No.457:生産4ヵ月連続、出荷2ヵ月連続上昇 経産省 3月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No:458:燃料油生産 3ヵ月連続前年比割れ エネ庁 3月の石油統計速報発表
No.459:生産前年比 粗鋼3ヵ月連続増、燃料油3ヵ月連続減 経産省・エネ庁が2013年3月の生産動態統計速報発表
No.460:国内出荷 10ヵ月連続前年比割れ 製紙連合 3月の紙・板紙需給速報発表
No.461:3月は7ヵ月連続前年割れ、2012年度は3年連続増加 自工会 3月と2012年度の四輪車生産速報発表
No.462:軽除き前年比2.0%増でも前月比49.3%の大幅減 軽は前年比0.9%の微増でも前月比38.5%の大幅減 自販連、軽自連が2013年4月の国内新車販売台数速報発表

平成25年5月2日(木)Vol.457

生産4ヵ月連続、出荷2ヵ月連続上昇

経産省 3月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は4月30日、3月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。

◇3月は、生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった。

◇製造工業生産予測調査によると、4月上昇の後、5月は低下を予測している。

◇総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる。

平成17年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 89.8 0.2 94.6 ▲7.3
出荷 91.6 0.3 100.3 ▲5.8
在庫 102.4 ▲0.2 97.1 ▲4.7
在庫率 119.7 ▲1.2 105.7 3.8

1. 3月の生産・出荷・在庫動向

【生産】3月の生産は、前月比0.2%の上昇と4ヵ月連続の上昇(前年同月比は▲7.3%の低下)となり、指数水準は89.8(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、化学工業(除.医薬品)、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等であった。品目別にみると、アクティブ型液晶素子(中・小型)、蒸気タービン部品、橋りょうの順に上昇に寄与している。

【出荷】3月の出荷は、前月比0.3%の上昇と2ヵ月連続の上昇(前年同月比は▲5.8%の低下)となり、指数水準は91.6(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、情報通信機械工業等であった。

【在庫】3月の在庫は、前月比▲0.2%の低下と8ヵ月連続の低下(前年同月比▲4.7%の低下)となり、指数水準は102.4(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、電気機械工業等であった。

3月の在庫率は、前月比▲1.2%の低下と6ヵ月連続の低下(前年同月比は3.8%の上昇)となり、指数水準は119.7(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、4月は前月比0.8%の上昇、5月は同▲0.3%の低下を予測している。 4月の上昇は、輸送機械工業、一般機械工業、紙・パルプ工業等による。5月の低下は、輸送機械工業、金属製品工業、化学工業等による。

3月の実現率は0.8%、4月の予測修正率は1.1%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比 %)

平成17年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成25年3月 平成25年4月 平成25年5月
平成25年3月調査 1.0 0.6
平成25年4月調査 0.8 ▲0.3

3. まとめ

3月の生産は、前月比0.2%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると4月上昇の後、5月は低下を予測している。 総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる。

バックナンバー>>
 

平成25年5月2日(木)Vol.458

燃料油生産 3ヵ月連続前年比割れ

エネ庁 3月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は4月30日、3月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

3月の原油輸入量は2 053万KL、前年同月比98.9%と2ヵ月連続して前年を下回った。輸入量の多い順に見ると、

(1)サウジアラビア(579万KL、前年同月比85.4%)、

(2)アラブ首長国連邦(400万KL、同99.6%)、

(3)カタール(263万KL、同133.6%)、

(4)ロシア(145万KL、同127.7%)、

(5)クウェート(142万KL、同84.8%)、となっている。

なお、今月の中東依存度は80.9%、前年同月に比べ1.1ポイント減と2ヵ月連続して前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 639万KL、前年同月比94.8%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は304万KL、前年同月比113.3%と3ヵ月連続して前年を上回った。輸出は239万KL、同123.1%と前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 709万KL、前年同月比93.5%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 104万KL、前年同月比109.3%と2ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリンは前年同月を下回った。

