No.487:生産、出荷2ヵ月振りの前年比増 経産省 7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.488:生産前年比 粗鋼4ヵ月連続増、燃料油2ヵ月振り増 経産省・エネ庁が8月の生産動態統計速報発表
No.489:前年比で燃料油生産3ヵ月連続増、販売6ヵ月振り増 エネ庁 7月の石油統計速報発表
No.490: 生産 11ヵ月連続前年比割れ 自工会 7月の四輪車生産実績速報発表
No.491:軽除き前年比15.8%減でも前月比6.5%増 軽は前年比1.7%、前月比2.1%ともに増 自販連、軽自連が2013年8月の国内新車販売台数速報発表

平成25年9月3日(火)Vol.487

生産、出荷2ヵ月振りの前年比増

経産省 7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

経済産業省は8月30日、7月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。

生産は緩やかな持ち直しの動き

7月は、生産、出荷、在庫が上昇、在庫率は低下であった。製造工業生産予測調査によると8月、9月とも上昇を予測している。総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる。

平成22年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 97.7 3.2 103.8 1.6
出荷 94.9 1.3 101.0 0.7
在庫 108.6 1.5 109.3 ▲2.8
在庫率 110.5 ▲0.5 110.0 ▲4.2

1. 7月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

7月の生産は、前月比3.2%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は1.6%の上昇)となり、指数水準は97.7(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、デジタル伝送装置、軽乗用車の順に上昇に寄与している。

【出荷】

7月の出荷は、前月比1.3%の上昇と2ヵ月振りの上昇(前年同月比は0.7%の上昇)となり、指数水準は94.9(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業等であった。

【在庫】

7月の在庫は、前月比1.5%の上昇と3ヵ月振りの上昇(前年同月比は▲2.8%の低下)となり、指数水準は108.6(季節調整済)となった。 在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、鉄鋼業等であった。

7月の在庫率は、前月比▲0.5%の低下と2ヵ月振りの低下(前年同月比は▲4.2%の低下)となり、指数水準は110.5(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、8月は前月比0.2%の上昇、9月は同1.7%の上昇を予測している。 8月の上昇は、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業、紙・パルプ工業等による。9月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等による。

7月の実現率は▲1.3%、8月の予測修正率は▲0.2%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比%)

平成22年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成25年7月 平成25年8月 平成25年9月
平成25年7月調査 6.5 ▲0.9
平成25年8月調査 0.2 1.7

3. まとめ

7月の生産は、前月比3.2%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、8月、9月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる。

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平成25年9月3日(火)Vol.488

488生産前年比 粗鋼4ヵ月連続増、燃料油2ヵ月振り増

経産省・エネ庁が8月の生産動態統計速報発表

経済産業省と資源エネルギー庁は8月30日、2013年7月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が929.1トンと前月比0.1%、前年同月比0.4%のともに微増を示した。前年同月比は5ヵ月連続増だった。石油製品の生産量は燃料油計で1、593.0万KLと前月比14.1%の2桁増で、前年同月比4.1%増となった。

鉄鋼の7月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が379.2万トンで前月比0.6%の微増で、前年同月比1.1%増。冷延広幅帯鋼が170.2万トンで前月比3.1%増だが、前年同月比5.2%減。鋼板が88.6万トンで前月比2.2%増だが、前年同月比11.8%の2桁減。棒鋼が81.0万トンで前月比8.0%減で、前年同月比0.3%の微減。形鋼が51.2万トンで前月比4.0%減だが、前年同月比20.2%の大幅増。線材が17.4トンで前月比18.1%、前年同月比18.0%のともに2桁増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は173.5万トンで前月比1.6%増だが、前年同月比0.7%の微減。冷延広幅鋼帯は22.0万トンで前月比6.4%増だが、前年同月比4.5%減。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は100.1万トンで前月比5.8%増だが、前年同月比6.4%減を示した。

一方、7月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて311.2万KLと前月比22.2%の大幅増だが、前年同月比12.0%の2桁減。ガソリンが477.8万KLで前月比13.7%の2桁増、前年同月比3.2%増。軽油が372.6万KLで前月比9.4%増、前年同月比11.0%の2桁増。灯油が97.2万KLで前月比18.2%の2桁増だが、前年同月比0.8%の微減。ナフサが173.5万KLで前月比16.4%の2桁増、前年同月比8.6%増。ジェット燃料油が160.8万KLで前月比7.7%増、前年同月比32.7%の大幅増となった。

