平成25年7月4日(木)Vol.478
前年比で生産3ヵ月連続、出荷2ヵ月連続増
鉄連 2013年5月の普通鋼鋼材需給速報発表
日本鉄鋼連盟は7月2日、2013年5月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。
5月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(637.4万トン)比10.2万トン・1.6%増の647.6万トンと3ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも31.0万トン・5.0%増加した。
5月の出荷は、国内向けは410.2万トンで、前年同月比では19.7万トン・5.0%増と2ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも28.9トン・7.6%増加した。輸出向けは241.7万トンで、前年同月比で0.1万トン減となり、微減ながら11ヵ月振りの減少となった。また、前月比では23.4万トン・10.7%増加した。
この結果、出荷合計では、前年同月(632.3万トン)比19.6万トン・3.1%増の651.9万トンと3ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも52.3万トン・8.7%の増加となった。
5月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(646.9万トン)比4.3万トン・0.7%減の642.6万トンで、2ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(517.0万トン)比5.6万トン・1.1%減の511.4万トンと2ヵ月振りの減少となった。また、問屋在庫は前月末(129.9万トン)比1.3万トン・1.0%増の131.1万トンと2ヵ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(542.1トン)比1.1万トン・0.2%増の543.2万トンと2ヵ月連続の増加となった。また、輸出船待在庫は前月末(104.8万トン)比5.4万トン・5.1%減の99.4万トンと2ヵ月振りの減少となった。
在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600㎜以上)(5.1万トン減の157.7万トン)、鋼管(3.2万トン減の48.3万トン)、冷延広幅帯鋼(1.5万トン減の58.4万トン)、軌条(1.0万トン減の2.9万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼板(2.5万トン増の62.7万トン)、小形棒鋼(1.4万トン増の69.5万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.4万トン増の27.9万トン)であった。
5月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の107.9%から9.3ポイント低下し98.6%となり、2ヵ月振りに100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の142.2%から9.8ポイント低下し132.4%となった。
普通鋼鋼材需給速報 2013年5月 Excel