石油統計速報 2013年3月 Excel

バックナンバー>>
 

平成25年5月2日(木)Vol.459

生産前年比 粗鋼3ヵ月連続増、燃料油3ヵ月連続減

経産省・エネ庁が2013年3月の生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は4月30日、3月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が944.8トンと前月比で13.5%、前年同月比1.3%ともに増加を示した。前年同月比は前月の減から増に転じた。3月は例年、期末もあって日数の少ない前月よりも生産量、出荷量が増加する。石油製品の生産量は燃料油計で1 639.2万KLと前月比5.0%増だが、前年同月比5.2%減となった。前年同月比3ヵ月連続の減少だった。

鉄鋼の3月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が410.5万トンで前月比19.6%、前年同月比5.3%ともに増。鋼板が93.0万トンで前月比13.0%増だが、前年同月比16.0%減。棒鋼が91.3万トンで前月比11.9%、前年同月比4.0%ともに増。形鋼が52.7万トンで前月比9.1%、前年同月比0.9%ともに増。線材が21.4万トンで前月比33.8%、前年同月比30.7%のともに大幅増。冷延広幅鋼帯は180.5万トンで前月比13.8%増だが、前年同月比2.7%減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は172.4万トンで前月比16.6%増だが、前年同月比3.5%減。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は108.0万トンで前月比13.9%増だが、前年同月比2.9%減を示した。

一方、3月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて363.4万KLで前月比0.9%、前年同月比9.9%ともに減。ガソリンが464.0万KLで前月比11.4%増だが、前年同月比4.4%減。軽油が354.8万KLで前月比16.2%、前年同月比6.0%ともに増。灯油が158.6万KLで前月比30.0%、前年同月比30 6%のともに大幅減。ナフサが178.8万KLで前月比2.7%、前年同月比6.6%ともに増。ジェット燃料油が119.6万KLで前月比64.6%の大幅増で、前年同月比も9.8%増となった。

また、3月のコークスの生産は299.2万トンで前月比12.2%、前年同月比3.6%ともに増。液化石油ガスの生産は37.0万トンで前月比13.1%、前年同月比6.9%ともに増。石灰石の生産は1 232.9万トンで前月比8.2%、前年同月比0.8%ともに増となった。

鉄鋼統計速報 2013年3月 Excel

資源エネルギー統計速報 2013年3月 Excel

バックナンバー>>
 

平成25年5月2日(木)Vol.460

国内出荷 10ヵ月連続前年比割れ

製紙連合 3月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、3月の紙・板紙需給速報発表した。概要は次の通り。

紙・板紙の国内出荷は前年同月比1.3%減で、10ヵ月連続の減少となった。うち、紙は431トン減でほぼ横ばいだが、板紙は3.2%減。主要品種は塗工紙を除き減少した。

紙・板紙の輸出は前年同月比37.7%増で、7ヵ月連続増加となった。紙を中心にアジア向けが増加した。震災前の水準は下回ったものの、約8割の水準にまで回復した。

紙・板紙の在庫は前月比77千トン減で、2ヵ月連続の減少となった。うち、紙は84千トンで、2ヵ月連続の減となった。印刷・情報用紙を中心に減少した。他方、板紙は7千トン増で、2ヵ月振りの増加だった。また、段ボール原紙、白板紙とも増加した。

主要品種では、印刷・情報用紙の国内出荷が前年同月比2.9%増となり、前年3月以来1年振りの増加だった。年度末需要により荷動きは商印向けを中心に堅調だが、加えて輸入からの振替や価格修正に伴う前倒し需要も一部影響した。品種別には塗工紙が増加した。輸出は19.1%増で、塗工紙を中心に、3ヵ月の連続の増加となった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比6.7%減、5ヵ月連続の減少となった。主要品種の中では、落ち幅が情報用紙と並び最大だった。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比2.0%減、落ち幅は縮小したものの、製品輸入の増加等もあり、2ヵ月連続の減少となった。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比3.8%減で、2ヵ月連続の減少となった。荷動きは全般的に低調だが、中小コンバーター向けの減少が影響した。白板紙の国内出荷は3.0%減で、一般向けを中心に基調に変化なく、5ヵ月連続の減少だった。