また、7月のコークスの生産は305.7万トンで前月比4.5%、前年同月比1.9%ともに増。液化石油ガスの生産は42.4万トンで前月比6.2%増、前年同月比12.1%の2桁増。石灰石の生産は1、312.1万トンで前月比11.9%の2桁増、前年同月比6.0%となった。

鉄鋼統計速報 2013.07 Excel

資源エネルギー統計速報 2013.07 Excel

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平成25年9月3日(火)Vol.489

前年比で燃料油生産3ヵ月連続増、販売6ヵ月振り増

エネ庁 7月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は8月30日、7月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

7月の原油輸入量は1、718万KL、前年同月比101.8%と2ヵ月連続して前年を上回った。輸入量の多い順にみると、

(1)サウジアラビア(511万KL、前年同月比91.9%)

(2)アラブ首長国連邦(429万KL、同106.7%)

(3)カタール(278万KL、同164.5%)

(4)クウェート(110万KL、同134.4%)

(5)イラン(85万KL、前年実績なし)となっている。

なお、今月の中東依存度は86.2%、前年同月に比べ2.9ポイント増と3ヵ月連続して前年を上回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1、593万KL、前年同月比104.1%と3ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は256万KL、前年同月比79.2%と4ヵ月連続して前年を下回った。輸出は247万KL、同106.9%と5ヵ月連続して前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1、588万KL、前年同月比100.5%と6ヵ月振りに前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及び軽油は前年同月を上回ったが、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1、095万KL、前年同月比93.3%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油需給概要 2013.07 Excel

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平成25年9月3日(火)Vol.490

生産 11ヵ月連続前年比割れ

自工会 7月の四輪車生産実績速報発表

日本自動車工業会は8月30日、7月の四輪車生産実績速報を発表した。概要は次の通り。

7月の四輪車生産台数は910、114台で、前年同月の923、519台に比べて13、405台、1.5%の減少となり、11ヵ月連続で前年同月を下回った。

7月の車種別生産台数と前年同月比は次の通り。

【乗用車】

776、004台で24、089台、3.0%の減少となり、11ヵ月連続の減となった。このうち普通車は435、363台で2、552台、0.6%の増加、小型四輪車は180、220台で34、965台、16.2%の減少、軽四輪車は160、421台で8、324台、5.5%の増加だった。

【トラック】

121、689台で8、332台、7.4%の増加となり、2ヵ月振りの増となった。このうち普通車は54、476台で3、002台、5.8%の増加、小型四輪車は27、553台で999台、3.8%の増加、軽四輪車は39、660台で4、331台、12.3%の増加だった。

【バス】

12、421台で2、352台、23.4%の増加となり、4ヵ月連続増となった。このうち大型は783台で46台、5.5%の減少、小型は11、638台で2、398台、26.0%の増加だった。

7月の国内需要は472、111台で、前年同月比8.0%の減少であった。うち乗用車401、937台で前年同月比9.7%の減少、トラック69、275台で同3.2%の増加、バス899台で同14.2%の増加となった。

輸出は前年同月比1.0%減少した。

また、1~7月の生産累計は5、571、158台で、前年同期の6、173、380台に比べ602、222台、9.8%の減少であった。このうち乗用車は4、735、324台で596、976台、前年同期比11.2%の減少、トラックは756、385台で15、168台、同2.0%の減少、バスは79、449台で9、922台、同14.3%の増加となった。

四輪車生産実績速報 2013.07 PDF

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平成25年9月3日(火)Vol.491

軽除き前年比15.8%減でも前月比6.5%増

軽は前年比1.7%、前月比2.1%ともに増

自販連、軽自連が2013年8月の国内新車販売台数速報発表

日本自動車販売協会連合会は9月2日、8月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は28万4、314台で、前年同月比15.8%の2桁減となったものの、前月比では6.5%の増となった。

6月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が11万9、569台と前年同月比で10.9%の2桁減だが、前月比2.7%の増。小型乗用車は13万330台で前年同月比19.3%の大幅減だが、前月比11.6%の2桁増となった。これにより乗用車計では24万9、899台で前年同月比15.5%の2桁減となったものの、前月比で7.2%の増となった。貨物車は普通・小型を合わせて3万3、516台で前年同月比4.2%、前月比1.7%のともに増となった。バスは899台で前年同月比14.2%、前月比16.1%のともに2桁増だった。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2013年7月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は18万7、797台と前年同月比1.7%、前月比2.1%のともに増となった。

新車販売実績速報 2013.08 Excel

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