比4.6%ともに減を示した。
一方、2月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて366.6万KLで前月比10.8%、前年同月比8.8%ともに減。ガソリンが416.5万KLで前月比7.6%、前年同月比3.2%ともに減。軽油が305.2万KLで前月比3.9%、前年同月比5.1%ともに減。灯油が226.4万KLで前月比14.6%の2桁減で、前年同月比も6.8%減。ナフサが174.2万KLで前月比6.4%減だが、前年同月比5.6%増。ジェット燃料油が72.7万KLで前月比5.4%、前年同月比1.7%ともに減となった。
また、1月のコークスの生産は266.8万トンで前月比10.1%減だが、前年同月比0.7%の微増。液化石油ガスの生産は32.7万トンで前月比10.8%の2桁減だが、前年同月比3.6%増。石灰石の生産は1 139.8万トンで前月比1.3%、前年同月比2.4%ともに増となった。
鉄鋼統計速報 2013年2月 Excel
資源エネルギー統計速報 2013年2月 Excel
平成25年4月2日(火)Vol.449
前年比で燃料油生産2ヵ月連続、販売4ヵ月振り減
エネ庁、2月の石油統計速報発表
資源エネルギー庁は3月29日、2月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。
1.原油の動向
2月の原油輸入量は1 585万KL、前年同月比89.2%と3ヵ月振りに前年を下回った。輸入量の多い順に見ると次のようになっている。
(1)サウジアラビア(433万KL、前年同月比82.7%)、
(2)アラブ首長国連邦(379万KL、同114.3%)、
(3)カタール(176万KL、同82.6%)、
(4)ロシア(132万KL、同168.5%)、
(5)クウェート(108万KL、同82.7%)
今月の中東依存度は81.7%、前年同月に比べ1.5ポイント減と3ヵ月振りに前年を下回った。
2.燃料油の生産
燃料油の生産は1 562万KL、前年同月比97.3%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。
3.燃料油の輸入、輸出
燃料油の輸入は348万KL、前年同月比101.2%と2ヵ月連続して前年を上回った。 輸出は127万KL、同81.1%と前年を下回った。
4.燃料油の国内販売
燃料油の国内販売は1 739万KL、前年同月比93.0%と4ヵ月振りに前年を下回った。油種別にみても、全油種(ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油)について前年同月を下回った。
5.燃料油の在庫
燃料油の在庫は1 109万KL、前年同月比106.5%と4ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ナフサは前年同月を下回った。
平成25年4月2日(火)Vol.450
前年同月比12.6%増加、前月比0.7%減少
鉄連 2013年2月の鉄鋼輸出実績概況と普通鋼鋼材輸入速報概況発表
日本鉄鋼連盟は3月29日、2013年2月の鉄鋼輸出実績概況と普通鋼鋼材輸入速報概況を発表した。概要は次の通り。
2月の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)の数量は363.2万トンであった。2月の金額はドルベース34億3 522万ドル、円ベース3 148億円であった。前年同月比でみると、数量は12.6%増と4ヵ月連続の増加となった。金額はドルベースでは11.3%減と9ヵ月連続の減少、円ベースでは5.4%増と2ヵ月連続の増加となった。前月比でみると、数量は0.7%減と2ヵ月連続の減少、金額はドルベースで4.9%増、円ベースでも9.9%増とともに2ヵ月振りの増加となった。
普通鋼鋼材計(234.8万トン)の前年同月比は9.9%増と4ヵ月連続の増加となった。内訳をみると、熱延広幅帯鋼(100.1万トン、前年同月比28.0%増)が12ヵ月連続、冷延広幅帯鋼(27.2万トン、同1.1%増)が2ヵ月振り、溶鍛接鋼管(8.8万トン、同60.5%増)が5ヵ月連続、形鋼(7.3万トン、同4.5%増)が 3ヵ月連続、線材(5.3万トン、同71.2%増)が 3ヵ月連続、棒鋼(3.5万トン、同69.8%増) が3ヵ月振りで増加した。一方、亜鉛めっき鋼板(31.6万トン、同12.8%減)が2ヵ月振り、厚板(24.9万トン、同3.0%減)が3ヵ月振り、電気鋼板(6.2万トン、同14.1%減)が5ヵ月連続、継目無鋼管(4.6万トン、同23.8%減)が4ヵ月連続で減少した。また、前月比では、普通鋼鋼材計は0.1%増と2ヵ月振りに増加した。
