No.480:生産6ヵ月振り、出荷2ヵ月振りの低下 経産省 6月の鉱工業生産・出荷・在庫
No.481:生産前年比 粗鋼4ヵ月連続増、燃料油2ヵ月振り増 経産省・エネ庁が2013年6月の生産動態統計速報発表
No.482:生産前年比 粗鋼4ヵ月連続増、燃料油2ヵ月振り増 経産省・エネ庁が2013年6月の生産動態統計速報発表
No.483:6月の四輪車生産 10ヵ月連続減少 上半期四輪車生産 2年振りの減少 自工会 2013年6月、上半期の四輪車生産速報発表

平成25年8月1日(火)Vol.480

生産6ヵ月振り、出荷2ヵ月振りの低下

経産省 6月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は7月30日、6月の鉱工業生産・出荷・在庫指数速報を発表した。経産省では「生産は緩やかな持ち直しの動き」としながら、日6月は生産、出荷が低下、在庫は横ばい、在庫率は上昇であった 月製造工業生産予測調査によると、7月上昇の後、8月は低下を予測している 火総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる、としている。

概要は次の通り。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 94.5 ▲3.3 96.9 ▲4.8
出荷 93.5 ▲3.4 96.3 ▲5.3
在庫 107.0 0.0 105.7 ▲2.9
在庫率 110.9 5.8 108.6 ▲0.7

6月の生産・出荷・在庫動向

【生産

6月の生産は、前月比▲3.3%の低下と5ヵ月振りの低下(前年同月比は▲4.8%の低下)となり、指数水準は94.5(季節調整済)となった。 生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、はん用・生産用・業務用機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、駆動伝導・操縦装置部品、蒸気タービン部品の順に低下に寄与している。

【出荷】

6月の出荷は、前月比▲3.4%の低下と2ヵ月振りの低下(前年同月比は▲5.3%の低下)となり、指数水準は93.5(季節調整済)となった。 出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業等であった。

【在庫】

6月の在庫は、前月比0.0%の横ばい(前年同月比は▲2.9%の低下)となり、指数水準は107.0(季節調整済)となった。 鉄鋼業、非鉄金属工業、石油・石炭製品工業等が上昇し、輸送機械工業、電気機械工業、窯業・土石製品工業等が低下した。

6月の在庫率は、前月比5.8%の上昇と3ヵ月振りの上昇(前年同月比は▲0.7%の低下)となり、指数水準は110.9(季節調整済)となった。

製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、7月は前月比6.5%の上昇、8月は同▲0.9%の低下を予測している。 7月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等による。8月の低下は、輸送機械工業、化学工業、はん用・生産用・業務用機械工業等による。

6月の実現率は▲1.4%、7月の予測修正率は1.7%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成25年6月 平成25年7月 平成25年8月
平成25年6月調査 ▲2.4 3.3
平成25年7月調査 6.5 ▲0.9

まとめ

6月の生産は、前月比▲3.3%の低下となった。また、製造工業生産予測調査によると、7月上昇の後、8月は低下を予測している。 総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる。

バックナンバー>>
 

平成25年8月1日(火)Vol.481

生産前年比 粗鋼4ヵ月連続増、燃料油2ヵ月振り増

経産省・エネ庁が2013年6月の生産動態統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁は7月30日、2013年6月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が928.0トンと前月比3.6%減だが、前年同月比0.9%の微増を示した。前年同月比は4ヵ月連続増だった。石油製品の生産量は燃料油計で1 395.6万KLと前月比4.4%減だが、前年同月比1.2%増となった。

鉄鋼の6月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が376.7万トンで前月比3.4%減だが、前年同月比1.4%増。冷延広幅帯鋼が165.2万トンで前月比6.4%、前年同月比5.5%ともに減。鋼板が86.7万トンで前月比5.0%、前年同月比13.9%ともに減。棒鋼が88.1万トンで前月比0.8%の微増で、前年同月比4.3%増。形鋼が53.4万トンで前月比1.0%減だが、前年同月比7.5%増。線材が14.7トンで前月比21.1%の大幅減だが、前年同月比9.5%の増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は170.7万トンで前月比0.8%、前年同月比0.6%のともに微減。冷延広幅鋼帯は20.6万トンで前月比5.0%、前年同月比3.5%ともに減。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は94.7万トンで前月比9.2%、前年同月比7.5%ともに減を示した。

