平成25年8月21日(水)Vol.486
粗鋼生産 前年同月比5ヵ月連続増
鉄連 7月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は8月20日、2013年7月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
2013年7月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比、前年同月比とも増加した。
銑鉄生産は725.9万トンと前月に比べ37.2万トン、5.4%増加、前年同月比2.2%増加となり、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。なお、7月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は929.7万トンと、前月比1.7万トン、0.2%増加、前年同月比0.5%増加となり、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。7月の1日当たり粗鋼生産は29.99万トンで、6月の同30.93万トン比3.0%減だった。
炉別生産をみると、転炉鋼が735.0万トンと前月比4.3%増(前
年同月比1.7%増)、電炉鋼が194.6万トンと同12.8%減(同3.9%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が5ヵ月連続の増加、電炉
鋼は12ヵ月連続の減少となった。
鋼種別生産では、普通鋼が721.5万トンと前月比0.3%減(前年同月比0.6%増)、特殊鋼が208.2万トンと同1.8%増(同微減)となり、前年同月比では普通鋼は5ヵ月連続の増加、特殊鋼は12ヵ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は806.3万トンと前月に比べ1.9万トン、0.2%増(前年同月比0.2%増)と前年同月比では3ヵ月振りの増加となった。
普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は634.4万トンと前月比0.9万トン、0.1%増(前年同月比0.7%増)となり、前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。
品種別では、条鋼類は159.2万トン、前月比3.5%減(前年同月比7.0%増)で、前年同月比では5ヵ月連続の増加となった。鋼板類は468.1万トン、同1.0%増(同1.6%減)となり、前年同月比では2ヵ月連続の減少となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が374.8万トン(前月比0.9%増、前年同月比1.4%増)と、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。厚板は87.5万トン(同2.2%増、同11.6%減)と、前年同月比で12ヵ月連続の減少となった。
一方、条鋼類では小形棒鋼が74.1万トン(同9.6%減、同0.7%減)と前年同月比で5ヵ月振りの減少となった。H形鋼は34.9万トン(同0.1%減、同35.0%増)と同14ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.3万トン(同18.7%減、同9.6%減)と同7ヵ月連続の減少、中小形形鋼は9.0万トン(同4.3%減、同4.2%増)と同3ヵ月連続の増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は171.8万トンと、前月に比べ1.0万トン、0.6%増(前年同月比1.7%減)となり、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。
全国鉄鋼生産高 2013年7月 Excel
全国鋼材生産高 2013年7月 Excel