これを品種別にみると、棒鋼(32.6%増)、冷延広幅帯鋼(25.9%増)、線材(19.6%増)、溶鍛接鋼管(16.0%増)、継目無鋼管(12.7%増)、電気鋼板(8.0%増)、亜鉛めっき鋼板(0.8%増)等が増加した。一方、厚板(23.8%減)、形鋼(15.2%減)、熱延広幅帯鋼(1.7%減)等が減少した。
全鉄鋼ベースの仕向先別では、最大の韓国(60.7万トン、前年同月比8.5%減)が4ヵ月振りの減少、中国(44.3万トン、同15.5%減)が2ヵ月連続の減少、タイ(42.8万トン、同21.3%増)が10ヵ月連続の増加、台湾(35.0万トン、同41.5%増)が4ヵ月連続の増加、米国(19.9万トン、同17.0%減)が3ヵ月振りの減少となった。
2月の普通鋼鋼材輸入量は29.6万トン、前年同月比で13.1%減と5ヵ月連続の減少となり、2010年9月以来の30万トン割れとなった。前月比でも12.6%減と4ヵ月連続の減少となった。
主要品種別にみると、冷延広幅帯鋼(5.7万トン、前年同月比0.7%減/2ヵ月連続)、亜鉛めっき鋼板(3.3万トン、同25.8%減/5ヵ月連続)、厚板(2.8万トン、同31.9%減/5ヵ月連続)、線材(1.1万トン、同61.9%減/5ヵ月連続)、溶鍛接鋼管(0.8万トン、同25.9%減/6ヵ月振り)、棒鋼(0.2万トン、同26.6%減/2ヵ月振り)等が減少した。一方、熱延広幅帯鋼(13.5万トン、同3.6%増/2ヵ月連続)、形鋼(0.5万トン、同6.7%増/5ヵ月振り) 等が増加した。
仕入先別では、韓国(20.2万トン、前年同月比11.2%減)が5ヵ月連続の減少、台湾(6.8万トン、同14.8%増)が4ヵ月振りの増加、中国(2.4万トン、同53.1%減)が12ヵ月連続の減少となった。
鉄鋼輸出入実績概況 2013年2月 Excel
平成25年4月2日(火)Vol.451
国内出荷 紙11ヵ月連続減、板紙3ヵ月振り減
製紙連合 2013年2月の紙・板紙需給速報発表
日本製紙連合会はこのほど、2013年2月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。
【概況2月】
紙・板紙の国内出荷は前年同月比2.4%減で、9ヵ月連続の減少となった。うち、紙は2.2%減で11ヵ月連続の減、板紙は2.8%減で3ヵ月振りの減。主要品種は塗工紙を除き減少した。
紙・板紙の輸出は前年同月比46.7%増で、6ヵ月連続の増加となった。紙を中心にアジア向けが増加。震災前の水準は下回るものの、約8割の回復した。主要品種は衛生用紙を除き増加した。
紙・板紙の在庫は前月比49千トン減で、前月の増加から減少に転じた。うち、紙は45千トンで2ヵ月振りの減となり、印刷・情報 用紙を中心に減少した。板紙は4千トンで2ヵ月振りの減となり、段ボール原紙が減少した。
【主要品種】
新聞用紙の国内出荷は前年同月比4.4%減で、2ヵ月連続の減少となった。発行日数の減少等が影響している。
印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比0.2%減でほとんど横ばいだが、11ヵ月連続の減少となった。荷動きは引き続き輸入の減少もあり、商印向けを中心に前月に比べ上向いたものの、全般的には低調に推移した。他方、輸出は33.2%増で、2ヵ月の連続の増加となった。主力の塗工紙を中心に増加した。出荷計は1.4%増と輸出増が寄与し、2010年11月以来2年3ヵ月振りの増加となった。
衛生用紙の国内出荷は前年同月比5.2%減だが、前年の閏年の影響や製品輸入の増加等もあり前月の増加から減少した。
段ボール原紙の国内出荷は前年同月比3.5%減で、3ヵ月振りの減少となった。荷動きは低調だが、営業日数の減少が影響した。白板紙の国内出荷は0.1%減でほとんど横ばいだが、4ヵ月連続の減少となった。
紙・板紙需給速報 2013年2月 PDF
平成25年4月2日(火)Vol.452
前年比15.1%減で6ヵ月連続減
自工会 2013年2月の四輪車生産実績速報発表
日本自動車工業会は3月29日、2013年2月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。
2月の四輪車生産台数は808 194台で、前年同月の952 256台に比べて144 062台・15.1%の減少となり、6ヵ月連続で前年同月を下回った。
2月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。
【乗用車】
691 732台で127 085台・15.5%の減少となり、6ヵ月連続の減少。このうち普通車は387 977台で64 251台・14.2%の減少、小型四輪車は162 567台で63 934台・28.2%の減少、軽四輪車は141 188台で1 100台・0.8%の増加となった。
【トラック】
104 795台で18 496台・15.0%の減少となり、6ヵ月連続の減少。このうち普通車は47 788台で5 206台・9.8%の減少、小型四輪車は24 719台で1 043台・4.0%の減少。軽四輪車は32 288台で12 247台・27.5%の減少となった。