紙・板紙需給速報 2013年3月 PDF

バックナンバー>>
 

平成25年5月2日(木)Vol.461

3月は7ヵ月連続前年割れ、2012年度は3年連続増加

自工会 3月と2012年度の四輪車生産速報発表

 
日本自動車工業会は4月30日、3月及び2012年度の四輪車生産速報を発表した。概要は次の通り。

3月の四輪車生産台数

823 145台で、前年同月の984 563台に比べて161 418台・16.4%の減少となり、7ヵ月連続で前年同月を下回った。

3月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

◇ 乗用車

700 123台で157 456台・18.4%の減少となり、7ヵ月連続のマイナス。このうち普通車は389 153台で70 806台・15.4%の減少、小型四輪車は165 849台で78 772台・32.2%の減少、軽四輪車は145 121台で7 878台・5.1%減少した。

◇トラック

112 262台で3 783台・3.3%の減少となり、7ヵ月連続のマイナス。このうち普通車は50 683台で4 325台・7.9%の減少、小型四輪車は26 917台で884台・3.4%の増加。軽四輪車は34 662台で342台・1.0%減少した。

◇ バス

10 760台で179台・1.6%の減少となり、3ヵ月振りにマイナス。このうち大型は923台で158台・14.6%の減少、小型は9 837台で21台・0.2%減少した。

3月の国内需要は667 129台で、前年同月比11.3%の減少であった。うち乗用車570 691台で前年同月比11.0%の減少、トラック94 354台で同13.0%の減少、バス2 084台で同15.8%減少した。

輸出は前年同月比10.1%減少した。

2012年度の生産台数

9 554 400台で、前年度の9 266 957台に比べ287 443台・3.1%の増加となり、3年連続で前年度を上回った。

2012年度の車種別生産台数と前年度比は次の通り。

◇ 乗用車

8 192 550台で281 477台・3.6%の増加。このうち普通車は4 512 572台で6 914台・0.2%の減少、小型四輪車は2 68 080台で39 362台・1.9%の減少、軽四輪車は1 611 898台で327 753台・25.5%増加した。

◇ トラック

紙・板紙需給速報 2013年3月 PDF

紙・板紙需給速報 2013年3月 PDF

124 717台で13 566台・12.2%の増加。このうち大型は10 502台で817台・8.4%の増加、小型は114 215台で12 749台・12.6%増加した。

2012年度の国内需要は5 210 291台で、前年度の4 753 273台に比べ9.6%の増加となり、2年連続で前年度を上回った。うち乗用車4 439 092台で前年度比10.7%の増加、トラック759 974台で同3.8%の増加、バス11 225台で同0.9%の増加。

2012年度の輸出は前年度比0.8%増加した。

四輪車生産速報 2013年3月 PDF

四輪車生産速報 2012年度 PDF

バックナンバー>>
 

平成25年5月2日(木)Vol.462

軽除き前年比2.0%増でも前月比49.3%の大幅減

軽は前年比0.9%の微増でも前月比38.5%の大幅減

自販連、軽自連が2013年4月の国内新車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会は5月1日、2013年4月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は21万3 165台で、前年同月比2.0%の増となったが、期末需要期だった前月の反動で対前月比では49.3%の大幅減となった。

4月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が9万1 039台と前年同月比で4.9%増だが、前月比48.2%減。小型乗用車は9万6 580台で前年同月比3.7%、前月比50.2%減となった。これにより乗用車計では18万7 619台で前年同月比0.3%増の横ばいとなったものの、前月比で49.3%の大幅減となった。貨物車は普通・小型を合わせて2万4 645台で前年同月比17.7%の2桁増となったが、前月比は49.0%の大幅減となった。バスは901台で前年同月比10.1%減で、前月比は56.7%大幅減だった。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2013年3月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は15万2 000台と前年同月比0.9%増のほぼ横ばいだったが、前月比で38.5%の大幅減となった。

2013年4月新車販売台数速報 Excel

バックナンバー>>