一方、6月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて254.6万KLと前月比12.3%、前年同月比19.1%ともに2桁減。ガソリンが420.0万KLで前月比5.7%減だが、前年同月比5.6%増。軽油が340.4万KLで前月比5.2%減だが、前年同月比8.6%増。灯油が82.2万KLで前月比6.7%減だが、前年同月比7.8%増。ナフサが149.0万KLで前月比5.5%増だが、前年同月比1.1%減。ジェット燃料油が149.3万KLで前月比10.5%、前年同月比18.0%ともに2桁増となった。

また、6月のコークスの生産は292.6万トンで前月比3.9%の減だが、前年同月比0.6%の微増。液化石油ガスの生産は39.9万トンで前月比0.4%の微減だが、前年同月比16.3%の2桁増。石灰石の生産は1 172.6万トンで前月比2.0%減だが、前年同月比2.0%増となった。

鉄鋼統計速報 2013年6月 Excel

資源エネルギー統計速報 2013年6月 Excel

バックナンバー>>
 

平成25年8月1日(火)Vol.482

燃料油国内販売5ヵ月連続前年比割れ

エネ庁 6月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は7月31日、6月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

【原油の動向】

6月の原油輸入量は1 563万KL、前年同月比101.5%と5ヵ月振りに前年を上回った。輸入量の多い順に見ると、

(1) サウジアラビア(430万KL、前年同月比91.6%)

(2) アラブ首長国連邦(427万KL、同137.8%)

(3) カタール(235万KL、同139.8%)

(4) クウェート(121万KL、同120.5%)

(5) ロシア(94万KL、同137.4%)となっている。

なお、今月の中東依存度は85.0%、前年同月に比べ0.8ポイント増と2ヵ月連続して前年を上回った。

【燃料油の生産】

燃料油の生産は1 396万KL、前年同月比101.2%と2ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ジェット燃料油、灯油及び軽油は前年同月を上回ったが、ナフサ、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

【燃料油の輸入、輸出】

燃料油の輸入は242万KL、前年同月比80.7%と3ヵ月連続して前年を下回った。

輸出は258万KL、同117.6%と4ヵ月連続して前年を上回った。

【燃料油の国内販売】

燃料油の国内販売は1 376万KL、前年同月比96.0%と5ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

【燃料油の在庫】

燃料油の在庫は1 078万KL、前年同月比95.8%と2ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及びジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油統計速報 2013年6月 Excel

バックナンバー>>
 

平成25年8月1日(火)Vol.483

6月の四輪車生産 10ヵ月連続減少

上半期四輪車生産 2年振りの減少

自工会 2013年6月、上半期の四輪車生産速報発表

 
日本自動車工業会は7月31日、2013年6月と2013年上半期の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。

◇2013年6月

6月の四輪車生産台数は808 557台で、前年同月の893 145台に比べて84 588台・9.5%の減少となり、10ヵ月連続で前年同月を下回った。

6月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

684 241台で85 010台・11.1%の減少となり、10ヵ月連続のマイナス。このうち普通車は388 307台で17 505台・4.3%の減少、小型四輪車は158 610台で51 297台・24.4%の減少、軽四輪車は137 324台で16 208台・10.6%の減少。

【トラック】

112 784台で791台・0.7%の減少となり、3ヵ月ぶりにマイナス。このうち普通車は50 157台で2 372台・4.5%の減少、小型四輪車は26 425台で1 445台・5.8%の増加。軽四輪車は36 202台で136台・0.4%の増加。

【バス】

11 532台で1 213台・11.8%の増加となり、3ヵ月連続のプラス。このうち大型は644台で106台・14.1%の減少、小型は10 888台で1 319台・13.8%の増加。

6月の国内需要は450 828台で、前年同月比10.8%の減少であった。うち乗用車378 709台で前年同月比12.5%の減少、トラック71 345台で同0.5%の減少、バス774台で同23.1%の減少。

【輸出】

前年同月比4.5%の減少。

◇2013年1~6月

また、2013年上半期(1~6月)の生産累計は4 674 956台で、前年同期の5 247 971台に比べ573 015台・10.9%の減少となり、上半期としては2年振りのマイナスとなった。

このうち乗用車は3 973 330台で556 987台・前年同期比12.3%の減少、トラックは634 598台で23 598台・同3.6%の減少、バスは67 028台で7 570台・同12.7%の増加であった。

上半期の国内需要は2 711 648台で、前年同期比8.0%の減少となった。うち乗用車2 311 347台で前年同期比8.5%の減少、トラック394 386台で同4.9%の減少、バス5 915台で同16.3%の減少。

上半期の輸出は前年同期比7.7%の減少。

四輪車生産実績速報 2013年6月 PDF

四輪車生産実績速報 2013年上半期 PDF

バックナンバー>>