【バス】
11 667台で1 519台・15.0%の増加となり、2ヵ月連続の増加。このうち大型は1 007台で109台・12.1%の増加、小型は10 660台で1 410台・15.2%の増加となった。
2月の国内需要は477 380台で、前年同月比8.1%の減少であった。うち乗用車412 890台で前年同月比8.1%の減少、トラック63 576台で同8.2%の減少、バス914台で同17.3%の減少となった。
輸出は前年同月比13.7%減少した。
また、4~2月の生産累計は8 731 138台で、前年同期の8 282 394台に比べ448 744台・5.4%の増加であった。このうち乗用車は7 492 427台で438 933台・前年同期比6.2%の増加、トラックは1 124 754台で3 934台・同0.3%の減少、バスは113 957台で13 745台・同13.7%の増加であった。
平成25年4月2日(火)Vol.453
軽除き前年比15.6%減でも前月比43.6%の大幅増
軽自動車 前年比2.7%でも前月比33.6%の大幅増
自販連、軽自連が2013年3月の国内新車販売台数速報発表
日本自動車工業会は3月29日、2013年2月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。
2月の四輪車生産台数は808 194台で、前年同月の952 256台に比べて144 062台・15.1%の減少となり、6ヵ月連続で前年同月を下回った。
2月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。
【乗用車】
691 732台で127 085台・15.5%の減少となり、6ヵ月連続の減少。このうち普通車は387 977台で64 251台・14.2%の減少、小型四輪車は162 567台で63 934台・28.2%の減少、軽四輪車は141 188台で1 100台・0.8%の増加となった。
【トラック】
104 795台で18 496台・15.0%の減少となり、6ヵ月連続の減少。このうち普通車は47 788台で5 206台・9.8%の減少、小型四輪車は24 719台で1 043台・4.0%の減少。軽四輪車は32 288台で12 247台・27.5%の減少となった。
【バス】
11 667台で1 519台・15.0%の増加となり、2ヵ月連続の増加。このうち大型は1 007台で109台・12.1%の増加、小型は10 660台で1 410台・15.2%の増加となった。
2月の国内需要は477 380台で、前年同月比8.1%の減少であった。うち乗用車412 890台で前年同月比8.1%の減少、トラック63 576台で同8.2%の減少、バス914台で同17.3%の減少となった。
輸出は前年同月比13.7%減少した。
また、4~2月の生産累計は8 731 138台で、前年同期の8 282 394台に比べ448 744台・5.4%の増加であった。このうち乗用車は7 492 427台で438 933台・前年同期比6.2%の増加、トラックは1 124 754台で3 934台・同0.3%の減少、バスは113 957台で13 745台・同13.7%の増加であった。
日本自動車販売協会連合会は4月1日、2013年3月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。
それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は42万69台で、前年同月比15.6%の2桁減だったが、前月比では43.6%増の大幅増となった。
3月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が17万5 718台と前年同月比で15.8%の2桁減だが、前月比40.1%の大幅増と回復をみせた。小型乗用車は19万3 985台で前年同月比17.4%の2桁減だが、前月比42.4%の大幅増となった。これにより乗用車計では36万9 703台で前年同月比16.7%の2桁減となったものの、前月比で41.3%の大幅増となった。貨物車は普通・小型を合わせて4万8 282台で前年同月比6.7%の減となったが、前月比は61.4%の大幅増となった。バスは2 084台で前年同月比15.8%の2桁減だが、前月比128.0%の2倍を超える増だった。
一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2013年3月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は24万7 060台と前年同月比2.7%減だったが、前月比で33.6%の大幅増となった。
2013年3月新車販売台数速報 PDF