平成25年6月22日(土)Vol.471
粗鋼 前月比5.0%増、前年同月比4.3%増
鉄連 2013年5月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は6月21日、2013年5月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
2013年5月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材のいずれも前月比、前年同月比とも増加した。
銑鉄生産は721.9万トンと前月に比べ41.5万トン、6.1%増加、前年同月比5.4%増加となり、前年同月比では3カ月連続の増加となった。なお、5月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は962.2万トンと、前月比45.4万トン、5.0%増加、前年同月比4.3%増加となり、前年同月比で3カ月連続の増加となり、2011年1月の965.5万トン以来の高水準となった。5月の1日当たり粗鋼生産は31.04万トンで、4月の同30.56万トン比1.6%増だった。
炉別生産をみると、転炉鋼が743.4万トンと前月比5.3%増(前 年同月比6.4%増)、電炉鋼が218.9万トンと同3.6%増(同2.1%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が3カ月連続の増加、電炉 鋼は10カ月連続の減少となった。
鋼種別生産では、普通鋼が748.6万トンと前月比4.6%増(前 年同月比5.9%増)、特殊鋼が213.7万トンと同6.3%増(同1.0%減)となり、前年同月比では普通鋼は3カ月連続の増加、特殊鋼は10カ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は828.0万トンと前月に比べ33.7万トン、4.2%増(前年同月比0.1%増)と、前年同月比では3カ月連続の増加となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は657.5万トンと前月比25.7万トン、4.1%増(前年同月比2.4%増)となり、前年同月比では3カ月連続の増加となった。 品種別では、条鋼類は169.4万トン、前月比1.6%増(前年同月比8.1%増)で、前年同月比では3カ月連続の増加となった。鋼板類は481.6万トン、同4.8%増(同0.3%増)となり、前年同月比では3カ月連続の増加となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が385.9万トン(前月比6.1%増、前年同月比2.1%増)と、前年同月比で3カ月連続の増加となった。厚板は90.0万トン(同1.7%増、同4.8%減)と、前年同月比で10カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が81.1万トン(同1.8%減、同6.6%増)と前年同月比で3カ月連続の増加となった。H形鋼は35.7万トン(同6.2%増、同11.2%増)と同12カ月連続の増加、大形形鋼は8.2万トン(同10.5%増、同4.9%減)と同5カ月連続の減少、中小形形鋼は10.0万トン(同18.1%増、同8.1%増)と同4カ月振りの増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は170.5万トンと、前月に比べ8.0万トン、4.9%増(前年同月比7.9%減)となり、前年同月比では10カ月連続の減少となった。
全国鉄鋼生産高 2013年5月 Excel
全国鋼材生産高 2013年5月 Excel